(緑と黄金色に輝く田だとばかり思っていても,何かが潜んでいる…風がぴたりと病み,時間と時間の歪みに挟まったような、そんな妙な感覚と恐怖感にかられる瞬間はありませんか?…。 乱)
118; 『見えない世界の覗き方』 文化としての怪異
『見えない世界の覗き方』 文化としての怪異
法蔵館出版
佛教大学文学部 編集
佛教大学文学部
司会 八木透
京極夏彦、小松和彦、有田和臣、斎藤英喜、山極伸之、
2006/11
164 ページ
1,680 円
本の内容
京極夏彦・小松和彦を案内人に、闇・怪異・妖怪をキーワードとして日本文化の深層に迫る。(国語・国文学図書総目録より)
京極夏彦・小松和彦を水先案内人に招き、人類学・民俗学・宗教学・文学の視座から日本文化の深層にせまる、闇と怪異の文化学入門書。
目次
怪しむコトと妖しいモノ
“妖怪”は文化と時代を超えられるか
読むことの異界体験
いざなぎ流・呪術・陰陽師
仏教が運んだ“不思議”なモノたち
全体討論
初っぱなの京極夏彦さんのお話は小松和彦さんと通じる部分もあった。
小説家だと思っていたが、京極夏彦さんの民俗学を基盤とした妖怪学の深さに驚く。
本題にもなっている『見えない世界の覗き方』は「そもそも見えない世界を覗くことはできない(要約」から始まり、論理的に展開された内容はいちいち納得がいく。
こういった知識とセンスがあっての彼の作品だったのだとあらためて感心した。
妖怪学といえば民俗学者の柳田國男氏も書かれている。
一方、妖怪を広め,わたしたちに具体的な姿として描き印象づけたと言って過言ではない水木しげるさんがいらっしゃる。
本書ではその兼ね合いなども学者的立場から知る例の内容に上手く表現されていた。この部分も非情に興味深い。
ただ,民俗学研究者であり、妖怪先生とまで慕われている宮田登氏の名が一度も出てこなかったのは不思議…。
ほんの題名から考えると、若干オカルトじみた内容化と疑心暗鬼の年はあったのだが,さにあらず。
流石大学が出版された内容で、納得がいく部分が多く、満足した。
内容詳細はここでは省かせていただきます。
内容(「BOOK」データベースより)
京極夏彦、小松和彦を水先案内人に招き、人類学・民俗学・宗教学・文学の視座から、闇・妖怪・怪異をキーワードに、日本文化の深層にせまる、ユニークな入門書。
内容(「MARC」データベースより)
京極夏彦・小松和彦を水先案内人に招き、人類学・民俗学・宗教学・文学の視座から、闇・妖怪・怪異をキーワードに日本文化の深層に迫る。2003年11月に仏教大学文学部の主催で行われたシンポジウムの内容を元に書籍化。
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