(前記事の続き 本日二投目)
第6回世界のウチナーンチュ大会連携行事
「伝統組踊×現代版組踊」
伝統と未来
2016年10月29日(土)
沖縄コンベンションセンター
≪夜公演≫
*
二幕 『肝高の阿麻和利』
まず、肝高の阿麻和利は
去年の11月公演以来、
つまり約1年ぶりの観劇でした。
50回以上は見ている
阿麻和利の舞台。
ある時期から観劇期間を空けて
敢えてその間の変化の大きさを楽しむ
というのを狙っていましたが
今回これが功を奏したなと思いました!
ある種の新鮮さをもって
観劇することができました!
*生命力あふれる阿麻和利*
まず、今回特筆すべきは阿麻和利君。
ほほうっ?!(゚Д゚)
キャラクター変わった!
という印象。
これまで見てきた阿麻和利よりも
なんというか
もっとワイルドで力強くて
活発で豪快で、
とにかくエネルギッシュ!!
そんな感じでした。
体格も変わった!?
大きくなった!?
って思ったけど、
背が伸びたというより
肉付きなのかな、
それとも大きく見せる演技
に磨きがかかったのかな。
発声だったり口調のスピードだったり
(シーンによっては畳みかけるように早かった(*_*))
跳んだり跳ねたり、パンッと手を打ったり、
勝利の舞で槍を受け取った時に一回はじいたり、
とにかく一挙一動、
生命力がほとばしってる感じ。
半面、頑固なジラーに
「ったく、こいつはよ~(舌打ち)」ってなったり
ちょっと好戦的な表情だったり、
望月追放ではぬかりない策士面だったり、
決してクールでもないし優等生でもないんだけど
でも明るくさっぱりしてる。
俺についてこい的な。
一瞬ヤンキーっぽい(笑)って思ったけど
大人のガキ大将って感じかな。
前までは刺された後の
「やはり 首里の 筋書か」の所も
悲しみやどこか悟っていた感があったのだけど
今回はもう悔しさ全開。
もっと生きたかった
もっと色々やりたかった
という
生への執着が感じられました。
全力でエネルギッシュに生きてきたからこそ、かな。
そして毎回毎回書いてるけど、
護佐丸討伐を決意するシーン
そして今回は正義党への苦悩に理解を示すシーンでも
「間」の演技が最高でした。
言葉に頼らず、心情の変化を表現する。
やっぱり素晴らしいから毎回でも書く(笑)
(同じように肝高神のシーンもでした!
以前のように向立ても隠したビジュアルで
よりミステリアスで畏怖の存在に!)
あと今回割と前の席だったからか
息づかいが感じられたのが良かったな。
一幕の「護佐丸敵討」でも
見事なまでのシンクロに
「息を合わせる」息づかいを感じましたが、
望月追放の作戦を遂行したあと、
息を切らしながらのさわやか笑顔に
阿麻和利の全力の一生懸命さを感じたり
死ぬ時の絶え絶えな息づかいに
悔しさと苦しさを感じたり。
レビューで阿麻和利君について書くこと
実は少ないんだけど、
今回は同じ演者さんながら
変化がみられてすごく新鮮でした!
*クール一徹の賢雄*
演者さんつながらりもう一人。
賢雄ウォッチャーの和々です。
賢雄ね。
彼も今回面白かった。
スパイとして阿麻和利を陥れる悪役ですが、
阿麻和利最期の姿に改心し
己の行いを後悔する…
これが従来の賢雄でしたが、
今回、改心せず。
最後の最後まで
密命を遂行したスパイそのものでした。
死にゆく阿麻和利に
敬意は表していたけど、
己のやったことに後悔はしていない。
「これも琉球のお国のため」という
自分の正義を遂行しただけだ
というクール一徹!
(ああ、でも百十踏揚に戦の報告するところは感情だしてたな)
うむ。
それでこそ武士、
それでこそ賢雄だ。
…と、ワタシは思う。
でも、改心したほうが
キャラクターとしては魅力的だけどね(^^;)
それまで悪役一辺倒だった彼が
そうではない姿をみせる、という意味で。
新たな賢雄を見た気がしました。
*アンサンブルさん*
いつぞやの演出でも見た
阿麻和利誕生シーンでの
連続演舞はやっぱり見てて楽しくなるな!♪
花踊→櫂の踊り→男サン→総踊り
と畳みかけるように次々と繰り広げられて
すごくにぎやかで華やか。
(演舞の名前わかんないけど…)
櫂の踊りはまた見たかったから嬉しい!
でもこれまでのゆんぐとぅは
もうなくなったのかな…?
そして相変わらず三つ巴の演舞には
ぞくぞくします(笑)
大好き。
もっと見たい。
今回印象的だったのは
平敷屋エイサーのシーン。
いつもならハケる踊り手たちが
舞台に残ったまま、
首里から急ぎの知らせが来る。
さっきまで楽し気に踊っていた民たちが
阿麻和利の一言で兵士になる。
女たちは女たちで
それを受け入れる。
そうなんだよな。
兵士という人間が元々いるわけじゃなくて、
普段漁をしたり作物を作ったり
モノづくりをしたり
歌ったり踊ったり、
そんな普通の生活をしている人が
戦に駆り出されるんだよな。
同じように望月按司追放でも
作戦が成功したか
民たちが様子を窺うように
舞台から顔を出す。
望月を追放をしたのは
阿麻和利だけでなく
民たちが一緒に行ったもの。
民がいて初めて
勝連按司・阿麻和利が存在した。
今回はこんな「勝連の民の姿」が
アンサンブルさんたちで
とても効果的に表現されてたように感じました!
*きむたかバンド*
ボーカルさん、安定の歌声ですね~~~
お見事でした。
すごく伸びやかで
耳にキンキン響くこともない。
幕開け・冒頭シーンの
オリジナルのワンコーラス
もステキでした。
そろそろ今のアレンジバージョンの
CD出してもいいんじゃないかな??
(要望)
コーラスと言えば、バンドじゃないけど
百十踏揚の琉歌のシーンも綺麗だったな。
ああゆう独特な声色って
スゴイ不安定で難しいと思うんだけど
高音もぶれることなく
安定していました!
*解説チラシ*
方言セリフ、専門用語、相関図、
そして各章ごとのあらすじ紹介。
完璧です。
観劇する人が予習できるように
公式サイトにも載せてもいいかも!
