2010年度 73冊目
『葬式は、要らない』
島田 裕巳 著
幻冬舎
幻冬舎新書
2010年 01月
186p 777円
晴れた土曜。気分のいい日に縁起でもないといわれるだろうか。
今日は家族たちがなかなか起きてこない午前中を利用して、『葬式は、要らない』を読んだ。
日本人の葬儀費用は平均231万円かかるという。
そういうと友人も結構かかるとこぼしていた。
ちなみに イギリス12万円、韓国37万円 アメリカ44万円。
巨大な祭壇、生花、高額の戒名。
著者は、色々なしがらみが葬儀料などを高額の方向に向かわせるという。
葬式無用のメリット、デメリットも記されている。
古代から現代にいたるまで,仏教的、或は民俗学的にも説かれ、興味深い。
本書では、柳田國男説も度々挿入。
いずれ『先祖の話』(柳田國男 138出)も読んでみたい。
第1章 葬式は贅沢である
第2章 急速に変わりつつある葬式
第3章 日本人の葬式はなぜ贅沢になったのか
第4章 世間体が葬式を贅沢にする
第5章 なぜ死後に戒名を授かるのか
第6章 見栄と名誉
第7章 檀家という贅沢
第8章 日本人の葬式はどこへ向かおうとしているのか
第9章 葬式をしないための方法
第10章 葬式の先にある理想的な死のあり方