乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『妹背山婦女庭訓~道行恋苧環』芝翫 現・坂田藤十郎 團十郎 ☆21(金) 後04:00

2012-09-05 | 舞台・音楽 雑感メモ


 

 前にもテレビで見たとはいえ…

 今日『妹背山婦女庭訓~道行恋苧環』があるとは知らず、見逃してしまいました

 出演者は好きな役者さんでした…

     中村芝翫さん 
     中村鴈治郎(現・坂田藤十郎)さん 
     市川團十郎さん

 最近 藤十郎さんが見たくてみたくてうずうずしていたのに…ショックです。

 冊子をしっかりとチェックしておくべきでした

 次回は 21(金) 後04:00

 絶対録画!!

 
 
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『宿の月』扇雀 橋之助 2011年/『苦労納御礼~今昔桃太郎』2004年(現 勘三郎)歌舞伎座

2012-09-05 | TVで 歌舞伎・能楽


 
  『宿の月』
 

出演:中村扇雀 中村橋之助
2011年
31分
カラー
夫婦の情愛を描いた田中青滋の作品で、ユーモア溢れる舞踊劇。 春の月を仲人に、めでたく祝言を挙げたおつると亀太郎。やがて子宝に恵まれ、お宮参りにやってくる。我が子を抱いてはしゃぐ夫に対して、貫禄の出てきた妻は、自分の好まないことをせぬように夫に誓いを立てさせる。歳月を経て、小判磨きに熱心な妻。外で怪しい物音が聞こえたのでおつるは夫を外へ突き出すが、亀太郎は妻の愛情を確かめようと賊に襲われたように装う。するとおつるは金包みを放りだし、夫を助けてくれと叫んだ。互いの心が解かり手をとりあって美しい宿の月を眺めるのだった。 (2011年/平成23年8月・新橋演舞場)


 中村扇雀さん中村橋之助さんともにお美しく、もうそれを見ているだけでも満足満足

 楽しい舞踊劇で、短いながらもいい具合に仕上がりもっと見たいと感じる舞台

 狂言的要素をいい具合に取り入れ歌舞伎化しているが、松葉目物ではない。

 中村扇雀さん中村橋之助さんの美しさに拍手






 
  『苦労納御礼~今昔桃太郎』
 

出演:中村勘九郎(現・勘三郎) 中村福助 中村橋之助 中村信二郎(現・錦之助) 市川門之助 中村七之助 中村宗生 中村隼人 中村国生 岡村研祐(現・尾上右近)
2004年
68分
カラー
【出演】市川猿弥、坂東彌十郎、中村扇雀、坂東三津五郎、二世中村又五郎 <新たな演出や脚本で歌舞伎界に新風を吹かせた話題作を特集> 渡辺えり脚本。予測不可能で奇想天外な誰も考えつかなかった桃太郎の続編を。鬼退治後、中年になった桃太郎は往年の勇姿は見る影もなく、無気力で一日中家に閉じこもっている。酒ばかり飲み、鬼退治で得た宝物も使い果たしてすっからかんの一文無し。そんな桃太郎に、鬼たちの復讐計画が迫っていた…。 平成16年に勘三郎が“五代目勘九郎”の名で出演した最後の舞台。「苦労納御礼(くろうのかいありかんしゃかんしゃ)」の外題には五代目勘九郎を長年支えてきた観客への感謝の思いが込められている。 (2004年/平成16年12月・歌舞伎座)


 とても楽しい舞台

 映画的「ブロードウェイ」的要素が取り入れられ、華やかだ。

 筋書き云々よりも、役者さんたちのいきいきとした動きや表情にこちらまで釣られてしまう。


 一番のお気に入りの場面は、中村勘九郎(現・勘三郎)さんの舞踊

『藤娘』の始まり、舞踊を次々とこなしていかれるところ。

『高杯』では、思わず「待ってました!」と声が出る。家のテレビで良かった~~


 あの美しい七之助さんが顔を崩してヘラヘラ踊り(?)をなさっていて、印象に残っている『鷺娘』との演じ分けが素晴らしく、立派な役者さんになられるんだろうなと再度感じた。



 
   勘三郎さん、早くよくなられて、舞台を拝見させて下さい!
 