これがあるなら
もうこれいらないな。
あの…でも…
イラスト採用してくれたのは嬉しいんですが…
画像の縦横比率は…いじらないでほしかった…
(オリジナルよりも横長になってます…)
もし引き続きこのチラシを使うなら
オリジナルの比率に直してほしいデス…
+
*スペシャル演出*
今回ならではのスペシャル演出について備忘録。
伝統組踊のエッセンスやつながりを
よりわかりやすく、全面に。
冒頭はまさに阿麻和利が鶴松・亀千代に
襲われるシーンから。
「逆賊・阿麻和利」というキーワードも
敢えてセリフに入れて。
ここでは実際には刺されず
舞台からハケるという演出も同じくして
護佐丸敵討とのリンクを強調。
それから鶴松・亀千代に
刀を直接渡すシーンも追加。
護佐丸敵討では母から、
肝高の阿麻和利では賢雄から。
屋慶名・平安名・南風原の正義党も
クライマックスはいつもあの黒の衣装だけど
今回は護佐丸敵討の「供1~3」と同じ
というのも気づきやすかったのでは。
ワタシは琉球史の世界は
肝高の阿麻和利から入ったので、
後から伝統組踊を見るようになりました。
肝高の阿麻和利の物語が
単なる正史のものではなく
(正史では阿麻和利は賢雄に直接討たれます)
「護佐丸敵討」からのエッセンスも
積極的に入れようとしていることに
後から気付いていきましたが、
今回は立て続けに2つの舞台を見ることができて
それがより比較しやすかったんじゃないかな!
また、今回は電光掲示板もあったので
各章ごとにタイトルが提示されて
とても映画的でかっこよかったデス!
セリフの英訳は全部ではなく
ポイントポイントで出てきてましたが
肝高神のシーンでは
日本語・英語ともに表示できたら
よかったんじゃないかな?
日本人でも、沖縄人でもつまづくシーンだからネ…。
90分の短縮バージョンということで
どう縮小されるかなと思ってましたが、
実際には2時間弱、
ほぼそのままという印象でした。
正義党との出会いも
首里のシーンも金丸宅も
愛の劇場もあったし。
主に最初と最後のきむ子のシーンのカットでしたね。
演舞はかぎやで風とエイサーの2曲目がカット。
+
個人的に望んでいた
あまをへと阿麻和利の
直接コラボはありませんでした(´;ω;`)
もちろん劇中ではできないにしても
カーテンコールとか
そんな時に何か一緒にやってくれないかな
と思ってたけど…。
やっぱり立場上できないかな…
なんても思ったり。
でも最後に紹介という形で
同じステージに立つことはありました。
それが見られただけでも
感慨深かった!感動した
二人の阿麻和利
二つの阿麻和利像。
代表の方がおっしゃってたけど、
逆賊と英雄、
どちらがどう、というわけではなく
阿麻和利という人間を描くことを
大切にしてきた…
うんうん、ホントそうだよね!
どっちが正しいとかじゃない。
どっちも阿麻和利。
それをどうとらえるかは
受け取り手次第。
それも歴史を楽しむ醍醐味。
これからもそれぞれの場所で
それぞれも阿麻和利像を
守り、築いて行ってほしいです
今回は本当に貴重な機会に
立ち会うことができ光栄でした。
出演者の皆さん
スタッフの皆さん
本当にありがとうございました!
そしてお疲れ様でした!!
阿麻和利、大好きです!
写真は最後のご挨拶。
取り巻く観客たちもすごかったの図(笑)
現代版組踊チームたくさんいましたね♪
北海道から八重山まで!
今日の合同合宿は楽しめたかな?
レビュー、あとで思い出したり細かなトコは
ツイッターの方で追記していくこともあるかも?
第6回世界のウチナーンチュ大会連携行事
「伝統組踊×現代版組踊」
伝統と未来
2016年10月29日(土)
沖縄コンベンションセンター
≪夜公演≫
*
ユネスコ無形文化遺産の組踊と、
ユネスコ未来遺産の現代版組踊の
二本立て公演!
同じ出来事、
同じ人物を扱った舞台でありながら
かたや逆臣、
かたや英雄。
歴史の二面性を存分に味わえる
公演だったのではないかと思います。
他にも
伝統と未来
古典と現代
小人数と大人数
大人と子供
という対比もありました。
阿麻和利について
これほど味わえる公演は
ないでしょう。
まさに
‟歴史を楽しむ”
醍醐味でした。
ウチナーンチュ大会ということで
パンフレットは英文も掲載
舞台には日本語、英語の両方の
電光掲示板が設置され
アナウンスも二か国語で。
いつもとは違った雰囲気に
期待も高まります
公演は二幕構成。
一幕は伝統組踊「護佐丸敵討」
(二童敵討から護佐丸敵討という呼称に統一するようです)
二幕は現代版組踊「肝高の阿麻和利」
その①とその②に分けて
レビューを書くことにします。
*
一幕 『護佐丸敵討』
(阿麻和利=あまをへ)
護佐丸敵討を生で見るのは
首里城中秋の宴の時以来。
あらすじは知っていたし、
映像なんかではちょこちょこ見てはいましたが
今回は全セリフ、全音楽の歌詞が
同時進行で電光掲示板に提示されたので
前回よりも細かい所まで理解することができました。
前回はリスニングとしては
ほぼ全滅だったからね…
*
さて、組踊のセリフは
基本8・8・8・6の琉歌形式になっており
抑揚をつけて歌うように発するのも特徴。
あまをへが供の者たちを呼んだ時の
「うー」(はい)
と
鶴松が弟の亀千代に話しかけるときの
「やー、かみじゅ」(ねえ、亀千代)
の言い回しが
すごく気に入りました。
「うー」なんか
「うー♪」だもん。
絶対音感だったら音程言い当てられたのに。「ラ」か?
なんかほっこりした(笑)
*
それから組踊の特徴は
極力、表情や動作をそぎ落とし
最小限の要素で表現すること。
大きな身振り手振りや
表情の喜怒哀楽はなく
ちょっとした視線の向き、
顔の傾き、
指先の表情で
その人物の心情を表します。
だからもんのすごく繊細な表現。
そしてきっと
もんのすごく難しい。
体力もスゴイ使うはず。
(動けって言われるより動くなって言われるほうがしんどいしね)
鶴松・亀千代が仇討ちを覚悟して
母に別れを告げるシーンは
びっくりするくらい
両者とも動かない。
ただ音楽だけが朗々と流れる。
ピンと張り詰めた指先の緊張、
握ったこぶしに込めた決意、
伏せた顔に漂う悲しみ、
長すぎるくらいの
ストップモーションだったこのシーンに
母子のいろんな感情が渦巻いていたんだろうなと
それを観客に想像させるシーンだったんだなと。
初めて見た冊封使は
もしかしたらここで涙したのかな
なんて想像したり。
この「静」のシーンがあったからこそ、
続く野遊び→仇討ちの「動」のシーンに
メリハリがつくんだな、と感じました。
仇討ちを決意した母子の別れのシーンと言えば
『北山の風』ですね。
それを思い出したりもしちゃいました。
*
さて、主人公のあまおへ(阿麻和利)、
やっぱりかっこいいですね!
