2023/12/11
「狒々と降る天と地の間をしきりなく[1.空間のすみずみに雪降りだせり][]」
「赤酒はみりんのような味がして微アルカリ性の清酒だという
(お屠蘇にする肥後では)
(お屠蘇にする肥後では)
[2.先づ肥後の赤酒をこそ年用意][]」
「ぬばたまの闇とは違う鏃かなビカビカ光る黒曜石は
[3.凍る夜空のいろに鏃ヤジリの美しく][]」
「それほどに長距離似合わぬ鷹なれどやっぱり彼も旅をするかな
[4.よき枝のあれかし旅の夜の鷹に][]」
「踏ん切りをつけさす病あるならばなっちゃ悪いか癌くらい
[5.癌ぐらゐなるわよと思ふ萩すすき][]」
「温みまで感じなかった導入菅われも今年は胆嚢を取る
[ 6.身にしみて導入菅はわが温み][]」
「名曲のBody & Soulは絶唱か年を迎いにこの歌唄え
[7.はらわたとたましひを以て年迎ふ][]」
「二つ折り続けて厚さどうなるかどんな感じにずらすというか
[8.千枚漬真円少しづつずらし][]」
「四季ごとにドライアイスを使えればどんなお空が表れ出でる
[9.ドライアイスのやうに消えたら春の空[][]」
「 竜天に昇るうろこは竹の筒[10.竜天に登るうろこかはなびらか[]」