乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『岩手の民話』  ふるさとの民話 26 

2008-04-30 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 

 記録だけ  2008年度 34冊目   

 

   ふるさとの民話 26 岩手県

   『岩手の民話』チャグチャグ馬っこ 他

 

                   

 日本児童文学学者協会 編

 偕成社 

 229ページ 950円

 1981年7月 第1版発行

 1982年6月 第3版発行

 

 本日読んだ二冊目も子供の本。楽しく遊び、童心に返る。

 偕成社のふるさとの民話は、今読みかけている ぎょうせいの『日本の民話 東北(二)』に比べ、標準語の近い。

 それだけにぎょうせいの方が興味がわく。

 ただ、偕成社の方も解説部分が深くて面白い。

 やっかいな『昔話』と『伝説』、『世間話』、『民話』との違いなどにも触れられており、その詳しさに驚いた。

 児童書とはいえ手を抜かない偕成社の姿勢に、満足。

 

 どこかしこで読んだような民話も多く載せられていたが、パターンは同じでも枝葉は変形。

 だから国内外を問わず、『昔話』や『伝説』や『民話』はやめられない。

 ・・・というか、なんだか懐かしい気分になれるところが幸せ・・・。

 

 お粗末でしたm..m

 

 

 

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『宮沢賢治』  少年少女のための日本名詩選集 8

2008-04-30 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真の植物はギボウシです。真ん中の緑一色のものは、山の中に生えていた野生( または、いたずら? )のものです。息子が小学校1年の頃、ギボウシを見て綺麗だと言うことで、家に持ち帰ってしまいました。植える場所に困っていたのでが、本人が大きな鉢に少しの土を入れて、小さな手で移植。子供の優しい心に感動。心が通じたのか、毎年薄い桃紫の花を付けます。今はギボウシがとても好きで、春に顔を出すのを楽しみにしています。)

 

 記録だけ  2008年度 33冊目   

 

  

   少年少女のための日本名詩選集 8

    『宮沢賢治』

 

                   

 宮沢賢治 詩

 萩原昌好 編

 あすなろ書房

 77ページ 1500円

 1986年7月25日 第1版発行

 1995年9月30日 第13版発行

 

 少年少女のための日本名詩選集 8を、味わう。

 

 宮沢賢治は苦い経験がある。

 教室みんなで元気よく 下腹に力を入れて、『雨二モマケズ』を読んだ。

 口を大きく開けて、生徒は

「あ!め!に!も!ま!け!ず!・・・」

と、張り上げた声で読んだ。

 詩は結構好きだったが、以来、宮沢賢治は苦手だった。

 ところが・・・。

 今日は宮沢賢治の詩を楽しむことができた。

『雨二モマケズ』はほとんどがカタカナで呪文のように綴られている。

 彼が死ぬ間際に力を振り絞って書き綴った詩は、彼の他の作品とはまた違った、彼の生き様の結晶とも感じられるものだった。

 行きも絶え絶えに声を出して読んでみた。

 分岐点をとうに超えたこの年になって、『雨二モマケズ』のカタカナ意味の理解できた事に、遅ればせながら、喜びを感じた。

 

 素直の味わってみると、他にも好きな詩がいくつかあった。

『山火』は岩手の地形における厳しさとともに激しい動きを感じ、土着した人々の生活も感じつることができた。

『政治家』における彼の感性の鋭さにも興味がわく。

 これまで苦手と感じ 食わず嫌いだった宮沢賢治作品に少し近づけたような気がする。

 岩手の民話を知る上では、彼の作品は外せないと感じた。

 

 しかし、今更に思うのだが、学校教育って一体どこまで教育に力を注ぎ対応するべきか・・・。

 彼らに怒りなどは感じない。

 むしろ、充分な下調べ時間も無いくらいに雑用に追われる教師たちに、同情すべきかも知れない。

 

 

コメント (2)
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