がじゅまるの樹の下で。

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グスク時代の遺跡

2015年05月28日 | ・琉球史散策/グスク時代

 

もう1年以上前の訪問になりましたが、
今日は宜野座村にある、
漢那ウェーヌアタイ遺跡をご紹介。

「ウェーヌアタイ」とは
「森」や「墓所」のことなのだそう。

 


↑クリックで拡大

 

この遺跡のポイントはグスク時代まで遡る
鍛冶屋跡があること!

ここで鍛冶屋集団が鍛冶を営んでいました。

600年前!グスク時代!琉球戦国時代!

各地の按司たちがしのぎを削っていた時代。

戦いに使われた火器や武器は
もしかしたらここで作られていたのかもしれません。

もしかしたら、攀安知や尚巴志も…。

 

 

実際の鍛冶場跡は残念ながら見られません。

ここかな?
あのあたりかな?
と想像を膨らませつつ、進みます。

 

 

どんどん緑が深くなっていきます…。

 

 

奥には漢那ウェーヌアタイ遺跡のもう一つの
重要スポット「風葬墓」があります。

 

 

古琉球の時代、
崖下のくぼみなどに葬られていた風葬墓。

 


↑クリックで拡大

 

こちらもグスク時代、1350年頃・察度の時代(!)のお墓です。

でもスゴイのは、↑にもあるように、
1912年までは墓として使われていた、ということ!

500年以上にも渡って使われ続けていたお墓なのです。

 

 

洞窟の中には木製家型墓があり、
調査が行われた結果、
170個体以上の骨や、
遺物が入っていたことが分かっています。

この木製家型墓はなんと、
良好な状態で残されており、
宜野座村立博物館で見ることができます。

(現在この場所にある木製家型墓は復元されたものです)

 

 

当時をしのぶ、石積みの囲い。

現在はその周りを更にブロックで囲っています。

 

 

ちなみに、鍛冶屋集団とこのお墓の関連性は
よく分かっていないとのことでした。

 

参/「漢那ウェーヌアタイ木製家型墓」(宜野座村立博物館)

 


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