がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑、について3

2018年06月30日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

前回のつづき)

 

メインのイラスト制作は9月までにメドをつけ、
秋から本格的に準備したのがこの本のもう一つの柱。

 

そうです、
現代版組踊。

 

今回の本のテーマは
「琉球史エンタメ」だったので
(また別記事で詳しく書きます)
これはどーーしても入れたかった。

 

現代版組踊なくして今の私は存在しない!

私の琉球歴女のとしての原点です。
(→ 

 

また、琉球史エンタメとして考えても
現代版組踊はその先駆けと言っても過言ではない!
(今は琉球史エッセンスの劇やショーがだいぶ増えましたね☆)

 

現代版組踊を知らない人にも
是非知ってほしい!

現代版組踊がきっかけで
琉球史にハマったワタシのように、
この本の読者さんも
まずは琉球史を単純に楽しんでほしい!

 

そこでまずは現代版組踊推進協議会に連絡をとり、
長谷川会長と森屋さんに相談。

 

本への掲載やそれに向けての諸準備など
快諾してくれただけではなく、
各チームとの連絡調整や段取りや素材集めまで
なにからなにまで、本当に本当にお世話になりました。

 

一番お世話になったのは
(当時)現役メンバーだった県内4チーム代表8名と
肝高の阿麻和利OGでもある森屋さんも含めた座談会の開催。

 

<参加チーム>
・肝高の阿麻和利
・北山の風
・那覇青少年舞台プログラム
・鬼鷲

 

題して
「だから、現代版組踊はやめられない!」

 

がっつりみっちり2時間たっぷり。

パートも、
役者、女性アンサンブル、男性アンサンブル(経験者)、バンドと
全部をカバー。

 

実は、本に収録されたのは
紙面の都合上実際にテープ起こししたものの
…半分以下。

未収録の様子もいつか何か機会があれば
少しお披露目できたらないいな…。

 

 

そして同時進行で舞台観劇レポートも。

 

離島チームの活動も是非入れたかったので
急きょ、久米島にも飛びました。
(アカハチは時期的に厳しかった…)

 

毎回観劇するごとに書いているレビューを
ぎゅっ!!と圧縮した感じ。
(私は文章と写真で、澪之助はイラストで)

前々から私のブログのレビュー記事を見たことがある方は
ご存知かもしれませんが、私のレビュー記事…
そうです。長いんです。
なので2ページじゃ本来は全然収まり切れず、まとめるのに苦労しました…(^^;)
内容がマニアックになりすぎてもいけないので
ここは第三者に見てもらおう、と、
"琉球歴女の会”幹部の福耳劇場さんに
原稿チェックのご協力をいただきました(感謝!)。

 

なお、レポしている公演は
去年の9~11月に行われていたものです。

公演ごとに配役や細かな演出も変わるのが現代版組踊。

レポで書いた演出が、次は少し変わっていたり
なくなっていることもあるかもしれないけど
常に変化する、と言うのも現代版組踊の良さ。

全く同じ公演ではないからこそ、
また次も見たくなるのかもしれません。

 

 

現代版組踊はこれまで何度も雑誌で取り上げられたり
平田さんを始めとする関係者が本を出していたりするのですが、

いちファンが、いちファンの目線で、
書籍の中でがっつり現代版組踊について書く(描く)
っていう本は…初めてじゃないかな?

 

しめて20ページ!

 

年末の、ボーダーインクの仕事納めまでには脱稿する!!
ということでクリスマス返上で↓がんばりました(笑)

(当時のツイッターより)

 

つづく


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琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑、について2

2018年06月30日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

前回のつづき)

 

ツイッターでのキラキラ化企画は
(私はまだフォロワーさんが数十名しかいない時期でしたが)
それなりに反応もいただき、
なりよりワタシ自身が楽しく、
そして可能性を感じることができました。

やっぱり2人で描くからこそ、できることがある!
と確信。

 

第一弾が終わったところで企画書をまとめ、
ボーダーインクの新城さんにアポを取りました。

新城さんは『琉球戦国列伝』の時に
お世話になった編集者さんだったので
一応、面識がありました。

でも個人でお話するのは初めて…
(ドキドキ)



(ページ構成イメージも。ちなみに仮題は「琉球歴女の琉球戦国列伝」、通称・琉球歴女本でした)

 

2016年11月某日、
澪之助と共に、いざ、ボーダーインクへ。

まずはこれまでの琉球史人物本とどう違うのか、
キラキラ系のイメージを持ってもらうため
「キラキラキャラ」とはどういうものなのか、からのプレゼン。

戦国モノや幕末モノ、刀剣擬人化モノなど、
既に巷にあふれていたキラキラ系の世界を紹介。
琉球系からも、これとかこれとかこれとか…。

そういう世界に初めて触れたらしい新城さんは
とにかく爆笑&ぶっ飛んでいました。

 