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奈良公園  鹿&若草山&サルスベリ  (9/2  5景)

2012-09-04 | お出かけ




  別にどうってことのない話しですが、
  9月2日
  奈良公園を散歩しました。





 わぁ!和☆輪☆



 鹿



 若草山



 サルスベリ



 若草山&サルスベリ

 

  

 

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京都弁…「ごちそうさまでしたぁ」「よろしゅうおあがり」

2012-09-04 | ことのは

 
 
 

 『タビリエ 京都』 JTBパブリッシング 2006年に「よろしゅうおあがり」という京のおばんざいでお教室が載っていた。

 説明には 次のように間違ったことばの使い方が記されていた。



 【「いただきます」と合掌すれば、おかあさんが「よろしゅうおあがり」とうながしてくれる】



 これは違う。

 わたしの父は生粋の京都人だったが、毎日お食事のあとに声をかけてくれた「よろしゅうおあがり」がなつかしい。

   「ごちそうさまでしたぁ」

   「よろしゅうおあがり」



「ごちそうさまでしたぁ」「よろしゅうおあがり」はわたしのこころにとけこんだことば。


 
 
 


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138:『タビリエ 京都』 JTBパブリッシング 2006年

2012-09-04 | 読書全般(古典など以外の一般書)




 

 2012年度 138:『タビリエ 京都』 

 

 JTBパブリッシング

 2006年 第1版

 800円(+税)

 

 歩いたつもりで『タビリエ 京都』を楽しむ。

 行きたいところや食べたいお店がいっぱい☆

 





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『京鹿子娘道成寺~道行より鐘入りまで』菊之助/『仮初の傾城・お祭り』時蔵 三津五郎

2012-09-04 | TVで 歌舞伎・能楽




『京鹿子娘道成寺~道行より鐘入りまで』

出演:尾上菊之助 尾上松也 尾上右近 市川男寅 坂東小吉 市川團蔵 澤村田之助
2011年(全2話)
71分
カラー
女方舞踊屈指の大曲『京鹿子娘道成寺』を華やかな菊之助の白拍子で。 春爛漫の道成寺。鐘供養が行われているところへ、花子を名乗る白拍子がやって来て鐘を拝みたいと申し出る。所化たちは、法要の舞を舞うのであればと承知して、花子は舞い始めた。しかし艶やかな踊りを披露するうち、みるみる形相が変わり、やがて花子は鐘の中に飛び込んでしまう。実は白拍子とみえたのは、叶わぬ恋の恨みから熊野詣の僧・安珍を焼き殺した清姫の亡霊であった。 (2011年/平成23年11月・新橋演舞場)


 尾上菊之助さん、太られたのでしょうか?菊五郎さんとそっくりになってこられました……。

 舞妓はんみたいにかわいい『京鹿子娘道成寺』でした……。



『仮初の傾城・お祭り』

出演:中村時蔵 坂東三津五郎
2004年
35分
カラー
『仮初の傾城』は夢から覚めた傾城が舞うという趣向で、傾城の華やかさと薄情な男を恨む思いをしっとりと見せる舞踊。時蔵が傾城の鷹揚さと艶やかさを風情豊かに舞って見せる。 『お祭り』は赤坂の山王日枝神社の山王祭を舞踊化したもので、粋でいなせな金棒引の鳶頭が江戸っ子の心意気を踊る。「申酉の」という歌詞で始まるので通称「申酉」とも呼ばれる。三津五郎の鳶で、粋ですっきりとした踊りをご覧頂く。 (2004年/平成16年2月・歌舞伎座)


 中村時蔵さん『仮初の傾城』坂東三津五郎さん『お祭り』をみた。

 時蔵さん、手のこなしが最後まで形をつくり続けられ、美しかった☆

 バレエの吉田都さんの手は最後の最後の最後まで演じ続けられ、次の曲に続けられるが、バレエと歌舞伎の違いは別として時蔵さんの手もそれに近い。

 時蔵さん、芝居もいいけど、踊りもいいわぁ~☆

 もちろん、三津五郎さん。あったりまえに 

 続けて中村勘三郎さんの踊りや摺り足もみたくなった。今、どうなさっれるのかしら?よくなられることを心から願っています。



 あはは

 衛星劇場、9月初っぱなは舞踊の日だったね☆



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『誘惑者』長崎俊一監督 中島吾郎脚本 1989 秋吉久美子 草刈正雄 原田貴和子 内藤剛志 石橋蓮司

