紅いコーリャン(紅高梁)
満足度 ★★★★★+★
感動度 ★★★★★
話の展開 ★★★★★
この映画での大好きなコンリー★★★★☆
芸術性 ★★★☆☆ 紅いコーリャン紅高梁 Red
監督 チャン・イーモウ
中国 1987年 1 時間 31分
キャスト コン・リー 他
ベルリン国際映画祭(1988)金熊賞
中国山東省農村で貧しく厳しい状況の中で生きる人間交差。
恋と欲望と闘いを描く。
九児(チウアル / コン・リー)はラバ1頭のかたに、ハンセン病の造り酒屋の主人(老人)のところへ嫁がされる。
自然のコーリャン畑(とうもろこし科)の黄色い大地とコンリーの衣装及びかごの『アカ』が鮮やかで美しい・・・「アカ」を前面に押し出した強烈な色彩イメージの映像は心地が良い。
同時に日中戦争や時代性や思想、若い男女の情熱を表していて、素晴らしい・・・
色彩やかごを担ぐ男たちのからかい、筋肉や汗まで細かく映し出される一こま一こまが心に食い込み、さすがに チャン・イーモウ監督の作品と感心してしまう。
花嫁の衣装,てりつける太陽,コーリャン酒も『アカ』、そして中国人たる同胞の『血』の『アカ』。
終始一貫して『アカ』にこだわる監督はこの情熱の『アカ』を大地の『黄土色』、人肌の『黄土色』で統一させ、中国人の心奈でも統一そして団結させる。
嫁入りのかごがコーリャン畑にさしかかったとき,強盗に襲われるが、危機を救ったのはかご担ぎの余(ユイ)だ。
嫁いで3日目に慣例により実家へ帰る途中の九児を再び覆面の男が襲うが,先日助けた余。
二人はコーリャン畑の中で心身ともに結ばれる。
九児が実家から造り酒屋に戻ってみると,夫は何者かに殺されていた。
途中日本軍が来てたいそう大事なシーンが続き、日本人の私としては襟元を正して観る事となる。
かなり印象的な場面の一つとしては日本軍が思想家の中国人を吊り下げ、中国人の手によって生きたままの皮(肌)をはぐように強制するところ。
コーリャンの銘酒を作り上げた思想家の中国人の堂々とした突き刺すような目が印象的。
チウアルは家に帰り、コーリャンの銘酒思想家の中国人(思想家の中国人)にひざまず気男たちに言う。
「さあ、これから男たちは、復習よ。」
瓶から酒を大きな酒器に力強く注ぎいれ、一つの酒器には火をつける。
コウリャン酒の『アカ』は火の『アカ』に変わる。
中国人の段けるの血潮の『アカ』。
日本人に復習する彼らは長時間炎天下のてりつける太陽『アカ』の下で日本軍を待ち続ける。
あまりの時間の長さに幼い子供は家二帰り、水を飲む。
祝杯のために用意された豚の丸焼きなどの豪華な料理の数々が印象的。
子供は、母に言う。
「お母ちゃん、みんなおなかをすかしている・・・」
子供の後を追うように母と女は飲み物などを担いで現地へと向かう。
乾燥したもやも掛かる一本道であった。
ちょうどそのとき日本軍が反対方向の道路から現れる。
「お母ちゃん!!」
子供の声と同時に、日本軍の銃声。
くずれ倒れる女たち・・・
怒り狂う男たち。
銃に倒れる仲間。
子供の父(現在の夫)はコーリャン酒の樽を日本軍の軍車に向けて放り投げる。
爆発する車と一瞬の『アカ』・・・
土にかぶさり、倒れる日本人兵士。
ここで大地の『黄土色』は初めて焦げ茶色の帰られる。
日本人のモノクロームな印象。
生き残った余(父)と豆官(子供)が無表情に立ちつくす。
日蝕が始まり二人の顔が見えぬほど『紅い』太陽 。
それは二人にとっての生活の変化と同時に、新しい時代の幕開けともいえよう・・・
大好きな中国映画を見られて満足しました。
好きな監督と俳優・・・もちろん今回もDVDにとっておきました・・・
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