ヤバイ…新たな世界の扉を開いてしまう…

 

というのが当時の新城さんの心境だったそう(笑)
(ちなみに今はもうすっかり染まっています)

 

 

全体会議などにもかけないといけないため
その場でOK&GOサインをもらったわけではないのですが
「面白い!非常に前向きに検討します」とのお返事を頂き、
イラストの準備は進めていくことに。

 

キャラ化する人物を選定し、
本にそのまま使える下描きのつもりで
すぐにツイッターでのキラキラ化企画第二弾を決行。

 

 

そして、

年があけて、2017年。


この1年ですべてを準備して行くことになったのです。

 


2017年元旦にやった書初め、今年の目標漢字一文字。

 

数が多く制作期間も1年がかりということで
(正確にはイラストは9月までとしていました)
コンスタントに仕上げていかないといけないため
それぞれ月ごとのノルマを決め、
キャラができしだいお互いに報告し合う、ということにしました。

 

これがまぁ、一筋縄ではいかず
私も澪之助も、色々とあったのでございますが…

それは澪之助が本でかいた「あとがき」を
読んでもらうということで、ここでは割愛。

 

 

とにかく、2017年は制作づくしの1年でした。

 

澪之助と違って私自身は
乙女ゲームや戦国BASARAや刀剣乱舞などを
実際にプレイしたこともなく
そういう世界で育ってきたわけではないので
(推しキャラとかキャラ萌えとかもないし)
華やかに、かっこよく、キラキラに…というような
感覚を含めた内部蓄積に乏しく
まずは本やネットで情報をかき集める日々でした。

その点、若い世代として、
子供の頃からデジタルイラストやキラキラ世界が世に溢れていて、
そのような感覚や土台が自然にできている
澪之助がうらやましくもあり、
また、いい刺激にもなりました。

 

つづく


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琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑、について1

2018年06月30日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

 

『琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑』

 

さて、今回のこの本。

ワタシがこれまでイラストで参加させてもらった
『琉球戦国列伝』や『人ものがたり』とは違い、
指示に従ってイラストだけを描けばいいというものではなく
出版社への企画書からページ構成から
段取りから打ち合わせにチェックまで
「本」というものをイチから作った、初めての本になります。

 

そこで記録もかねて、
この本がでるまでの経緯を
少しずつ振り返ってみたいと思います。

 

 

時は2年前にさかのぼります。

 

以前からこのブログを読んでくださっている方は
覚えている方もいるかもしれませんが

2016年の8月21日から、

【描いてみた】琉球史マイナー人物、を、【キラ男子】

というシリーズを始めました。

琉球史のマイナー人物を
乙女ゲームのイケメンキャラ風に描いてみよう、
というものです。

 

記念すべき第一号は
御茶当真五郎でした

 

こんなテイストで絵を描くのは本当に何年ぶり!?
という感じで気恥ずかしかったのですが、
まずはアウトプットしないと始まらない!ということで
恥をしのんでUPしたのを覚えています。

(じゃあそもそもなんでこのキラキラ真五郎を書くことのになったのか…
というと、割とこんな軽い理由なんですけどね

 

しかし一度やってしまえばあとは勢い。

 

結構なハイペースでキャラをUPしていき、
あれよあれよと20名になった9月中旬、

「これ(キラ男子シリーズ)で本、出せるよ。」
との後押しを受けました。

一瞬戸惑いましたが、
ある意味これはチャンスだ、やってみようと決意。
なんか、今「やります!」って言わないともうこんな機会はないような気がして。
密かに自分で自分を鼓舞したのを覚えています。


そして決意が揺らがぬうちに、
即その場で琉球歴女弟子の澪之助にメール。

 


↑これがその時のやりとり(笑)


そしてそしてツイッターを開設

 

①後押し
②澪之助に連絡
③ツイッター開設

この3つの出来事は全て同じ日、
9月18日の出来事でした。

 

もちろん、だからと言ってすぐに本が出せるわけじゃありません。

企画書を出版社に持ち込むにしても
もっと材料をそろえてから…という思いがありました。

「やります!」と返事をした澪之助を巻き込んで、
1週間後、さっそく実験を開始しました。

 

それが、
ツイッターを使った同日同時刻同時公開のあの企画
だったのです。

 

 

そうです。

実は2年前のこの時には既に、
澪之助と二人で作ることの意味やコンセプトはできており、
このツイッター企画は今回の本の布石であり、
本格制作のスタートだったのです。

 

つづく


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