…ですが、
今回感じたのは
あれ、意外とかわいいかも…
でした(笑)
思い出したのは
『夏姓太宗由来記』
に出てくる阿麻和利像。
悪いヤツなんだけど、
黒いこと考えてるやつなんだけど、
単純というか
憎めないというか
なんかそんな感じ。
今回セリフを全部理解できたのが
大きかったな。
春の陽気を喜んでいるなぁ
とか
あれ、普段はあんまりお酒飲まないんだ
とか
鶴松・亀千代の舞に純粋に喜んでいるな
とか
楽しくなってきたから一緒に踊ってる様子
とか
なんか人間味あふれる感じで
親近感湧きました(*'ω'*)
ここにもまた一つの「阿麻和利像」があるなぁ
と感じましたよ。
音楽も、古典のゆったりとした調べを基調としつつ
時折強く打たれる太鼓や効果音にハッとさせられたり
(特に鶴松が一人早って討とうとしたシーンとか)
一斉にやんだり一斉に再開したり、
単に劇の合間に音楽や踊りがあるだけでなく
演出として音楽が組み込まれている
立派な歌舞劇なんだなぁ、と改めて思いました。
さぞ革新的だったことでしょう。
やがて300年になる伝統と
300年語り継がれている阿麻和利像、
生で体感することができて光栄でした
*おまけ*
あまをへがお酒を飲むシーン、
盃が「耳盃」でしたね!
(両方に耳のような取っ手のついたコップ)
お供の者は普通のだったのに。
身分の高さを盃でも表現。
あー、新春の宴とかで見たあれだ!
こんなところにも琉球の文化が!
って思って
ちょっと嬉しくなった和々なのでした。
写真は2010年1月1日の新春の宴より
では、
その②に続く!
琉球史人物キラキラ化企画をしてた時の
阿麻和利没イラスト。
あまりにも普段のと変わらなさ過ぎて(^^;)
採用版はこちら。
*
さて、今日はいよいよ
『伝統組踊×現代版組踊』伝統と未来公演!
護佐丸敵討(二童敵討)を見るのも
スゴイ久しぶり!
肝高の阿麻和利を見るのも
去年の11月公演ぶり!
当日券販売もあるようですので
伝統と未来を同時に体感できるこの舞台、
お時間ある方はこの機会にぜひ!
10月29日(土)
沖縄コンベンションセンター劇場棟
昼の部 13:30開場 14:00開演
夜の部 17:30開場 18:00開演
S席 4000円
A席 3000円
B席 2000円
(今日は当時なので更に500円増)
大変ごぶさたしております
ぜーんぜん、ブログ書けなくてすみません
せめて週に1回は書くと心に決めてたのに、
それも突破してしまいました…orz
特別に忙しいとか、時間がないわけじゃないのですが、
(それを言ったら2010年とか2011年のほうがヤバイ)
最近どうもエネルギーがでないのですよ。
地味~な体調不良もしょっちゅうだし。
…厄年?
…いや、はい、そうです、トシです。
これまで通りにはいかんみたいです。
とほほ
さて、こちらもひっさびさに観てきました。
肝高の阿麻和利11月公演。
新パンフレットも買いましたー。
肝高の阿麻和利
2015年11月21日(土)・昼公演
きむたかホール
去年の卒業公演以来、
そして今年度初の現代版組踊観劇でした。
なのでこのメンバーさんたちで見るのは初。
キャスト表を見ても、知ってる子(名前覚えてる子)いなくなったなー。
阿麻和利君は固定だからもちろん覚えてますが、変動型の役とか。
これまではいわゆる贔屓の役者(配役)さん、
というのがいたんだけど、去年から意識して観劇の期間を空けているからか
だんだん卒業していって、特にいなくなっています。
そういう意味でも、自分の中をリセットしていってますね。
でもリセットしきれてるかというと、
もちろんそんなはずはなく。
劇中のセリフ、たぶん同時進行で全部言えるし
なんかね。
観ながらセリフが頭の中を同時に流れていくんですよね。
カラオケの字幕みたいに。
60回も見てりゃ、そりゃーなー
さて、前回見た時はどうだっけ?
と、去年の卒業公演レビューを一読。
(やっぱり自分のための記録として必要だわ(笑))
なるほどー。
演出などの変更点なども含め、
感じることは特に変わらず、かな。
良いトコも、こうしたほうがいいんじゃ?というトコも。
「間」はねー、やっぱり大事にしてほしいー。
「鏡で動く」のもやってみるといいよー。
阿麻和利君、戦を決意するときの「間」はやっぱりピカイチですね。
このシーンは今の阿麻和利君が断トツでウマい!
(4代目君からしか見てませんが)
他のシーンでは結構お調子者キャラっぽいのにね(笑)
他で敢えて書くなら、アレだね。
オネェな望月按司。
望月按司Sって確か役者チームの新人さんたちがやるのが多いんだよね?
カナエさん演じる貫禄たっぷりな望月按司妃が忘れられませんが、
新人さんたちの精いっぱいの創意工夫が見れるのも
密かに楽しませてもらってますよー。
ちゃんとね、屋慶名に色目使ってるトコとか、
パニくって「えーい!この役立たずものめが!」って言った後に
「まぁ、私ったらはしたない言葉遣いを!」って
やってたのとか、芸が細かい(笑)
その分妃は影が薄かったですけど
ってゆーか、このキャラなら恐るるに足らぬわ!って感じですけどね。
屋慶名たち…何をそんなに苦悩してたんだか(笑)
いつかお笑い要素一切なしのTHE悪人な望月按司も見てみたいよね。
男サンも人数増えたねー
「肝高の詩」での笑顔でアイコンタクト(胸キュン)は
まだまだ演舞に余裕がないのか観れなかったですけど
どんどん場数を踏んで、イイ男に育ってって下さーい
*
トコロデ、 今回は阿麻和利初観劇のお姉さんがお隣さんでした。
1幕が終わっての中休み、
そのお姉さんとお連れ様の年配の方との会話が聞こえました。
「何言ってるかほとんどわかんない…」
……わかるっ!!
分かるよお姉さん、その気持ち!!
