写真は4月10日、大神三輪神社の後祭の一部です。 )
記録だけ 2008年 28冊目
『観世流謡曲百番集』 から
「三輪」「勧進帳」「俊」「神歌」
『謡曲三百五十番集』から
「吉野」「桜井」「白楽天」「翁」「菊露」 他
『観世流謡曲百番集』
観世左近 著
檜書店
昭和52年4月20日 第1版発行
昭和52年4月30日 第55版発行
当時約800円→ 約22000円(古本約14000円)
『謡曲三百五十番集』
日本名著全集 第一期出版
「江戸文藝之部」
大正15年頃
当時会費1圓60銭 1冊金12銭→ 古本約6800円
21日、 『観世流謡曲百番集』と『謡曲三百五十番集』を家族が持ち帰ってくれた。
この二冊はアマゾンや楽天などで調べて、真剣に買おうかと思っていたが、何しろ私にとっては高い。
古本市などで利口なものがでるまでは待つのだと、心に決めていた。
かねてから手にとってみたいと思っていただけに、うれしさもひとしお。
早速この二冊、開けてみると・・・心は弾む。
『観世流謡曲百番集』は墨で書かれ、読みよい。
『謡曲三百五十番集』の方は字が細かく、コンパクトだが350曲と盛りだくさん。
ちなみに『謡曲二百五十番集』も某箇所にあったらしいが、これは『謡曲三百五十番集』の中から250曲を選び、字を拡大した大きな本だったらしいとのこと・・・。この『謡曲二百五十番集』は現在アマゾンなどで調べると20万円位する。格安のものも見つけ出したが、6万円。主婦の私には、「欲しい。」とは言いにくい代物。
「勧進帳」と「俊」は声に出して読んでみる。
小気味は良いが、リズムが悪い。
どうも能や歌舞伎のような抑揚を付けようとすると、うまくいかない。
これは 家族がいない時を見計らって発声しないと、聞く耐えない一種の公害としか言いようのないと感じる。
せめて家族がいるときには普通の朗読でやるが良しと思った。
二冊を見比べて初めて知ったのだが「神歌」と「翁」は同一らしい。
家族に聞くまでは知らなかった。
「神歌」は能楽意外にも、大衆芝居の『三番叟』で一部を聞いたことがある。
先日三輪神社で聞かせていただいた重厚な「神歌」が心に残っているだけに、この曲も家族が留守の時を見計らって、能楽師のごとくまねて遊んでみたいが、たぶん近所迷惑だな・・・。
この二冊は岩波の謡曲集のように、言葉の説明は無い。
他の曲も 自分なりにリズムに乗って、目で追うと楽しかった。
ちょっと病みつきになりそうな予感。
ただしこの二冊、購入本ではないため、返却日が気にかかる。
速く格安古本に出会いたいものだ。