2010年 矢田寺のあじさい
矢田寺にはこれまでも何度か行ったことがある。あじさいの季節、矢田山は紫陽花に彩られた地蔵様でいっぱいだ。
2008年矢田寺 あじさいのようす 1
2008年矢田寺 あじさいのようす 2
2008年には六月中旬のあじさい真っ盛りに行ったので、あとで見ると、一昨年の方が美しいなと感じたのが残念。
何を隠そう今年は山門入山期間(7月10日まで)を外して楽しもうときも込んでいた。
紫陽花の少し色変わる頃もみたかったし、入山料の400円も節約したかったため。
主婦は日々涙ぐましく考えているのである。
ついでに2008年のあじさいのない季節の味噌なめ地蔵様も載せておこう。
花があるのとないのとではこんなにも表情をお変えなさるのか。
だが、五月の新緑の候も捨てがたい。四季を通してどこかを散歩するのは楽しいことだ。
2008年矢田寺 あじさい前味噌なめ地蔵のようす
あぢさゐの八重(やへ)咲くごとく八つ代にをいませ我が背子見つつ偲(しの)はむ
万葉集 巻第二十 4448 橘諸兄の歌
當山は観光寺院ではありません。
檀家・関係者以外の入山をお断りします。
山 主
松◯寺への参道手前にある融通念仏宗 法◯山 ◯光寺。
地侍山田氏の菩提道場として創建されたそうで、寛文年間(1661~73)に僧寂空が中興したとのことです。
説明を楽しみに行ってみました。
門前にはボール遊びの子どもが二人。
内一人の児童は寺関係者らしかったのですが、こちらが挨拶をしても返事もしません。
もの好きなよそ者のおばちゃんに興味はありそうで悪意もないらしいのですが、ご挨拶の指導は誰にも受けてないようです。
知らない子が通行人のわたしに朝の挨拶等することがある奈良。照れや傾向ではなく大人びた表情での彼の行動は、どのように考えればいいのでしょうか。
寺の前には次のような張り紙がありました。
もちろん、こういった性格の寺では、門や山門がしめてあったり、中に入れないように囲いがしてあることは多々あります。
また、神社仏閣ならば入ることができるといった観光客の姿勢にも問題があることは確かでしょう。寺には人が住まれ生活されているのですものね。
しかし、こういった注意書きは初めてでした。
わたしは神社仏閣をそんなに数多く見た訳ではありませんので何とも言えませんが、全国的に考えるとこういったケースがあるのかもしれません。
色々な寺の生活や言い分も考えられます。多分、実情は大変なのだろうとお察し致します。他の寺にみられるような景観を損ねない穏やかな方法はとれないものでしょうか。もしかすれば、内容が内容だけに角張った文字の美しすぎるワープロ打ちは、強調し過ぎに感じるのかもしれません。七月とはいえ、寒々しいことです。
昨日わたしがミニバイクで向かった先々でこういった張り紙を目の当たりにし、のどかな田舎風景の裏に隠された厳しい生活に触れ、寂しさを感じたのです。
ただそれだけ・・・。ただそれだけでした。おしまい
奈良のとある村で
【お賽銭をとると 罰があたりますよ。】
ミニバイクで走っていた。お!お地蔵さん。
いつものように、近づいてみる。
えらく煩雑に並べられた品々に四方囲まれておられる。
不謹慎にもお神酒をたしなまれている姿を想像。
ごめんなさい!と、手を合わす。
【お賽銭をとると 罰があたりますよ。】
これって、誰が言ってるんだろう。
お地蔵さんは、
「わたしゃ、了見が広いですから、言葉にまでは出しません。」
と、立て膝で無言の反論。お神酒でごまかす。
「まぁ、世知辛い世の中ですから、酒でも飲まずばやってられませんよ。」
と、真っ昼間から、赤ら顔。
【◯と申します。
お地蔵さんの前でお話しがききたいです。
お電話がいただけたら嬉しいです。 電話番号 ーー】
これって何だろう。
1 賽銭泥棒に向けて
2 お話相手求む
ぱっと見は赤松啓介先生のおっしゃる◯◯がこういった形で残っているのかと一瞬勘違いした。阿呆だな。Ahaha ahahaha. ここはひとまず、笑いでごまかす。
だが、まてよ。なんだか、犯人はわかっているよと言ったニュアンスにとれなくもない。
『もし見当違いだったら、どげんするんじゃい!』
と内心しかるが、本当のところ 声をあらわにしたい。
全体を通して慇懃無礼な感じが拭いきれない威圧的な忠告書きに、ぁたしゃ驚いたよ。
こういう土地は宮座なんかとそれ以外がはっきり分かれているんだろうな?
ちょい!よそ者には、しんどすぇ。
奈良のとある村で
以前蕾だけの頃のイジュを記録しましたが、数日前に花が咲きました。
砂糖菓子のような蕾は、まだいっぱい付いています。
花・・・
白くて目だたない可憐な花びらです。
雨に耐え、けなげな花です。
耐えて耐えて、それでももうダメとなれば潔くぱたりと花ごと顔を落とします。
地面に打ち付けられた花にも奥ゆかしさを感じます。
三ヶ月ばかり、咲くのが遅かったものの哀れを感じさせる イジュの花。
イジュ Schima liukiuensis Nakai
ツバキ科 ヒメツバキ属
大島から全琉球にかけて分布し、とくに古生層粘岩地帯に多い。
材質が堅く、現地では用材として利用され、樹皮からはタンニン。
下は2009年2010年につけた写真記録です。▼
美しさをもつ『綾傘鉾』 (一部イラン写真あり)
綾傘鉾 『面』と『祇園囃子』の台本(写真)
『踊り念仏』 五来重著 1998年 平凡社(写真)
7月16日。
宵山を予定していたが、天気が不安定で断念。
去年撮った写真を眺め、楽しむ。
血液の流れに祇園囃子を乗せ、子どもの頃からの青畳の香りを思い浮かべる。
これ至福の喜びなり。
明日は巡行。
えぇんやぁらぁやぁぁ~。
祇園祭が終わると京都の本格的な夏がやってくる。
昨年も記録した綾傘鉾。
私はこの鉾が好き。
写真は2009年に写したものです。