2022/03/23
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三月の語呂合わせで田辺聖子さんの言葉を見ていたら、三月は源氏物語を読み始めるのにいい月である、と書いていた。とりあえず納得して、そのままにしていたが、俵万智さんの『愛する源氏物語』をやってみようかなとパラパラめくっているとやたらやってみたくなってしまった。
最初の章に『和歌はこころの結晶』というのがあり、そこをサラーッと浚ってみようと思いまとめ出した。源氏物語には795首の和歌が入っている。その和歌は、全部作者である紫式部が歌っているという。現代の短歌の技法でいうと成り代わって歌うという方法である。源氏というと世界で最初の小説であり54巻の膨大な量を誇るストーリー・テリングに注目が集まっている。和歌については、あまり注目がされていない。
俵万智さんも、この点について不服を申し立てている。わたしは、プロではないから不服はないが、もう少し理解を深めたいと思っていて、源氏についてまとめて本にできないかと考えだした。どうするかが問題だが、いますこし万智さんの言葉をメモしておきたい。
・与謝野晶子 歌にはいっさい手をつけていない。
・俵万智 晶子の読み替えを見たいが残念。遊びで万智訳をしてみた。
・窪田空穂 原文と小さめの活字で意訳。引歌、掛詞、縁語などの説明あり。
・谷崎潤一郎 本文ではそのままの和歌。頭注として意味を説明。
・円地文子 作者の解釈による加筆で有名。歌には踏み込んでいない。
・瀬戸内寂聴 五行詩で字数と韻文の体裁を解決している。
・橋本治 一読、原文のままだが、意味が分かりやすい。驚くべき仕組みあり。
ざっとメモしたが、これらの人の作品を読めばいいのだが、あえで『VON訳源氏物語』をまとめていく。とりあえずのアイデアを箇条書きしておく。
①各巻の初めに、塚本邦雄の『源氏54帖題詠』の歌を配置して、その巻のあらすじをまとめる。
②その巻に属する和歌を配置し、自らの語呂合わせで詳細を述べる。
③とりあえず、②を繰り返し、同時にERD(Entity Relation Diagram)的な図をまとめ上げていく。
④最後に源氏物語の全体について、いろいろな課題について、想像を交えて書いてみる。
ざっと、こんな感じである。
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