今回のポスターは背景が黄色とか、紅型模様とか、これまでとガラっと違った印象ですね。
デザイナーさんが変わったのかな…?本土の人を意識しての、分かりやすい沖縄感=紅型なのでしょう。
肝高の阿麻和利
2019年6月15日(土)
きむたかホール
年度が替わり、新しいメンバーを迎え、
新・阿麻和利&新・百十踏揚コンビの新体制になっての初公演。
初日の昼公演を観劇しました。
今回は余裕こいてて前日まで予約を入れてなかったので
選択できる座席が限られており
前方での観劇となりました。
あまり前の席は取らないほうなので
顔なじみの常連さんやスタッフさんにも
「珍しいですね~」と言われてしまった(^^;)
で、今回の席だからこそ「おおぅ…」となった事。
女性アンサンブルさんたちの
合唱の迫力が倍増!
もちろん後方席でもそれは感じられることなのですが
距離が近い+四方から囲まれる+濃密度で
迫力が全然違う…!
声の一体感とか、パワーって、好き。
(現代版組踊の醍醐味の一つだと思ってます)
「浪漫」でそれを真っ先に感じて、
阿麻和利昇天でのクレッシェンドでもトリハダが…。
これがもっと大きいホールとかだったら
距離感とか響きとかが多少変わってくるから
また少し違うのかもしれないけど、
今回のきむたかホールの、あの席での、
新発見!な気分!?
ん?なんで今更??
と自分でも思ったけど、
ああ、以前はここにバンドピットがあったから、だ。
バンドのそばの席というのも
生音の振動や迫力がすごかったのですが
(足元からビリビリくる感じ)
それが女サンの合唱にシフトした、ということか。
なるほどなるほど。
バンドと言えば、
前もちらっと書いたけど、公演の最後の最後、
演出部門さんがバンドを紹介して幕が下りる、
みんな揃ってバイバイするの可愛いよね。
客席からいつもふふっと笑い声がもれます。
ここで初めて「中高校生」の素の感じられるからかも♪
ステキです。
新・阿麻和利はお披露目公演の時に見たので、
新・百十踏揚について。
今回初めて観る新・百十踏揚は
ちょっと前の百十踏揚と似てるという印象を持ちました。
クールというか…。
登場して女官たちと踊るシーンとかでは、
悲しさとか戸惑いとかやるせない思いとかは全然表に出してなくて、
表情がないというか、無と言うか、
それがかえって取っつきにくそうというか、高貴な感じと言うか、
サーダカーな感じ?というのが第一印象。
(ワタシ的に初代聞得大君・月清が割とそんなイメージなんだー。
俗的な、人間的な、個人の感情を表に出さないタイプ。
あっ、劇中では百十踏揚の紹介で聞得大君って言ってるけど、
歴史的には聞得大君は第二尚氏になってから、尚真王代に設けられた位です。
この部分については思う事あって以前少し書きました)
琉歌のシーンではこれまで通り
悲し気な感じではあったんだけど、
続けてやってきた賢雄を払うようなしぐさがあったり、
賢雄に促されておずおずと…というよりは
キッと1人で奥にはハケた(ように見えた)りして、
おおぅ、結構強気系?とも思ったりもしました。
(もちろん、それもまた良し♡)
でも最後の「肝高の詩」での手踊りでは思った通り、
ふわっと笑顔全開のやわらか姫。
うむ、やっぱりあの時のツンデレ系だ、
と思った次第。
阿麻和利昇天のシーンで
マブイを追って泣き叫ぶ百十踏揚を大主が止めるところ、
百十踏揚の両肩をつかんで言い聞かせるようにしていた様にぐっときました。
あと、今回金丸さんが非常にニュートラルになっておりました。
セリフややり取りはもちろんこれまで通りなんだけど
言いまわし、表情、黒幕感一切なし。
眉さ・アイメイクが下げ気味だったこともあり(意図的かと)
にじみ出す苦悩感が。
最近の(ワタシが見てる)金丸はこんな方向性が多いですね。
+
今回は「関東壮行公演」。
8月に、茨木と、東京。
東京での公演はちょうど10年ぶりになります。
でもこの頃はまだ公演ごとのレビューは書いてないんだ。
(この年の秋に書きはじめることになります)
今回は行けないけど、9月に凱旋講演があるみたいです!
9/21.22、響ホールにて。
特別ゲストや特別演出の可能性もあるみたい。
楽しみに待っていようと思います♪
+
<オマケ>
前記事で、『琉球歴女の琉球戦国キャラクター図鑑』の現代版組踊座談会、
未収録部分を一部公開しています。
阿麻和利メンバーの話もありますので、
良かったら一緒にご笑覧ください。