2012-09-04 | 映画


  『誘惑者』

監督:長崎俊一
脚本:中島吾郎
出演:秋吉久美子 草刈正雄 原田貴和子 礒部勉 内藤剛志 芹明香 黒沢清 石橋蓮司
1989年
フジテレビジョン
109分
カラー


二重人格の心を持つ女を巡って現代社会の病的心理をサスペンス・タッチに描く 第3回東京国際映画祭さくらシルバー賞受賞

精神科医・外村のもとにある日、一人の女が訪ねてくる。同居人のことで悩んでいるという彼女に興味を持った彼は、彼女に接近。やがて彼女が完璧な二重人格者だとわかるのだが…



 秋吉久美子さんが好きなので、『誘惑者』をみた。秋吉久美子さんはうつくしい!

 草刈正雄さんが出ておられた。彼のイメージはこどもの頃みたCM MG5。

 精神科医というイメージがピンとこないが、美男美女と言う点において秋吉久美子さんにはお似合いなのかもしれない。

 原田貴和子さんというきれいな方が出ておられたが、調べてみると原田知世の実姉らしい。

 
 内藤剛志さんや石橋蓮司さんのお顔を見て、なぜかしらん、ほっとした。

 石橋蓮司さんが画面に映ると、場面が重厚になった。

 

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NARAのシカはNARABIじょうず☆   (9月2日の鹿 4枚)

2012-09-03 | お出かけ


 

 9月2日にみた奈良(春日大社近く)の鹿です。

 まだ小さなこどもの鹿がいっぱいいました







 整列~~~



 上の鹿たち…なんて、並び上手なのかしらん?

 






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春日大社の萬葉植物園近くの茶屋でみた「十穀神三十穂」…

2012-09-03 | 民俗考・伝承・講演


 

 

 2012年9月日2日

 奈良の春日大社の萬葉植物園と宝物殿の近くの庭園喫茶(茶屋)に入りる。

 わたくしの座った席の近くでは、写真(下)のようなものがみられた。

 

 興味深いので写真をとらせていただいたが、どうもはっきりとしない。

「十穀神〈三十 一+111〉穂」のように思うのだが、はんこ部分は右上から左下の読んで「龍田宮◯」

 写真はぶれないように心がけたいと感じた…。

 

 茶屋の電気に穂をかざすと美しい。

 なんだかお食事としていただいたものまでが、たいへんありがたいような気になった。

 

 穀物 ウィキペディアより ▼

 穀物(こくもつ)は、植物から得られる食材の総称の1つで、澱粉質を主体とする種子を食用とするもの。
 また米と麦以外の穀物は一般に雑穀とよばれている。穀物は狭義ではイネ科植物の種子のみだが、広義の場合はマメ科やタデ科などの植物も含まれる。
 マメ科の種子、すなわち豆を穀物に入れる場合、菽穀(しゅくこく)、それ以外の科の種子を穀物に入れる場合、擬穀(ぎこく)と呼ぶ。


 

 五穀 ウィキペディアより ▼

 その内容は時代や地域によって違っており、一定していない。また具体的な五種を指さず、「五穀豊穣」(穀物が豊かに実ること)のように穀物全般の総称として用いられることもある。
 反対に古くは現代において「穀物」に範疇に含まれない栽培作物、食用以外にも応用できる重要な栽培作物を「五穀」に加える例もあった。豆や麻などがしばしば五穀に挙げられたのはその典型である。

 中国
 古代中国においては五行説にもとづき5で事物を総括する習慣があり、五穀といっても形式的なもので、その解釈は古来から一定しなかった。
 麻・黍・稷・麦・豆 - 『周礼』天官・疾医の鄭玄注にある。また『大戴礼』曾子天円の廬辯の注では「豆」が「菽」とされている。菽は大豆とも豆類の総称とも言われる。なお稷には諸説あり、アワ、キビ(うるち)、コーリャンなどとされる。
 稲・黍・稷・麦・菽 - 『孟子』滕文公上の趙岐注にある。
 稲・稷・麦・豆・麻 - 『楚辞』大招の王逸注。
 粳米・小豆・麦・大豆・黄黍 - 『黄帝内経素問』蔵気法時論の王氷注。
 また、それに1つ加えて六穀(稲・黍・稷・粱・麦・菽)とする考えも存在した(『周礼』春官・小宗伯の鄭玄注では菽の替わりに苽をあてる)。

 日本
 日本においては、「いつつのたなつもの」あるいは「いつくさのたなつもの」とも読む。古代からその内容は一定していない。現代においては、米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ)を指すことが多い。いずれも代表的な人間の主食である。これら五種をブレンドした米を五穀米(ごこくまい)と呼び、また、五穀米とは日本初の五穀米商品として石川商店から発売されている商品に使われている名称(登録商標)でもある。
 稲・麦・粟・大豆・小豆(『古事記』)
 稲・麦・粟・稗・豆(『日本書紀』)
 また五穀は密教の修行で使われた五種の食物を言うこともある。
 稲穀・大麦・小麦・則豆・白芥子 - 『成就妙法蓮華経瑜伽智儀軌』
 大麦・小麦・稲穀・小豆・胡麻 - 『建立曼荼羅護摩儀軌』
 近世に入ると、重要な作物の意味で「五穀」の言葉が用いられ、必ずしも5種類に限定されなくなる。
 米・麦・粟・黍・稗 - 『日葡辞書』
 稲・畠稲・麦・小麦・蕎麦・粟・黍・蜀黍・稗・大豆・赤小豆・緑豆・蚕豆・豌豆・ささ豆・へん豆・刀豆・胡麻・よくい - 『農業全書』
 主食を米としつつも、その生産の不安定さや価格より、他の穀物や野菜類を混ぜた飯が食されることが多かった日本では「穀物の絶対視」という食物観が生み出されず、五穀と雑穀の区別が希薄だったとする指摘[1]や、定住農民によって必要な作物を挙げたもので、現代的な穀類とは異なり深刻な食料事情を背景としていること、更に食べることだけではなく燃料や衣服など生きるために必要なものが挙げられてきたことを指摘する考えもある。


 

 十穀 ウィキペディアより ▼

 五穀と同様に、十穀(じっこく)というものもあるが、数も多くなるため諸説あり、一定しない。また、近年の健康食ブームにより独自のブレンドによる「十穀○○○」といった商品が多く発売され、さらに複雑化している(この場合は日本古来のものに限らず、穀物なら何でもミックスされる傾向がある)。特定のものではなく穀物全般、あるいは食物全般のことを指すこともある。
具体的には以下のようなものを指す。
 米、米(玄米)、黒米、赤米、小麦、大麦、大麦(押し麦)、大麦(米粒麦)、大麦(もち麦)、はとむぎ、粟、稗、黍、たかきび、大豆、黒豆、小豆、緑豆、トウモロコシ、ソバ、黒ごま、白ごま、クコ、アマランサス、キヌア
 仏教においては修験者の行に「五穀断ち」「十穀断ち」というものがある

 

 はつほ【初穂】 世界大百科事典 第2版による ▼

 最初に抜きとった稲穂を神前に供えることが原義。早穂,荷前,最華などと書いて,いずれもハツホとよむ。刈り取った稲穂を神垣に掛けて奉るときは懸税(かけぢから)という(伊勢神宮)。稲穂のみならず,穀物,野菜,果物,魚貝類などの初物を神前に供えて収穫を感謝する儀礼は,世界各地にみられる。とりわけ,日本人は米を主食とすることから稲の儀礼は古くから伝承され,抜穂祭,初穂祭,穂掛けなどがある。全国の神社で毎年秋に行われる新嘗(にいなめ)祭は,初穂(新穀)を神前に供えて収穫に感謝する祭りである。

 


 




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9月1日   秋

2012-09-02 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



      



    




 9月初日

 自宅から川までの最短距離を

 ゆっくりと楽しむ

 稲は実り、ニラの花が顔を見せる

 柿が色づき始め、おみなえしは咲き誇り、

 柿がピーマンやシシトウはボールペンのキャップのような鮮やかな赤

 空を見ると、各種の雲

 紫ともピンクとも言えないどんよりとした夕日に照らされた空が

 田んぼを照らす

 久々に散歩をすると、季節は秋に変わっていた



 できればこれからは 季節のうつろいを毎日楽しみたい

   

      
 





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137: 『日本古典文学大系 62 東海道中膝栗毛』から「解説」「発端」 十返舎一九(10枚)

2012-09-01 | 十返舎一九


 
 
 137: 『日本古典文学大系 62 東海道中膝栗毛』から「解説」「発端」
 



『日本古典文学大系 62 東海道中膝栗毛』から「解説」「発端」

 日本古典文学大系 63

 岩波書店

 昭和44年 9刷 1000円

 

 ゆまに書房の『膝栗毛文芸集成 第1巻 南総紀行旅眼石 道中膝栗毛 発端・初編~3編』「発端」中村正明 を楽しんだ後、『日本古典文学大系 62 東海道中膝栗毛』「発端」をざっと読む。

 註釈もあり、わかりよい。

 家族のおかげで又ひとつ、楽しみを見つけてしまった。



 写真は『膝栗毛文芸集成 第1巻 南総紀行旅眼石 道中膝栗毛 発端・初編~3編』「発端」‘塁界’から

 当然、同じ絵が『日本古典文学大系 62 東海道中膝栗毛』「発端」にも載せられている。

 
  

     

 

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136『膝栗毛文芸集成 第1巻 南総紀行旅眼石 道中膝栗毛 発端・初編~3編』「発端」中村正明(10枚)

2012-09-01 | 十返舎一九
   (写真のページは…あららら!まぁ……おおはずかし






 136: 『膝栗毛文芸集成 第1巻 南総紀行旅眼石 道中膝栗毛(1)発端・初編~3編』「発端」 十返舎一九




 十返舎一九

 岐阜大学所蔵

 ゆまに書房

 編集 解題  中村正明

 2010年06月

 定価22,050円(本体21,000円) 




ゆまに書房公式HPより ▼
◆第1巻~第3巻◆
 南総紀行旅眼石
 道中膝栗毛(1)~(3)

『旅眼石』(国立国会図書館所蔵)滑稽本。一冊。享和二年刊。改題本「馬士の歌嚢」(文化四年刊)。『膝栗毛』に先駆けて刊行された旅行記で、先年、従僕太吉を連れて下総を旅した一九自身の体験が可笑しみを交えて描かれる。その体験が、後の『膝栗毛』の発想や趣向にも活かされることになる、注目すべき先蹤作である。

『道中膝栗毛』(岐阜大学図書館所蔵)(含発端)滑稽本。全八編十七冊・発端一冊。村田屋治郎兵衛ほか。享和二~文化六年刊・発端は文化十一年刊。神田八丁堀の長屋に住む弥次郎兵衛と喜多八が、伊勢参りと称して江戸から逃げるように東海道の旅に出る。東海道から伊勢参詣を経て京・大坂に至る道中の滑稽を描く、日本古典文学史上の人気作品である。




