「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

ご挨拶

2014年12月7日をもって私の介護生活は終了しました。

介護中、このblogに毒吐きし、多くの介護仲間さんに助けられました。
過去記事を読むと穴があったら入りたい気分でもありますし、今とは考え方も違うところもあります
身勝手な独りよがりも多々ありますが、そんなあれこれも、介護中の方たちのデトックスに一役かえたらという思いから「介護録」として残しておくことにしました。

今後はユルユルと日常をつぶやきながら時に介護や認知症に対する思いを書いていこうと思います。

タティング

タティングは↓こちらに 写真をアップしていくことにしました。
お暇が出来たらのぞいてやって下さい。
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ケアマネとの話「医療と福祉(介護)」

2005-05-14 | ●介護録(~2015.2月)
担当ケアマネは施設勤務出身者。私はちょっと福祉の勉強したことがある人間…という二人の話なので医療関係者には腹立たしいかもしれませんが、お許し下さい。
結論から言うなら介護者は医療と福祉の立場の違いを理解して、その長所短所を知ってうまーく利用しなきゃならないね…ってことです。

私は母が認定受けたその時から、病院の「デイケア」とケアセンターの「デイサービス」を両方同時期から使い始めた。福祉の勉強していたよ…っていいながら、その時点で名称の違いに何も気づかなかったという無知でありました。

デイケアの途中で、落ち着きがないので帰るようにと言われる事が続きました。理由が「落ち着きがなかいから」だけだったので納得が出来ないまま。しかも、デイサービスの方はそんなことは一度もないのだから、つい比べてしまう。
デイケアは落ち着きがなくなれば帰りなさい…。
デイサービスは落ち着きがなくなった時にはスタッフが様々に対応してくれている…。この違いはな何?と思った瞬間からデイケアへの不信感。
さらには、朝の迎えは原則5分以上待てない(実際はそれ以上かかっても置いてくことはなかったけれど)と言われ迎え順番が二転三転。ヘルパーが入っているのに役に立ってないとまで言われました。(私に言われても……と思うんだけど)
途中での迎えに関してはケアマネが話しに行き「では安易剤を飲ませます」ということに。結局、母はデイケアでは9割方安定剤服用。
そんなことがあったけど、そこは主治医のいる病院。デイケアの時に診察を受けられ薬も出るという利便性がある。ズルイ話だけど、その利便性ゆえに、やはりデイケアを続ける選択をしてきました。

やがて、私は「医療」と「福祉(介護事業)」は違うんだ感じ始めました。
デイケアはあくまで「治療、りハビリ」。デイサービスは介護事業所の行うサービスで「契約に基づいて約束の時間は責任もって預かります」ということ。
最初から分かっていれば不信感を持つこともなかった単純な話。けれども実際にはそこまで踏み込んだ説明なんてない。事前説明というのは金額がどうの、時間がどうの、という事で終始する。こちらも特に質問しなければそんなものだ。
「聞けば教えてくれた」と市の保健婦に言われたがそれは無理な話。おそらく医療関係者にとってはあまりに当たり前の話だから説明の必要性も感じないのだろうと思う。
(そういう事ってありがちだ。例えばケアマネにショートを勧められてもなかなか決断出来なかった理由に、ステイ先に連れて行くのが大変だ…という私の思いこみがあった。以前老健の話を聞いた時にそこは迎えがないと言われていたのでショートもそうだと思っていたのが原因。あとになって違うとわかり、ケアマネも、「自分にとっては当然分かり切っていた事だからって説明不足だよね」と言っていた。)

ケアマネの周りにも、医療出身、福祉関係出身という二通りのケアマネがいて、やはりその価値観、考え方がまったく違っているらしい。だから、話をしただけで、どちらの出身かすぐに分かると言っていた。
医療出身者は「○○がよいから、こうしましょう」とどちらかというと自分がヨイと思う方法をはっきり言う傾向にあり、福祉出身者は「○○、△△、××…こんな三つの方法があるから、どれが良いか考えましょう」ともっていく傾向にあるらしい。
ケアマネは「福祉っていうのは押しつけじゃない。必ず本人(もしくは介護家族)に決めてもらうもの」と言う。
そんな話をしていたら、私もちよっと思い出してきた。「側面的援助」って言葉をよく聞いたナー
と。social workの基本的な考え方は確かそんな感じだった。受容して信頼関係を作る。そして、いろんな手段を提示しつつも、決定するのは本人で、ワーカーはあくまで側面的援助をするのだと。

でも、多分、医療は違う立場にたっているだろう。患者に対して最もヨイと思われる治療を提供する場所なのだから。「こんな薬とあんな薬ありますけど、どうします?」なんて患者本意にしていたら治療にならない。緊急の場でそれに対応していくのだから、患者の自助努力の……なんていってられない。そういう場所に身を置いていればそういう対処の仕方が身に付くと思うし、そういう事が必要な現場でもあるだろう。だからどっちがイイ・ワルイって決められることでもない。

ただ、私のように医療と介護事業と、同じよう見えたけどまったく別もののデイを使っていると、ついつい、医療って冷たいなーと、福祉と比べて思う部分は否定出来ない。
医療の提供を、昔からの感覚で「治してあげてる」という風潮はあるだろう。
比べて介護サービスが親切なのは当然、民間事業で利用者はお客なのだから。

例えば朝の迎えに5分以上待てないというのも、デイケア側にとっては、「治療・リハビリのデイケアそのもの」が仕事であり、「迎え」はオプション(だと思う)。送り出しにヘルパーが入ってるんだからそこんとこはうまくやりなさいってこと。
デイサービスは、お迎えから仕事が始まっている。だから1時間ごねても連れて行く。
そうだよね~一方は理学療法士とか看護士が行っているし、一方は介護福祉士やヘルパーなわけだもの。

ようやく私も理解して割り切って利用出来るようになりました。

でもね……先週、お迎え約束の10時半の1時間前に「あと五分で迎えに行きます」って言われたときにはチョイ腹がたった。10時半というのは二転三転した結果(こちらの都合ではなく)やっと落ち着いた時刻なのに、ヘルパーさんが入る時間との兼ね合いもあるというのに、簡単に言ってくれるじゃないのーと思う。当然「困ります」と答えた。いつもより早く連れて行くんだからいいでしょってノリなのかしら?そういうところがね~自分たちの都合だけで図ろうとする医療的な視点…と思ってしまいましたよ。