乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

仮名手本胸之鏡 中 11 四丁裏 五丁表

2020-07-21 | 山東京傳

仮名手本胸之鏡 中 11 四丁裏 五丁表

早稲田大学所蔵

https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01505/

仮名手本胸之鏡 中

山東京伝 作

歌川豊国 画

早稲田大学デジタル図書

通油町(江戸)  [蔦屋重三郎]

寛政11 [1799]

黄表紙

仮名手本胸之鏡 中 11 四丁裏 五丁表

 

中 四丁裏上  

しゆじんに

ちうをつくし

おやにこうを

つくし

おつとこ

に、ていせつ

をなすハ

人のみち、

女のまもる

べきみち也

かんへいがつま

おかるがごときハ

ちうぎ、ていせつの

こゝろハ 一ツにて、しゆ

人のため、おつとの

ためにみをうるハ

うらざを二ツにわり

たるがごとし

 

中 四丁裏上 右戸口から、おかるの母

中 四丁裏上 真ん中に、柱で鼻を打つ、鼻血の出たおかるの手には

   

   

中 四丁裏上〜五丁表 おかるを見てたつ男

 

中 四丁裏下

   「いかにあきら

    めても、さす

    が、出る

    おつと

      の

    わかれを

    かなしと

    て、きハあ

        れ

 

   「どばついて

    けづしやんな

 

中 五丁表上 鏡の下の文字

     ていじよのか

   貞女之鏡

 

中 五丁表上 鏡の下の文字 

   はんじの事、二ツなから

   まつさき事ハできがた

   きものなれども、それも

   思ひをつくしみをすつる

   ときハ忠貞(ちうてい)まつたく

   なさすなり、此きやう

   げんハまことに、ていちよ

   のからみあり

 

仮名手本胸之鏡 中 11 四丁裏 五丁表

 

中 四丁裏上  

主人に

忠を尽くし

親に孝を

尽くし

夫・子

に、定説

をなすは

人の道、

女の守る

べき道也、

勘平が妻

おかるがごときは

忠義、定説の

心は 一つにて、主

人の為、夫の

為に身を売るは

裏座を二つに割り

たるが如し

 

中 四丁裏上 右戸口から、おかるの母

中 四丁裏上 真ん中に、柱で鼻を打つ、鼻血の出たおかるの手には

   

   

中 四丁裏上〜五丁表 おかるを見てたつ男

 

中 四丁裏下

   「いかにあきら

    めても、さす

    が、出る

    夫

     の

    別れを

    悲しと

    て、極め

        れ

 

   「どばついて

    けづしやんな

 

中 五丁表上 鏡の下の文字

     ていじよのか

   貞女之鏡

 

中 五丁表上 鏡の下の文字 

   判事の事、二つながら

   松崎事はでき難

   き物なれども、それも

   思いを尽くしみを捨つる

   時は忠貞、全く

   なさす也、此狂

   言は誠に、貞女

   の絡みあり

 

けづ

 (いけづ、か? 京都弁 意地悪)

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする