在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Rovitello 2007 -Benanti

2012-09-20 00:07:51 | Sicilia シチリア
”ロヴィテッロ2007”ベナンティ -シチリア州

余談。
立ち飲みの試飲会で、壁が立ちはだかることがある。日本でもそうなのだろうか。
スペースには限りがあり、また、人気のワイナリーとそうでないワイナリーをまばらに配置すればよいのだろうが、さすがに、それは出来ない。つまり、アルファベット順に並ぶのが普通。そうなると、人気のワイナリーがちょっと狭い空間に入ってしまうこともあり、そうなるとなかなか人が動かなくなってしまう。
それでも自分が待ったように、自分の後ろにも人が待っているわけで、ちょっとよけようと思うのが普通かと思うのは普通だが。
今回の壁は厚かった。3人で陣取り、あっち側とこっち側から攻めてみたが、近づけない。3人の位置は時々変わるのに、どうしても壁を敗れない。
で、とうとうあきらめたのでした。

さて、ベナンティは、レガレアーリかコルヴォのシチリアにプラネタが彗星のごとく表れ、その後、続いて出てきたワイナリーのひとつ。一番最初はタオルミーナの、ウニパスタが絶品のレストランで飲んだのを覚えている。ラベルがわりと覚えやすいので覚えているがそのレストランのソムリエのお勧めだった。そのころは、なかなか、とは思ったのだが、今ではシチリアの大御所のひとつになり、当たり前のワイナリーになった。

ここには書いていないが、白(Pietramarina)を飲んだ。
うーん。。。不自然な酸をすぐに感じた。飛びぬけて、つんつんして、最後まで不自然に残る。。。プラネタでもしてるから仕方ないとは思うのだが、残念。昔はもっと美味しいと思ったのに、と思うのだが、これはワインが変わったのか私が変わったのか。。。

透明感のあるガーネット色。
黒いフルーツの香りに、若干の煙たい感じ、灰などを感じると同時に、辛口のタバコと甘いタバコの香りが交互に混じってくる。全体にまあまあシンプル。
ややするっと入る口当たり、ボディは申し分ない。タンニンがあるが、酸が重なり、その後、やや強調された感じで長く残る。(85点)

Rivitello 2007 di Benanti:
Granato con unghia trasparente,
Al naso frutta, lieve fumo, tocco di ceneri, tabacco dolce e scuro, gradevolmente semplice.
Leggermente scivola all’attacco, buona struttura, freschezza accentuata, copre tannini e rimane per lungo insieme a PAI(84/100)