乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

65; 『神、人を喰らう』人身御供の民俗学  六車由美著 新曜社

2010-05-13 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



 記録だけ  



2010年度 65冊目  



       『神、人を喰らう』

              人身御供の民俗学

  

          

 六車由美 著

 新曜社

 2003年3月31日第1版

 269ページ 2500円+税


 昨年楽しんだ『神、人を喰らう』を、もう一度読むことにした。

 本日読了。

 
 柳田國男の『一つ目小僧』は以前読んだことがあるが、こういった話は非常に面白く、また、哀れである。


 真っ向からの否定、そして揺らぎ。

 学者の世界も大変だな。(笑)


 わたしの好きな赤坂憲男先生の名は驚くばかり各所に出てくる。

 
 昨年の十二月にイランに行き、幸か不幸かアーシューラーに出くわす。

 アーシューラー本番前日にはイラン中、モスクの前で犠牲となる牛や羊が首を切られる。

 わたしが目の当たりにしたのは、牛二頭と羊三頭。

 地を汚した上で、清めるという。

 その間、始終ばら水を巻く係員。

 翌日、神に,人に調理された肉はご飯と共日分け与えられる。


 人は動物(四つ足)となり、鳥(二つ足)となり、魚となり淡水魚となリ、人方(人形など)や馬(木)の生け贄。

 これは以前『苑池』の講義を受けた際にも,類似した内容を絵馬の形でお聞きしたことがある。


 此処では言葉は控えるが、日本にもあった。

 確かにあったとわたしは思う。


 著者はそれと人柱は同一ではないと力説。

 納得の行く内容であった。



コメント (10)
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