ゆまに書房公式HPより ▼

膝栗毛文芸集成 第1期 (十返舎一九作品) 全12巻

滑稽本、合巻、雑俳・狂歌、絵本、歌謡など、「膝栗毛もの」の文学作品を現存する最良の底本で集成。

刊行によせて    中村正明
 いつのことだったか、ある古典文学に関する調査において、「あなたの知っている古典文学作品の登場人物を書いて下さい」という設問があり、その回答は「光源氏」と「弥次郎兵衛・喜多八」の二つが群を抜いて多かったという。光源氏と並んで広く名の知られた弥次喜多は、十返舎一九が『道中膝栗毛』で産み出した主人公の二人である。
 『道中膝栗毛』は、享和二(一八〇二)年の刊行当初から非常に人気を博し、何十年にもわたって続編が書き継がれて大流行した滑稽本である。そればかりか、メディアミックスも盛んに行なわれ、合巻化されたり、一枚摺の錦絵化、歌舞伎化や落語・講談の種にもなった。明治以降になると、映画、ドラマ、漫画など様々なメディアでも描かれるようになっていった。現代においても弥次喜多の知名度は高いと言えよう。
 そうした膝栗毛人気に乗じて、『道中膝栗毛』刊行と同時代においても、非常に多くの影響作・亜流作が産み出されたことは案外知られていない。それら、所謂「膝栗毛もの」は、一九自身の作品を除いてその全貌はほとんど解明されておらず、どのような作品がどれほどあったか全く手つかずのままなのである。
 本企画では一九作品を手始めとして、数多い「膝栗毛もの」の文学作品を現存する最良の底本で紹介していく。それは、滑稽本に限らず、合巻や雑俳・狂歌、絵本、歌謡に及ぶ。
 かかる「膝栗毛もの」文芸の通史的な集成によって、それを享受した読者層―江戸庶民という新興の文学読者たち―の興味嗜好が判明していくわけであり、文化遺産としても珍重されるものとなるであろう。




ゆまに書房公式HPより ▼

膝栗毛文芸集成 第1期 第1回 全7巻
刊行年月 2010年06月 揃定価135,450円 (揃本体129,000円) ISBN978-4-8433-3355-6 C3393
※解題は、第一巻・第三巻・第七巻の巻末に収録。

膝栗毛文芸集成 第1巻 南総紀行旅眼石 道中膝栗毛(1)発端・初編~3編
刊行年月 2010年06月 定価22,050円 (本体21,000円) ISBN978-4-8433-3357-0
◆第1巻~第3巻◆
 南総紀行旅眼石
 道中膝栗毛(1)~(3)

『旅眼石』(国立国会図書館所蔵)滑稽本。一冊。享和二年刊。改題本「馬士の歌嚢」(文化四年刊)。『膝栗毛』に先駆けて刊行された旅行記で、先年、従僕太吉を連れて下総を旅した一九自身の体験が可笑しみを交えて描かれる。その体験が、後の『膝栗毛』の発想や趣向にも活かされることになる、注目すべき先蹤作である。

『道中膝栗毛』(岐阜大学図書館所蔵)(含発端)滑稽本。全八編十七冊・発端一冊。村田屋治郎兵衛ほか。享和二~文化六年刊・発端は文化十一年刊。神田八丁堀の長屋に住む弥次郎兵衛と喜多八が、伊勢参りと称して江戸から逃げるように東海道の旅に出る。東海道から伊勢参詣を経て京・大坂に至る道中の滑稽を描く、日本古典文学史上の人気作品である。

膝栗毛文芸集成 第2巻 道中膝栗毛(2)4編~6編
刊行年月 2010年06月 定価21,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-3358-7
膝栗毛文芸集成 第3巻 道中膝栗毛(3)7編~8編
刊行年月 2010年06月 定価13,650円 (本体13,000円) ISBN978-4-8433-3359-4
膝栗毛文芸集成 第4巻 続膝栗毛(1)初編~3編
刊行年月 2010年06月 定価24,150円 (本体23,000円) ISBN978-4-8433-3360-0
◆第4巻~第7巻◆
 続膝栗毛(1)~ (4)

(都立中央図書館加賀文庫所蔵)(含二編追加)滑稽本。全十二編二十五冊・二編追加。喜多川月麿ほか画。村田屋治郎兵衛ほか。文化七~文政五年刊。弥次喜多の旅のその後を描く続編。大坂から、金比羅参詣、宮島参詣を経て、江戸への帰途に善光寺を詣で、草津温泉を経由して江戸へと戻る。

膝栗毛文芸集成 第5巻 続膝栗毛(2)4編~7編
刊行年月 2010年06月 定価22,050円 (本体21,000円) ISBN978-4-8433-3361-7
膝栗毛文芸集成 第6巻 続膝栗毛(3)8編~10編
刊行年月 2010年06月 定価17,850円 (本体17,000円) ISBN978-4-8433-3362-4
膝栗毛文芸集成 第7巻 続膝栗毛(4)11編~12編
刊行年月 2010年06月 定価14,700円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-3363-1
膝栗毛文芸集成 第1期 第2回 全5巻
刊行年月 2010年12月 揃定価91,350円 (揃本体87,000円) ISBN978-4-8433-3356-3 C3393
※解題は、各巻末に収録。