私も初観劇の時はそうだったもんね。
ほぼ聞き取れなかったし、理解できなかった。
(その時の2幕の首里場面はまさかの全滅。
席とスピーカーの関係もあったはず)
「何言ってるかわかんない」には、
方言などセリフ構成の問題、
マイクやスピーカーなど機器の問題、
発声やスピードなどの演じる側の問題、
音楽とのかぶりなど演出の問題、
歴史用語などの知識の問題、
など、色々ありますね。
発声とかスピードとかそういうのは
少しでも聞き取りやすくなるよう今後も精進してほしいのですが、
(これはやっぱり長年の課題ですよねー)
方言とか専門用語はこれ以上削れないよね。
私、いまだに
「しかし、志魯・布里の乱でこの首里城が焼け落ちたのはわずか5年前のこと。
わしはもう、骨肉の争いで血を見るのは嫌じゃ!」
(BY尚泰久)
このセリフがカットされたの惜しいとおもってますからね。
本でもなんでもそうだけど、
最初で全部「理解」しようとしなくても大丈夫。
セリフの一言一句、多少意味が分からなくても、
全体から何かを「感じ」ることができればいーんです。
理解 < 感じる
だよね。
感じて、そこで興味がわいて、
そこから知ろう・学ぼうという気がわけばいいのですから。
(ワタシはまさにこのパターン)
だからワタシも初観劇の人を連れていくときは
必ず琉球史としての予備知識はあらかじめ伝え、
(一緒に行けない場合はパンフレットやコレ読んどいて!って)
セリフも聞き取りにくいはずってことは
前もって言っておきます。
でも気にしないでいいって。
ま、でもこのお姉さんも
「すごい」「子どもも入れさせたい」っても言ってたので
ばっちり感じていたようですが☆
ねりまの阿麻和利のサイトリンクきれてるなー。
相関図、パンフレットから載せてもいいかな??
琉球歴女として仕事の依頼や取材等を受けると
必ず「そもそもなぜ琉球史好きに?」と聞かれます。
そうすると、必ず「肝高の阿麻和利」の話になるわけです。
肝高の阿麻和利が
ワタシが琉球史にハマった最初のきっかけなので。
(ちなみに2つめのきっかけはテンペスト)
じゃあ、
そもそも何で「肝高の阿麻和利」を見に行ったのか
ってなると、
ワタシの場合、すごく特殊だと思います。
だれかに誘われたわけでもない、
誰かに勧められたわけでもない、
関係者に知り合いがいるわけでもない、
アトラクションや映像を見たわけでもない、
平田大一さんも知らない、
現代版組踊も知らない、
組踊も知らない、
勝連グスクも行ったことない、
琉球史も全く知らない。
そんな中、
ふと開いた新聞に
東儀秀樹さんとのコラボ公演の広告が載っていて、
東儀さん目当てで一人でふらっと見に行ったのが
そもそもの始まり。
でも、
「肝高の阿麻和利」という単語を
全く知らなかったわけではない。
どこでこの単語を知ったのかというと、
実は、
公演ごとに道路に立てられるこの立て看板。
当時の出勤ルートに
立て看板が立てられるポイントがありました。
定期的に立てられ、
定期的に何度も目にしていたこの看板で
「肝高の阿麻和利」という単語は
たぶん、数年をかけて
いつの間にかワタシの中でインプットされていました。
もちろんそれがなんなのか、
(劇のようなもの、というのは看板から判断できましたが)
どんなストーリーで
どんな人たちが演じているのか
まったくわかりませんでしたが、
「肝高の阿麻和利」という単語が
インプットされていたおかげで
あの日、新聞広告にも気づくことができたのだと思います。
で、
「あ、あの看板の…」
「しょっちゅうやってるみたいだし…」
「面白いのかな…」
「東儀さんが来るなら…」
となったわけです。
この立て看板がなかったら、
ワタシはあの広告にも気づかず、
公演も見ることもなかったかもしれません。
そうすると、
琉球史にもハマっておらず、
テンペストも読んでなく、
イラスト描きを再開することもなく、
本を出すこともなく、
トヨタとも関わらず、
多くの人たちとの出会いもなかった。
そう考えると、
全てはこの立て看板から始まった
といっても過言ではありません。
立て看板って、このネット時代、
地味~な情宣方法ではありますが、
ワタシのようにそれがきっかけにという人も
ちゃんといるんですよ
TAO Factoryのサイトから画像お借りしました
お!!これは嬉しい情報!!
肝高の阿麻和利+百十MOMOTO連続公演!
11月の連休は久々の現代版組踊はしごになりそう
くわしくはTAO FactoryのHPへ。
AMAMIKIYO、また再演してくれないかなー。
体調不良につきお久しぶりのブログでございます。
改めまして、400万アクセス突破致しました。
いつも(更新滞っているときも)
たくさんのご訪問ありがとうございます。
これからも「がじゅまるの樹の下で。」を
よろしくお願いします
―和々―
ということで、肝高の阿麻和利卒業公演レビューです。
2015年2月14日(土)
きむたかホール
夜の最終公演をご招待いただきました。
浪漫の会の皆様、いつもありがとうございます★
前回見たのが平田大一さんとの特別バージョンで
その前がグスク公演だったので、
通常バージョンを見るのは
実は去年の卒業公演以来の1年ぶり(!)でした。
*
卒業公演ということで、
1番楽しみなのが肝子の設定。
今回は、去年の卒業公演とリンクさせた設定。
1年たって大きくなった「弟」が、
今度は「妹」を連れて再びグスクにやってきた。
実は引っ越すことになったから、
妹にもう一度生まれた場所を知ってほしい、と。
そしてハッタラーに会いに行く。
反抗期な妹と健気な兄(笑)
引越しして離れることと、
卒業して旅立っていくことが
うまーく融合されてて
とても良かったです!
*
アンサンブルさん。
三つ巴のシーン、伸びてるのは大歓迎!
相変わらずこのシーンが大好きです。
でも音のアレンジはちょっとおとなしめになっちゃった??
てんてんぶいぶいの男サンがハケる時に
最後の二人くらいが自らズラを取ってから走り去るのは
「そもそも始めから皆グルだった」感
が出てて良かったです。
その後の祝宴のシーンでは
演舞大メドレー!って感じで圧巻でした!
途中でセリフが入ったり音や動きが途切れることなく
次々と繰り出される流れはお見事でした。
ハッタラーも阿麻和利も参戦してたし、
扇子隊も!
男サンのこれまでとは違った「ゆんぐとぅ」も
かっこよかったな!
(KIMUTAKA公演で見たのと同じヤツかな)
でもこれまでのゆんぐとぅはもう無くなっちゃうのかな?
それはそれでちょっとさびしい…。
2幕開け前の客席ゆんぐとぅも無くなってたしね…。
あと今回久しぶりに後方客席だったのですが、
肝高の詩で客席通路でエイサーする男サンの、
笑顔でアイコンタクトが
相変わらず胸キュンです。
もーヤバいね。
これはねー、中央ブロック後方席の人は
絶対見逃してはいかんと思いますですよ(笑)
一生懸命汗かいて演舞してる時の
男の子の笑顔ってなんでこんなに
胸にぐっとくるんでしょう。
女子のとは明らかに違うものですよコレわ(笑)
男サンありがとーぅ!!
ってなる(笑)
あ、皆身長伸びたのかな。
前はもっとちびっこがいた気がするけど
大きくなってましたね。
*
去年も書いてたけど、
肝高の詩からダイナミック琉球への流れも
鮮やかな流れでした。
(その分、卒業セレモニーはちょっとぐだっとしちゃった感があるけど…まぁ、御愛嬌かな(笑))
女性ボーカルさん、うまっ!!(驚)
後半、口説部分のコーラスが秀逸でした!
アレンジ具合がすばらしい。
これまで色んな人の色んなバージョンの
ダイナミック琉球を聞いてきたけど、
これはまた聴きたいですよ。
*
阿麻和利君について。
細々した所で結構面白かったデス。
浪漫でハッタラーから花もらってたとか。
この花、その後のへんなじらーかどっかで絡むかなーと思ってたけど
それはなかったですね(笑)
でも百十踏揚との初登場シーンで
百十踏揚に何か手渡してたよね。
それが花だったりしたのかな、なんて思ったりしました。
へんなじらーは、
これまでと違ったパターンで
「褒めていじる」系でした(笑)
ジラーは確かに美形タイプでしたね。
賢雄みたいでした。
他にもくしゃみの後に、正義党の3人を総無視してツッコまれるとか
これまでになかった小芝居が面白かったです(・∀・)
まじめな部分としては、
(もしかしたら前も書いたかもですが)
王府から知らせを受けた阿麻和利が
葛藤しながら出撃を決めるまでの「間」がとてもよかった。
ちょっと長すぎるかなと思うくらい、
ギリギリのギリギリまでの長い間。
あれくらい長いからこそ、
阿麻和利の心の葛藤や迷いを感じるし、
観客としても
「え、何?どうするの?どうなるの?」って
ハラハラドキドするんだと思う。
これこそが「間」の意味だと思うし。
とってもよかったです。
その点、首里や金丸宅でのシーンは
やっぱりまだまだ「間」が無い。
尚泰久の葛藤、
金丸の懸け、
賢雄の勝負、
色んな思惑が交錯するシリアスなシーンなだけに
もっともっとそれぞれの思考の「間」が必要だと思います。
いつももったいないな―と思います。
長すぎる、と思うくらいがちょうどいいかもよ?
それと、護佐丸討伐後に百十踏揚に語るセリフ
「わしは 首里の王府のことには 首は突っ込まない」
これまでワタシがみた阿麻和利は全て
「わしはーーー!!」って叫んでたんだけど
ぶっちゃけちょっと違和感あったのよね。
酔っぱらってる感を出すためにそういう言い回ししてたのかな。
今回は、冷静に、落ち着いた感じで
「わしは、」
と言ってたのは個人的に好感度UPでした。
「首里か やはり、金丸の筋書きか」
のトコもそうだけど
今の阿麻和利君は割と落ち着いて表現してるのがいい。
「首里か…!やはり金丸の筋書きかー!!」
か
「首里か…。やはり、金丸の 筋書きか…」
の違い。
怒りよりも、悲しみ。
いつかこの時が来ると
どこかで悟ってた感じ。
語尾が「!」か、「っ」か「…」か「、」か「。」か。
言葉の前に「――」や「…」があるのかないのか。
それをどう表現するか。
言葉がないこのような部分で
人物表現や演技ってだいぶ変わると思う。
もちろん正解は1つではない。
バリエーションは無限大。
賢雄も百十踏揚に戦の報告して
ショックを受ける百十踏揚に半分声かけて去っていったけど
これは「…っ!」くらいで良かったと思う。
言葉を飲み込む葛藤という「間」。
ちょっとハケるの早かったね。
賢雄の百十踏揚に対する気持ちが
ちらりと見えるシーンなだけに
(特別な気持ちがあるにせよ、無いにせよ)
ちょっと惜しかったッス。
あ、でも最後の卒業セレモニーでの
賢雄と阿麻和利のハグは
ちょっと感慨深かったです。
見目が賢雄と阿麻和利なだけに、
「和解」みたいなね、
「友情」みたいなね。
変な意味じゃないよ(笑)
*
尚泰久さん。
すごく出番が少ない役どころなんだけど、
重要ポジションなのには変わりありません。
尚泰久という王様をどういうタイプで捉えているのか
とても興味深い所なんだけど。
さっき書いた「間」と、
あと「座り方」意識してみてほしい!
2幕が開いて、棒術があって、緊迫した音楽とダークな照明、
中央の尚泰久にスポットライトが当たった
その時の第一印象。
ここが1番の勝負所だと思う。
セリフはないから、
座り方で尚泰久のタイプを表現してほしい。
(もちろん表情もだけど、後ろからは表情は見えないので)
胸をはった威厳のある感じなのか、
弱々しい感じなのか。
「金丸。肝要な話とは なにごとじゃ」
と続く第一声の印象と
座り方から感じる印象が
なんだか違うな―と思うこともしばしば。
発声が威厳に満ちた感じなら、
座り方(や表情)もぜひそのように
意識してみるともっと良くなるなーと思いました☆
*
最後に。
これはちょっとしたギョーカイテクニックなんだけど、
できてたら「おっ、やるな」ってなるし
知ってて損はないので参考までに。
冒頭の阿麻和利講座での「御・主・加・那・志・前」とか
「政・略・結・婚」のセリフのトコで
強調するために言葉一つ一つを区切って
文字が横書き表示されるように
手をとんとんって左から右にスライドさせますよね。
これって客席からみると鏡になって
横書き表示なのに
手が右から左に動いているのね。
つまりお客さんは逆向きに見えちゃうのね。
客席から見て
横書き表示の左から右に見えるように
演者は鏡で動く、
つまり、演者はわざと右から左に向かって
「政・略・結・婚」って手を動かすとグーです。
【演者の視点】
× 政→略→結→婚
○ 婚←結←略←政
見る人に合わせて自分は鏡で動く。
学校の先生(特に小学校)とか
タレントさんとか、
意識が高い人はそれができてます。
漢字を教えるときの空書きとか、
応募はこちらまで!ってゆーときの
指の動かし方とか。
意識するだけですぐにできるから
やってみてー
*おまけ*
あまわり日誌 (1) 2014/12/11 卒業公演ポスター撮影
これ、いいね青春だー(笑)
しっかし、やっぱり卒業・最終公演は客席が濃い(^^;
来年は別日にしてみようかな。
KIMUTAKA with 南島詩人
(肝高の阿麻和利)
2014年11月23日(日)
かでな文化センター
昼公演のみを観劇してきました。
この公演で250公演達成なのだとか。
おめでとうございます!
(パンフレットプレゼントしてました)
今年は通常公演観劇お休みしてるので
実は8ヶ月ぶりの阿麻和利。
よって今年度チームを観るのも初でした。
会場で再開した琉球歴女仲間さんによると
1日目の公演ともだいぶ変わっていたとのことなので
どの公演もそれぞれ違いがあったのかもしれませんが、
今回は、23日昼公演のレビュー、ということで☆
*
さて、今回の阿麻和利は特別公演。
肝高の阿麻和利の原点を見つめ直し、
ストーリーと楽曲はそのままに、
新たな演出で創りかえる
この大きな課題に挑戦した
肝高の阿麻和利。
うーむ…
「流石」
の一言でした。
今回は、
阿麻和利はどうして
肝高の心を持てたのか。
肝高の心はどこで生まれたのか。
という「心」の部分にスポットを当てて
いたように思えます。
一度は捨てられた命。
命は人のために使ってこそ。
舞台はカナーが親に捨てられたシーンから
始まりました。
まさに命が途切れようとするとき、
謎の男に助けられ、
命をながらえる。
サバニに乗せられ、
運を天に託し無事を祈り合掌する謎の男…。
(映画ならここでタイトル!!(笑))
このシーンは
阿麻和利が死んだ後に
もう一度フラッシュバックされました。
今度はより長く、会話も交えて。
阿麻和利を助けた謎の男、
一体こいつは誰…?
屋慶名?大主?いや違うな…中国人?
…本部(笑)?(by北山の風)
とか思ってたんですが…
はっ!!!まさか!!!!
…客席でみごとにのけぞりました。
ってゆーかさ!!
パンフレットの配役見て、
へー護佐丸出るんだー♪
って思ってたのに、気付けよ自分!!
みたいな。
冒頭でのセリフ「長浜の港」っていうキーワード、
確かにひっかかってたのに、
気付けよ自分!!
みたいな。
一応、一足先に気付きはしたけど、
冒頭のシーンで気付かなかった自分にショック…。
見事にしてやられましたね。
いや~、これにはぶっとんだ。
たぶん、これが今回の公演の1番のヒットだわ。
瀕死のカナーを助け、
命の在り方を説いた男が
若き護佐丸だという因果。
護佐丸・阿麻和利に関して言えば
小説「百十踏揚」に次ぐ
ヒット設定だと思いますデス。
そして若き尚泰久(王子)と金丸も。
(尚泰久衣装…まんま尚巴志だったから全然気付かなかった。
護佐丸が若君っていうから尚忠?って思った(^^;))
*
今回は肝高の子は登場せず、
ストーリーテーラーは主に長者の大主、
時々ハッタラー。
笑いの要素は極力排除され、
全体的にシリアスな感じでした。
(ジラーが「マジ怒った」って言ったくらい?)
男性アンサンブルも新しい演舞があり、
きむたかバンドも新しい曲(歌詞も?)、アレンジがあり
(クライマックスの転調+曲プラス、びっくりしたっ!)
女性アンサンブルは相変わらずの安定感でした。
(他に比べると女サンの大きな変更はそんなに無かったかな?
花の踊りとか、細かいトコではあったかもだけど)
そしてそして、
今回はwith南島詩人
というコラボ公演ということで
平田大一さんは演出だけでなく
舞台上でも参加!
歌、踊り、笛と
笑いを排除したシリアスな阿麻和利の舞台に
更にぴりっと引き締まるスパイスを入れてくれました!
一気に平田ワールドになるんだよね。
神秘的な感じ。
この感じは東儀秀樹さんとも似てるかも…。
さすがは平田さん。
大好きです。
演者さん。
大きなシナリオの変更に
おそらく直前まで演出がどんどん変わっていって
大変だったと思います。
そのせいか、それについて行くので精いっぱい
という感じはどうしても否めませんでした;
通常部分の演技、
何をそんな焦っているの?
というくらい、やりとりに「間」がなくって
皆が皆、どんどん飛ばしまくってたけど…
時間上の制限でもあったのカシラ??
(今回、休憩なしの一幕約100分公演でした)
役をじっくり咀嚼して自分のモノにする
というステップはこれからに期待☆
という所でしょうか。
ともあれ、
今回の舞台は大きく成長する糧になったことでしょう。
これからもがんばって~\(^o^)/
あ、阿麻和利役のT君。
優しい阿麻和利って感じが溢れてました。
(最後の挨拶もよかったよ~)
死ぬシーンで首里の陰謀だと気付いた所は
悔しさというよりは悲しみを出した言い回しには
唸りました!
クライマックスの「肝高の詩」で、
カナ―から阿麻和利に旗を託すシーンも
すごい良かったデス!!
そして、やっぱりやっぱりやっぱり
肝高の詩の群舞はトリハダもの!!
このゾクゾク感、感動は初めて阿麻和利を見た時から
何も変わりません。
これが見れればオールOK!!って感じ。
やっぱり肝高の阿麻和利、
ピカイチです。
劇中にも出てきた屋良ムルチはココに。
肝高の阿麻和利かっちんグスク公演
2014年3月15日(土)
勝連グスク四の郭野外ステージ
舞台を見てから1週間以上たってしまいました…。
メモもしてないんで、覚えてる分だけ書きます
まず、
肝高の阿麻和利15周年おめでとうございます
「続けること」が1番大事で1番大変。
これまで活動を続け、つないでこられた
肝高の阿麻和利関係者のみなさんに感謝と敬意を表します。
ありがとうございます
3月とはいえどもよりによって三寒四温の「寒」に
ぶち当たってしまった今回のグスク公演。
…寒かったです…。
そんな中、薄着の衣装で笑顔でがんばった
メンバーさんたち、本当にお疲れ様でした。
風邪ひかなかったかな?
寒かったですが、
ホンモノのグスクと、空に瞬く星、
最高の天然舞台で繰り広げられる公演は
やはり特別なモノですね。
広く使われる空間、高さと奥行きのある演出、
ワタシが勝手に「東儀さんポジション」と呼んでいる
あの高い立ち位置は野外ならでは!
ホントに「見上げる」から神秘さ倍増!
空間に広さがあるからか、演技の「間」も若干長めだなーと思いました。
(それが良かったトコロもありました)
阿麻和利君の平安名ジラーのくだりはどうなるかな?
と思ったけど、ダジャレではなくオーソドックスバージョンでした。
でもジラーが怒った後に「すまんすまん」と言いつつも
「ふ~ん?(にやにや)」って感じで顔をまた覗き込んでイジってたのは
妙にかわいかったです(笑)
前も書いたけど、このシーンがある意味一番、
阿麻和利の「役」としてのキャラが出ると思ってる♪
望月按司Sの「使用人」がおじぃ・おばぁキャラなのは
固定しちゃってもいいな(笑)
おじぃ、おばぁキャラの時はハズレがない気がする。
望月按司妃がこけて脱げた草履がいつの間にか無くなってたのにも驚きでした。
誰がどんな風に対処するのか見てたつもりだったのに
ちょっと草履から目を離した、ほんの一瞬で無くなってました…!
(使用人の草履は拾っていくの見たんだけど、妃のは謎!)
アメイジング!
また、百十踏揚が賢雄と一緒に勝連に渡る(嫁入り)シーン、
階段のところまで2人で歩いて行って、
そこで賢雄が阿麻和利に百十踏揚を「引き渡して」ハケたのがツボでした(笑)
賢雄が軽く頭を下げるような振りもあったんだもん。
憎いね~
金丸宅の演出も「門番」が初登場。
火の演出もボフボフ噴き出してて(前回より多め?)
コーフンしました(笑)
でも今回見た中で1番ツボったのが
肝高の子とハッタラーの「愛の劇場」でした。
キャストは卒業公演で見た時と一緒だったので
似たようなパターンかなと思ってたんですが、
小芝居がパワーアップしてました(笑)
「踏揚、あの月を見てごらん」
「あれはわしが作ったのだよ」
意味分からん!!!(ノ∀≦。)
マジで声に出してツッコんでしまった(笑)
いや~、笑いました。
今回は怪我なく最後までハッタラーを全うできて良かったね☆
あ、それから阿麻和利が昇天するシーン。
下からグスクを照らす白い筋状の照明が幻想的できれいだなーと思ってましたが
阿麻和利の魂を模した照明演出があったんだって?
うーん、気付かなかった
不覚(>_<)!
生グスクで見る「肝高の詩」での大演舞、
感慨深いものがありました。
阿麻和利や百十踏揚や、勝連の人たちが
三の郭の城壁からずらっと群れて、
やんややんやと拍手喝さいしながら
一緒に鑑賞して楽しんでいたらいいな、と
思わず城壁を見上げました。
霊感ゼロだから単なるイメージだけど。
一緒に楽しんでくれてたらいいな。
卒業生のメンバーさんもこれで本当に「卒業」となり、
とりあえず、これで一区切り。
(アトラクションとして披露された卒業生で作った
オリジナル楽曲&踊りも良かったよー。アレンジもしっかりされてて!)
肝高の阿麻和利のこれからのますますの発展を祈念いたしまして、
〆とさせていただきます。
*おまけ*
のぼり、思ってたよりたくさんあってしかんだ!
しかも沖縄トヨタののぼりもあって
まさに琉球史エンタメ一大イベント会場でした。
浪漫の会さま、今回いろいろと良くしていただき本当にありがとうございました!
すっご~~~~く助かりました!!
(本日2投目)
肝高の阿麻和利かっちんグスク公演が今週金曜日に迫ってきました!
週間天気予報的には今のトコロ、セーフな感じ!?
*県外の方へ*
風があると体感温度は結構低くなるので
予想気温の数字に関わらず、羽織もの持参をおススメします。
当日はグスクの駐車場は使えません
南原小学校近くのふれあいパークからのシャトルバスになります。
詳しくはこちらをチェックしてくださいね!
http://amawari.ti-da.net/e5814153.html
行きはともかく、帰りのシャトルバスはだいぶ並ぶと思うので
(人の動きが一斉同時なので)
可能な方はなるべくバス、タクシー、徒歩、
誰かに迎えにきてもらう…などを推奨しますヨ。
2010年公演の時の客席です。
野外公演では、グスクから火が噴きます!
これはもう、一見の価値ありなのだ!
今回もあるかな!?
今回は東儀秀樹さんや他ゲストさんとのコラボ公演ではないのですが
グスク公演ならではの特別演出が見れたらいいな!
期待しています
(DVDで見た「おもろ」コラボもトリハダモノだもん!)
ついでに、2010年のグスク公演レポ(モブログ含)です。
2日目にね、ハッタラーがね、大変したんだよね
その時のリアルタイムなモブブログもあります(笑)
その時怪我したハッタラーが今回の卒業生です。
今回のグスク公演でもハッタラーで出るかな?
現代版組踊キャラのイラストを描く時、
結構そのモデルとなる役者さんがいたりするんですが
(見た目という意味ではなく、キャラのタイプと言うか雰囲気というか)
ハッタラーは割とこの時怪我した“ちぃぶぅ”さんです。
小さくて明るくて元気いっぱいな感じ。
賢雄は割と観劇初期の頃の役者さんです。
髭が濃くて頭巾かぶって目がギラギラした感じの頃の。
今はなんか、割とみんな美少年路線じゃない?
まだチケットあるみたいです!
世界遺産のグスクで生の舞台が見られるのは
なかなかありません!
見たことないっていう人はもちろん、
肝高の阿麻和利を見たことのある人も
野外のグスク公演はまた一味違います!
この機会を見逃すな~~~
≪肝高の阿麻和利かっちん城公演≫
*日時*
3月14日(金) 3月15日(土) 3月16日(日)
18:00開場/19:00開演(夜公演ONLY)
*会場*
世界遺産 勝連城跡 四の郭(沖縄県うるま市)
*チケット*
S席:5,000円 A席:3,500円 B席:2,000円
(ブロック内自由席)
*お問合せ*
あまわり浪漫の会事務局 098-978-0608
前回のグスク公演はショクバの人たちとぞろぞろと行きました。
ショクバに琉球歴女の会ができてたからね。
マジで。
楽しかったな~
席確保のために3時間待ちしたのもいい思い出…。
(今はもう無理(笑))
で、さりげなく一応お知らせなんですが。
このグスク公演に合わせて、「第2回琉球歴女の会」開催します。
(“琉球歴女”は自称可(笑))
昼間なのでノーアルコールのランチ&甘いモノを
琉球史談議をつまみに楽しむ会です。
日にちは中日、時間はお昼時、場所は勝連あたりです。
費用は実費(自分が食べた分だけ)。
ノ―アルコールの昼間なので、学生さんでもOKです。
「自分も参加してみたい!」っていう方は
水曜日までにメッセージを下さい。
詳細をお伝えします。
(※スミマセン、日時いったん保留にします。追記↓参照)
※21:37 追記※
って、おーーいっ!!Σ(゜д゜;)
http://www.tao-factory.com/entry-1691.html
も~~~だからなんで情宣がこんなに直前なの~~~!?
お願いだからもっと早く情報出して…
仮に昨日、一昨日レベルで急に決まった企画だとしたら
そんなドタバタでやるのもどうかと思うし、
(アトラクションレベルのものでもないし、でっかい公演ひかえてるんだから)
前々から決まってたイベントなら、
そして客に来てほしいのなら、
もっともっと早く告知すべき!
内容100%決まってなくても、ちらしができてなくても、
いつに何がある、くらいは決まった時点ですぐに情報流してほしい!
一般客の視点から言えば、これは絶対です。
厳しいこと書くようですが、
これは前々からの課題ですよ、TAO Factoryさん。
どうでもいいと思っていないからこそ、
参加したいと思うからこそ、書くんですよ?
