そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#8.1507-8.1509

2010年09月16日 |  / 万葉集
9/16
「家持の秀歌とみたり次の歌彼の思いがよくでた歌か(坂上大嬢に贈れる歌)」

「いつしかと 待つ我が屋戸に 百枝さし 生ふる橘 玉に貫く 五月を近み あえぬがに
花咲きにけり 朝に日ケに 出で見るごとに 息の緒に 吾が思ふ妹に 真澄鏡マソカガミ
清き月夜に ただ一目 見せむまでには 散りこすな ゆめと言ひつつ ここだくも
吾が守モるものを うれたきや 醜シコ霍公鳥 暁の うら悲しきに 追へど追へど
なほし来鳴きて いたづらに 土に散らせば すべをなみ 攀ぢて手折りつ 見ませ我妹子
(大伴家持が、橘花を攀ぢて坂上大嬢に贈れる歌一首、また、短歌 #8.1507)」


「いつ咲くか首長くして待っていた花橘が百枝をなせる()」
「薬玉 貫く五月 近づきぬ あえないけれど 花咲きにけり()」
「朝に日ケに 出で見るごとに わが命 思うあなたに 見せたく思う()」
「真澄鏡マソカガミ 清き月夜に ただ一目 見せるまでには ゆめ散らないで()」
「そんなとき 私が大事に 守モるものを 憂うることに ホトトギスめが・・・()」
「霍公鳥 追へどまた来て 悲しきに 暁ころに 花を散らせり()」
「いたづらに 土に散らせば しかたなく 引き寄せ手折る 見ませ我妹子()」

「望降モチクダち清き月夜に我妹子に見せむと思ひし屋戸の橘(反し歌 #8.1508)」
「十五夜を過ぎた月夜に見せたいと思いしわが家の花橘よ()」

「妹が見て後も鳴かなむ霍公鳥花橘を土に散らしつ(反し歌 #8.1509)」
「君が見たあと鳴ければいいものをホトトギス奴は花を散らせた()」


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