膝栗毛文芸集成 第8巻 続々膝栗毛
刊行年月 2010年12月 定価14,700円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-3364-8
(東洋大学図書館所蔵 古典文庫旧蔵書)滑稽本。全三編六冊(三編は二世一九作)。美濃屋甚三郎。天保二~六年刊。初・二編は、江戸に戻った弥次喜多の神田八丁堀長屋での生活の滑稽を描く。二編を執筆してまもなく一九が病死したため、三編は二世一九の手によって継承された。その三編は鹿島詣に旅立つ弥次喜多が描かれるが、刊行は途絶して未完のまま終わった。

膝栗毛文芸集成 第9巻 滑稽江の島土産
刊行年月 2010年12月 定価15,750円 (本体15,000円) ISBN978-4-8433-3365-5
(蓬左文庫尾崎久弥コレクション所蔵)滑稽本。全三巻五冊。勝川春亭画(初・三編)、喜多川月麿画(二編)。村田屋治郎兵衛・鶴屋金助。文化六~七年刊。当時江戸庶民に人気のあった江の島参詣を題材に採り、ね助と頓太郎という二人の主人公を軸に、道筋や参詣の庶民の行動・風俗を描く作品。

膝栗毛文芸集成 第10巻 串戯教諭六あみだ詣
刊行年月 2010年12月 定価14,700円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-3366-2
(東洋大学図書館所蔵 古典文庫旧蔵書)滑稽本。全三巻五冊。、喜多川月麿画。中村屋幸蔵。文化八~十年刊。本作も、当時の江戸庶民に流行していた府内近郊の六阿弥陀(豊嶋村西福寺・下沼田村応味寺・西ケ原村無量寺・田畑村与楽寺・下谷長福寺・亀井戸常光寺)参詣に取材した作品。場末の平長屋の大屋と、その長屋住人の一行が巡る滑稽な参詣の様子を描く。

膝栗毛文芸集成 第11巻 滑利諭言大師めぐり  滑稽臍栗毛  秋葉山鳳莱寺一九之紀行  滑稽三人生酔
刊行年月 2010年12月 定価25,200円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-3367-9
『大師めぐり』(関西大学総合図書館所蔵)滑稽本。全三冊。関玉・玉東画。平野屋宗七・河内屋太助・河内屋嘉七。文化九年刊。大坂にある弘法大師の霊場二十一ケ所参詣(大師めぐり)の様子を描く作品。特定の主人公を設けず、大師めぐりをする様々な人々の人情・風俗が滑稽に綴られていく。

『滑稽臍栗毛』(蓬左文庫尾崎久弥コレクション所蔵)滑稽本。全二冊。画工不明。村田屋治郎兵衛・鶴屋金助。文化十一年刊。本作は膝栗毛ものではないが、『道中膝栗毛 発端』『続々膝栗毛』等にも通じる長屋を舞台にした住民たちの滑稽譚である。稀覯書であり、外題も『膝栗毛』の流行に肖った影響作であるため、ここに収録する。

『一九之紀行』(蓬左文庫尾崎久弥コレクション所蔵)滑稽本。全二冊。十返舎一九画か。鶴屋金助・松屋善兵衛・河内屋太助。文化十二年刊。作者の一九自身が主人公となって、供の清治とともに、鳳来寺から秋葉山へと経巡る旅の滑稽を描いている。

『滑稽三人生酔』(國學院大學図書館所蔵)滑稽本稿本。全二巻一冊。十返舎一九自筆草稿である。神田八丁堀の長屋に住む佐次郎兵衛のもとに集った三人の男たちが酔って騒いだ挙句、旅に出かける様子が描かれる。『道中膝栗毛』発端や『滑稽臍栗毛』同様の長屋ものでありつつ、膝栗毛ものへと発展していくような終結を見せるが、未完。

