杵築神社 (きずきじんじゃ・奈良)
御祭神 須佐男命 (すさのうのみこと)
由緒 当神社は須佐男命御一族を合祀す。
元境内は現在地より西南西約二百メートルの地点字宮西敷地千百坪現在大和川河床に鎮座されその年代は不詳なり。
寿永二年辰四月卯日(一一八三年約八百年前)生駒郡安堵村中窪田へ分神移座の記録あり
大和川大改修工事に依り昭和三十五年十月吉日当地字前田境内千五百坪に移座す
-石碑よりー
先日、ミニバイクで桜を追いかけた。
どこぞやを走っていると、杵築神社(きずきじんじゃ)というところにたどり着く。
所在地は奈良県磯城郡川西町吐田とのことだが、この神社も、再度行くことは難しいといった地理感覚しかない。
神社の周囲を堀が巡っており、ちょうど桜は見頃を迎えていた。
参道を進むと石の鳥居。
拝殿は威厳を保ち、玉砂は美しく水を描かれ、手入れされた神社が美しい。
利拝殿 、拝殿に掲げられた八王子社の御祭神、拝殿の格子越しの本殿。
拝殿に向かって左手には稲荷神社や石仏、大きな神石が置かれている。
稲荷神社の向かって右には、写真(一番上)のような和紙作り風の狐面がかけられている。
興味深いのは拝殿の真正面 左右に、阿吽のように置かれた石作りの花たて。
そこには、写真(一番下)のように、左には表、右には裏に意図的に指された榊(葉)が置かれていた。
これはいったいどういう意味があるのだろうか・・・。
気にかかるが、私にはわからない。
この季節、堀の周りの桜だけでも、充分に楽しむことのできる、観光客のいないきわめて静かな落ち着く神社であることを付け加えておく。