乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

人をばか丹した人だ  大判錦絵 弘化四年(1847)頃   大和屋久兵衛 一勇斎國吉画  『歌川国芳展』図録より

2019-10-10 | 変体仮名見むとするハいとをかし

  人をばか丹した人だ  大判錦絵 弘化四年(1847)頃   大和屋久兵衛 一勇斎國吉画  『歌川国芳展』図録より



 

 人をばか丹した人だ


 人の心者

   さま/″\な

  ものだ

    いろ/\

  くろふして
 
   よふ/\

     人一にんまへ丹なつた

 

   
            印 一勇斎
                                    
            印 國芳万戯画   印               

                           /\
                            三
  
 人をばかにした人だ

 人の心は
   様々な
  ものだ
    色々
  工夫して
   ようよう
  人一人前になった


  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)

 

 文中の「人の心は」という文字だけを受けてのことだが、『古今和歌集』と『徒然草』を思い浮かべ、最後に教訓で占められおり、改めて國芳の才能に感心した。

    小野小町(9番)『古今集』春・113
    花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに



 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『近松全集第七巻』「冥途の... | トップ | 法隆寺の金剛力士像、修復の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

変体仮名見むとするハいとをかし」カテゴリの最新記事