膝栗毛文芸集成 第12巻 誹語堀之内詣 堀之内詣後編雑司ケ谷紀行 旧観帖発端奥州道中之記 滑稽旅賀羅寿
刊行年月 2010年12月 定価21,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-3368-6
『誹語堀之内詣』(東洋大学古典文庫旧蔵書)滑稽本。全二冊。角丸屋甚助・村田屋治郎兵衛ほか。文化十三年刊。神田八丁堀の長屋に住む佐次兵衛が、堀の内妙法寺に参詣する様子を面白おかしく描く。『江の島土産』『六あみだ詣』『大師めぐり』に続いて、霊場めぐりに出かけた人物の滑稽な行動・見聞などを綴った作品である。

『雑司ヶ谷記行』(東洋大学古典文庫旧蔵書)滑稽本。全二冊。葛飾北斎画。伊藤与兵衛。文政四年刊。前書『誹語堀之内詣』の後編で、佐次兵衛が雑司ヶ谷の鬼子母神法明寺を参詣する滑稽が描かれる。後年、『堀之内詣』と『雑司ヶ谷記行』を併せて改題本『千社の多和武連』も刊行された。

『奥州道中之記』(蓬左文庫尾崎久弥コレクション所蔵)滑稽本。全二冊。十返舎一九画か。鶴屋金助・伊勢屋忠右衛門。文化十四年刊。感和亭鬼武作『旧観帖』(文化三~六念刊)の発端篇として、一九が描いた作品。奥州渕黒村の農夫福助とその老母が江戸見物をする様子を描いた『旧観帖』であるが、その二人が奥州から江戸へと向かう道中の滑稽を、『膝栗毛』の手法に倣って描いている。

『滑稽旅賀羅寿』(蓬左文庫尾崎久弥コレクション所蔵)合巻。全三冊。歌川国直画。鶴屋喜右衛門。文政三~五年刊。『金草鞋』と並ぶ合巻形態の膝栗毛ものである。江戸から八王子、富士山、箱根、小田原、横浜への道中が描かれる。『大師めぐり』と同様、特定の主人公を設けず、道中の能楽者たちの滑稽談が綴られていく作品である。







 数日前何を読もうかと書棚を見ていたら、岩波赤の『東海道中膝栗毛』があったので手にとって読み始めていると、家族が『膝栗毛文芸集成 第1巻』という目映く素晴らしい本を手渡してくれた。

 開けて見るとわくわくするページの数々。

 読み進めようとしたが、まず初めの源氏のような続けた仮名の「南総紀行 旅眼石」に戸惑う。この崩し方は初心者のわたくしには難しい。

 とりあえず次の「道中膝栗毛 発端」から読み始めると、スムーズに話しの内容まで楽しめ、大笑い。

 時には女性として立腹しながら読んだ箇所もあったのだが、そんな内容の話しではなく、あっけらかんとし、最後のオチがまた泥臭いが洒落ている。

 




 とにもかくにもおもしろいいやらしいすけべいなねけめのない「道中膝栗毛 発端」

 読んでいる間中、笑いが絶えない。  






 十返舎一九のサインがまた気にかかる。

 謎解きの様で楽しくてたまらない。
  

  

 
『膝栗毛文芸集成 第1巻 南総紀行旅眼石 道中膝栗毛(1)発端・初編~3編』「発端」を読み終えたあと、岩波赤で「解説」と「発端」の部分を読んでみる。

 一層理解は深まったが、微妙な面白さは『膝栗毛文芸集成 第1巻 南総紀行旅眼石 道中膝栗毛(1)発端・初編~3編』で味わえるのだなあxと初めて気がついた。

 もし岩波赤だけで読んでいたとしたら。わたしには内容に合わせた  の面白みなどには気がつかなかったことだろう。

 博物館なら見開きページのみ観覧できるようなこういった書物が、印刷とはいえ気軽に楽しめることは嬉しいと感じる。

『膝栗毛文芸集成』葉全部で12巻あるそうだが、ほしいなぁ~~。

 手元に置きたいと思うくらい面白い内容だけど…主婦には贅沢…(泣)


「発端」を読み終えたあとに「南総紀行旅眼石」を開くと、幾分読みやすくなっていた。

「発端」の続き「初編」を読みながら、「南総紀行旅眼石」も読みすすめたいと思う。






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