うーむ……
どうしよう。
とりあえず、琉球歴女の会のお知らせ、
いったん保留にします。
(中止にはしませんが、どこかに移動できるか……)
以前もご案内しましたが、
肝高の阿麻和利かっちんグスク公演の協賛広告申し込みが
本日〆切のようです。
看板、リーフレット、のぼりの3種類がありますよ。
申し込みは個人でもファミリーでもグループでも企業でもOK!
詳しくはこちらからどんぞ→ ★
…っていうだけで終わるのもなんなんで、
のぼり制作の時の様子をちら見せ |・ω・)チラ
↑は制作途中のパソコンの画面。
年末年始にせっせと描いてました
反転しているのは、のぼりに欠かせない
ある重要な事をチェックをしているから( ̄▽ ̄;)
これは事前に提出したラフ(笑)
ラフってこんなもんです。
キャラも減らして敢えて必要最小限に。
完成版はこちらからどんぞ→ ★
肝高の阿麻和利卒業公演
2014年2月16日(日)
響ホール
日曜日夜の最終公演のみ見てきました。
ワタシが初めて阿麻和利を見た年に中学1年生だったコたちが
高校3年生になっての卒業公演。
そう考えると月日の流れを感じます。
6代目阿麻和利君始め卒業生のみなさん、
卒業おめでとうございます
(でも来月のグスク公演はどうなるんだろ??)
卒業公演の千秋楽は今回もチケット争奪戦。
今年もやっぱり濃かったです。客席もな(^^;)
去年書いた「卒業公演のツボ」、その通りの舞台でした。
まんず、肝高の子の設定は卒業公演スペシャルバージョン
既にハッタラーと周知の仲、というのは見るの2回目だ。
前回は先輩・後輩設定だったけど
今回は姉弟設定。
ほほえましい2人で、ハッタラーとの掛け合いもgooでした☆
(愛の劇場は個人的に今回のような小芝居タイプが好きです(笑))
現代版組踊の柱であるこのシーン、
「グスクは大切な事を教えてくれていたんだよ。
生まれた町を知る事の、大切さを」
ここもちょっと膨らませて。
「ねぇ、ハッタラー。私たち、伝えることができたかな。
生まれた町を知ることの大切さ、阿麻和利様のような肝高き、心」
(あと1個フレーズあったような…;)
後輩たちへバトンタッチし、
巣立っていく卒業生の熱い想いが感じられる一言でした。
バトンリレーは まだまだ続くよどこまでも・・・。
レビュー記事では「間」について書くことが結構あるのですが、
今回は全体的にすごくいいなぁ、と思いました。
阿麻和利君たちメインキャストもそうだけど
阿麻和利と正義党の出会いのシーンでの南風原とか
首里のシーンの尚泰久とか、
百十踏揚嫁入りに際しての女官とのやりとりとか、
賢雄との密談前にろうそくを吹き消す金丸とか。
そーゆー所小さな所まで丁寧に間をとって「作り込んでる」印象でした。
緩急付いて流れにメリハリも出るしね☆
「間を置く」だけじゃなくて「間を詰める」場合ももちろんある。
卒業公演では必ず披露される「ダイナミック琉球」への流れも
無駄がなく、感動の気持ちが途切れない流れるような展開でした。
肝高の詩で拍手喝采が止みきる前に前奏が流れ、
前奏の中で阿麻和利君の一言とポジションスタンバイ。
ちょっと前からパート紹介の仕方も変わってるけどこれ、お見事です★
阿麻和利は人数も多いしねー。
(特に女サン。隊列すごすぎ)
やっぱり、舞台の感動をそのまま持続させたままで席を立ちたいものね。
金丸、悪役一辺倒からちょっと変わってきましたね。
「お国のためにはしょうがないのだ」というのが
繰り返し出てきてました(賢雄含む)。
金丸の、「誰かがやらねばならぬのだ」
というのは「義の漢 護佐丸」ともリンクしてた台詞。
立ち位置としては「尚円王回顧譚」とのリンクって感じ。
うーん。
前も書いたけど、やっぱり阿麻和利スピンオフ舞台、
是非、肝高の阿麻和利管轄で定期公演やってほしいヨ
望月按司Sも久々の年寄使用人でしたー。ウケてたね♪
前も書いてるけど恰幅のいい望月やっぱりいい。
ワタシのイメージに1番近い(笑)
登場前の笑い声が唐突なので舞台袖から笑い始めてフェードインすると
“こちらにやってきている感”がでるのでもっといいな♪
望月按司Sと言えば、
今回百十踏揚だったKさんの望月按司妃、最後にまた見たかったなー。
あなたの望月按司妃が忘れられません。
いまだにベストオブ按司妃だと思ってます(笑)
百十踏揚と二役すれば良かったのに。
…って無理か
舞台上で素が出て泣いてしまうの、今回はよくこらえて(ようとして)ましたネエライエライ
(めちゃくちゃ素直でいいんだけど、役によってはそれが邪魔しちゃう時があったからね)
アンサンブルさん、
浪漫のスタンバイフォーメーションが中央だけじゃなくて
サイドにも波さんが出て来てて派手さバージョンアップ!でした。
(前からだったらゴメンナサイ)
男サンのゆんぐとぅの酔っ払い登場も久々でしたー。
小芝居も入っててナイスでした(笑)
ところで男サン、後半メイク落としてた?…気のせい?
バンドさんも日々進化!サンシン2人弾きとか。
伝令の音楽って色々な所でちょこちょこ聞くけど
阿麻和利バンドのアレンジと演奏が1番いい!シビレます!
男性ボーカルのK君、なんか急にうまくなったな~(前からうまいけど)。
高音とか安定感あったし、声も柔らかく聞きやすくなった印象。
「卒業の歌」のオリジナルソングも良かったです♪
最後に。
阿麻和利君…最後の最後に彼の素を見た気分だ(笑)
(素はかなりのムードメーカーなおちゃめさん?)
確かに、「へんなじらー」のくだりは
最近では普通に聞けるようになって当初の反応も無くなってましたが
ここに来て阿麻和利君がそう来るとは思わなかった。
客席がざわざわしてました。
単純に笑いが起きた、というのともちょっと違う(笑)
まるで「へんなじらー」の初登場シーン(→★ ★)の時のようでした。
それと、男サンのてんてんぶいぶい。
オーバーアクションの個性的な踊りなのですが、
客席がざわざわしてました。
え、なんで???
いつも通りだよね???
ヅラが取れたわけでもないのに。
(過去に見たことあります。サスガにその時はざわざわしたわー)
よくわかんないんだけど、ざわざわしてたよ(笑)
何かあったんですかね。
今日もご訪問ありがとうございます。
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ネタばらしすると
「わしの名は、カナー、…かな?」(BY阿麻和利)
そりゃ、ざわざわするわ(笑)
今回1番笑ったのは愛の劇場でした。
※本文に出てくるアルファベットは名字だったり名前だったりします。