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そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

歌集「置行堀」永田和弘著

2022年07月10日 | 三十一文字
2022/7/10
「七月にはじまる十首取りあげて検討するも衝撃はなし[][]」
「死後の時間をわれと生きをりよかつたわねとあなたが言った花たちあふひ[1][]」
「花枯れてなにかをしたか裕子さん少し不明も残る歌かな[][]」
「夢を見る余裕がなくて夢にすらあなたに逢へぬ日々かなしむ[2][]」
「永田さん本業忙しく夢にさえ見ないを悔いる歌であるらし[][]」
「ときどきは覗きにおいでこの世には君の知らないをさなごがゐる[3][]」
「紅ちゃんに二子や三子が生まれたるか『ユウコサ~ン』と呼ぶ子が増えたるか[][]」
「ここにゐるべきひと多けれどゐてほしきたつたひとりのひと思ひをり[4][]」
「結社では共に重鎮ご夫婦は歌では妻が神がかりたり[][]」
「見えねども確かに富士を感じつつけふもたなびく煙を眺む[5][]」
「上京の車中で歌作楽しめり『時速十五首』二時間ほどか[][]」
「ねむくてねむくて死ぬほどねむいと言ひながら死にゆくならむわれの場合は[6][]」
「羨望を抱えたままで歌作する二足のわらじ履いて歩けり[歌作は裕子さんに任せればよかったのに。眠いのは当然][]」
「いつかこの階段の下で死んでゐるわたしを見つける子供たちあはれ[7][]」
「わからずも悔いのこらない生き方を模索の半ば倒れることも[][]」
「二人ゐて楽しい筈がわたしを置いて去りにき[8][]」
「未練たらたら二人して楽しむまえに逝ったというか[置行堀の原点か][]」
「コスモスの花群に白き手拭ひの姉さんかぶりがあなたであつた[9][]」
「花咲けと種子撒く人に強力な小道具があり姉さん被り[][]」
「もう長く夢の中にも出てこない早く忘れよと言ふのかきみは[10][]」
「そうなのよ資料提供終えたると吾は思わんよい歌つくれ[][]」


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