乱鳥の書きなぐり

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ドラマ『高嶺の花』 3,9★/5 全10回 2018年 脚本 野島伸司   石原さとみ 峯田和伸 芳根京子 小日向文世 十朱幸代 升毅 大貫勇輔 他 

2022-01-11 | ドラマ

ドラマ『高嶺の花』 3,9★/5 全10回 2018年 脚本 野島伸司   石原さとみ 峯田和伸 芳根京子 小日向文世 十朱幸代 他

 

 

 ドラマ『高嶺の花』 を見た。

 このドラマも、石原さとみ主演。家元の娘になりきっておられた。

 時にドラマ風、時に舞台風で、なかなかいい味を出していた。

 

 小日向文世が完全に家元に見え、感心した。

 

 峯田和伸が顔といい、言い回しといい、役柄にピタリと合っていた。

 このドラマの場合ははまり役であったと感じる。

 

 升毅、陰ながら娘を思う父を演じられていた。見事!

 

 十朱幸代の存在は大きい。

 このドラマは十朱幸代無くしては成り立たないほどの意味合いを持つ。

 十朱幸代が美しすぎるので、結構変なカツラを被っておられた。

 少し気にかかるカルラであったが、おそらく演出上必要であると判断されたのであろう。

 

 大貫勇輔は京都の神宮流家元をつぐにふさわしい風格と所作を醸し出しておられた。

 若干袴の着こなしがはだけていたのが残念ではあるが、この役柄にふさわしい演じ方をされていた。

 大貫勇輔の舞台(ダンス)を劇場で見てみたいと感じた。

 

 全体を通して、筋書きというよりは、役者の演じ方を楽しむ、そんなドラマであった。

 そこには、石原さとみと小日向文世の力が多大である。

 石原さとみはあくまでも美しく、また演じ分けられ、主役の品格を保っておられた。

 この女優の舞台は劇場で、いずれ見てみたい。

 

 ドラマオープニングの音楽が、サイケデリックな映像と合わされ、パンク風ハードロック風な音楽に和楽器を加え、アップテンポでリズミカル。

 ドラマのこれから展開するといった暗示を想像させ、派手な中にも和楽器で華道家元の素で巻き起こる展開を暗示させる。

 観客心を捉え、導き、心地よくドラマの中へ引きずり込んだ。

 ドラマオープニングの音楽、あっぱれじゃ!

 

 今回も簡単な記録だけで失礼致します。

 

 

 

脚本 野島伸司

演出 大塚恭司 狩山俊輔 岩﨑マリエ

出演者 石原さとみ 峯田和伸 芳根京子 千葉雄大 三浦貴大 笛木優子 香里奈 升毅 戸田菜穂 小日向文世 十朱幸代

エンディング エルヴィス・プレスリー 「ラヴ・ミー・テンダー」

 

 

 

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「やおら」と「なまら」  「やおら」と「なまら」に出てくる「やおら」と、元は北海道の方言とは言いがたく、新潟の漁師言葉の「なまら」についてし食べてみる。

2022-01-11 | ことのは

 

 「やおら」と「なまら」

 

 

『枕草子』を読んでいると、百八段目で「やおら」という言葉が出てきた。

『枕草子』で「やおら」という言葉が出てきたのは、私が覚えている限りでは、これで二度目である。

 

「やおら」とは

 やおら〔やをら〕  [副] 

 1 ゆっくりと動作を起こすさま。おもむろに。「やおら立ち上がる」

 2 静かに。そっと。 「姫君、御硯すずりを—引き寄せて」〈源・橋姫〉 [補説]1について、文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「彼はやおら立ち上がった」を、「ゆっくりと」と「急に、いきなり」のどちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。 (大辞泉)

 

〘副〙

 ① 静かに身を動かすさま、また、徐々に事を行なうさまを表わす語。そろそろと。おもむろに。やわら。現代では悠然としたさまをいうことが多い。 ※宇津保(970‐999頃)蔵開下「御後の方よりやをらすべり入るを」

 ② 時間の経過とともに変化、進展し、ようやくその状態になるさま、事態が変わるさまを表わす語。 ※読本・春雨物語(1808)宮木が塚「上人の御ふねやをら岸遠くはなるるに立ちむかひて」 [補注]歴史的かなづかいは、従来「やをら」とされており、それに従ったが、「疑問仮名遣」のいうように「やはら(柔)」と同源であったとすれば、「やほら」の可能性もある。 (日本国語大辞典)

 

 12行目

、、、まめひともりをとりてこさうじ(小障子)のうしろ

にてやをらくゐければ。ひきあらはして。

わらはるゝ事こそかぎりなきや

 

 ところで「やおら」と「なまら」は混乱することはないが、どちらも日常には馴染みがない。

 こと「なまら」にという言葉に関しては、こうだ。

 私の好きな戸次重幸や安田顕の所属するチームナックスの某舞台で、やたら「なまら」をネタのように多用していた。

 その舞台で初めて「なまら」という言葉を知った関西人の私は、本源を大切にしたり郷土愛の強い彼らは素晴らしいと感じていた。

 彼らは北海道の大学(北海学園)の演劇部出身である。

 

「なまら」とは

 なまら なまら△ [副]

  非常に。はなはだしく。〈全〉 ~「なまら」は北海道弁としてはポピュラーであるがまったく使わない人も多く,北海道弁を代表する語とは言い難い。1980年頃の流行語。  (北海道方言辞典)

 

 副詞 (新潟県・北海道の方言)

  とても、ものすごく。北海道では1970年代に新潟県出身のラジオDJが使ったことから広まった。

  [要出典] なまら美味い(とてもおいしい)  (『Wiktionary』)

 

 「とても」を意味する「なまら」 テレビなどでも耳にする言葉。

  なまらには「とても」「すごく」などの意味があり、強調したい時に使われる表現。

  特に若い人が使う傾向にあり、年配の人の中にはあまり上品ではないという印象を持っている人もいる。

 [要出典] なまら美味い(とてもおいしい)

 

「なまら」の語源

 「すごい」や「とても」という意味で使われている「なまら」という方言には、どのような言葉が語源となっているのかご存知でしょうか。  

 「なまら」の語源は「生半可」を意味していると言われており、もともと北海道でできた言葉ではなく、新潟で漁師をしている人たちの間で使われていた言葉だとされています。  

 北海道へと伝わっていく間に、本来の「生半可」の意味とは全く違った意味で使われるようになったのでしょう。

 

 

 

 本日某旅行者のパンフレットが送付されてきた。

 北海道旅行の見出しに「なまらいい街」といった言葉があり、関西に住んでいると馴染みのない言葉「なまら」を調べてみた。

『枕草子』に出て来た「やおら」も今一度調べたのは、ご愛嬌。

 

   どんと はらい

  

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