そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

正木ゆう子の十首

2023年12月11日 | 日めくり帖
2023/12/11
「狒々と降る天と地の間をしきりなく[1.空間のすみずみに雪降りだせり][]」
「赤酒はみりんのような味がして微アルカリ性の清酒だという
 (お屠蘇にする肥後では)
 [2.先づ肥後の赤酒をこそ年用意][]」
「ぬばたまの闇とは違う鏃かなビカビカ光る黒曜石は
 [3.凍る夜空のいろに鏃ヤジリの美しく][]」
「それほどに長距離似合わぬ鷹なれどやっぱり彼も旅をするかな
 [4.よき枝のあれかし旅の夜の鷹に][]」
「踏ん切りをつけさす病あるならばなっちゃ悪いか癌くらい
 [5.癌ぐらゐなるわよと思ふ萩すすき][]」
「温みまで感じなかった導入菅われも今年は胆嚢を取る
 [ 6.身にしみて導入菅はわが温み][]」
「名曲のBody & Soulは絶唱か年を迎いにこの歌唄え
 [7.はらわたとたましひを以て年迎ふ][]」
「二つ折り続けて厚さどうなるかどんな感じにずらすというか
 [8.千枚漬真円少しづつずらし][]」
「四季ごとにドライアイスを使えればどんなお空が表れ出でる
 [9.ドライアイスのやうに消えたら春の空[][]」
「 竜天に昇るうろこは竹の筒[10.竜天に登るうろこかはなびらか[]」


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新聞休刊

2023年12月11日 | 日めくり帖
2023/12/11
「月曜日新聞休みルーチンが抜けるとなにか気色が悪い[][]」
「カップ麺ながら喰いして傍らで本箱作る文庫サイズの[段ボールで][]」
「丸谷さん大野さんとの源氏本『葵』の巻を絶賛したり[][]」
「特集の正木ゆう子の十句あげコメントなどを書いているなり[][]」
「花さそう散るのは雪でないけれど古くなるのはわが身なんです
 [96 花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり 入道前太政大臣][]」
「この作者鎌倉側の人であり乱のあとには出世をしたり[西園寺][]」
「この人は藤原公経キンツネ爺さんが西園寺家をひきつぐことに[藤原通季][]」
「頼朝の姪っ子妻にしたせいで後鳥羽に幽閉されたことあり[][]」
「承久の乱のあとには出世して太政大臣にのぼりつめたり[][]」
「金閣寺昔は公経の山荘にで建てたる寺が西園寺らし[][]」
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