がじゅまるの樹の下で。

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Pop in Ryukyu イラスト展お礼、と募集

2024年04月28日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

 

遅ればせながら、あまわりパーク企画展示室で開催していた
「Pop in Ryukyu 琉球史イラストレーター 和々作品展」
無事に終了いたしました。

3/30~4/21と春休みを挟んだ長めの会期の間に
多くの人に足を運んでいただきました。

勝連グスクに行くにはあまわりパークでチケットを買わないといけないため
ついでに立ち寄ってくれる国内外の観光客の方も多く、
たまたまだったにも関わらず興味を示してくれたり、
本を買っていって下さる方もいて、
あまわりパークという、琉球史イラスト展を催すには最高の「場」を提供していただけたこと
とてもありがたかったです。

イラスト展開催の提案と主催をしてくれたあまわりパークに
改めてお礼申しあげます。

 


(オープンして1~2時間くらい、準備中の札がそのままだったことに気づかなかった入口^^;)

 

イラスト展の様子は、ツイッターやインスタで随時アップしていたのですが
改めてブログでも振り返り記録を残しておこうと思います。

ただ、久しぶりに使ったデジイチ写真がなんか暗く写ってしまっていて、
明度補正したもののあまり良いできではないこと、ご容赦ください…

 

ざっくり動画はこちら(Twitter)→

インスタでは企画発表から撤収までのストーリーズを
まとめてハイライトに設置しています(@wawa_ryuq) 

 


「はじめに」と「プロフィール」

 

タイトルの「Pop in」には、
ひょいっと立ち寄る、
気軽に立ち寄る、
という意味があります。

このイラスト展は、いわゆるアーティスト的な作品展ではなく、
「イラストを通して琉球史に触れる・楽しむ」が目的。

なので、アート展示というよりは、
イラスト多めの博物館展示、というイメージで構成しました。

 

 

ではでは、
トピックごとに追ってみます。

 

 

トピック1は、私が琉球史にハマったきっかけである「現代版組踊」。

肝高の阿麻和利を中心に、TAO Factoryの他舞台やプロジェクト、グッズ、
沖縄TOYOTAの琉球偉人シリーズの作品を紹介しました。

(デザインを担当した阿麻和利&百十踏揚のパぺット人形も飾りたかったけど
あいにく借用できませんでした)

肝高の阿麻和利紅型は同型別染めの2枚を初めて並べました。
左の初染めverはあまわり浪漫の会に寄贈していたものですが、
今回の展示に合わせてお借りしました。

私自身10年以上ぶりの再会で懐かしかったです(笑)

 

 

自販機デザインやのぼりデザインなど、
10年以上前の作品は拙すぎて正直展示するのは恥ずかしかったのですが、
「知ってる」「見たことある」「懐かしい」「このあたりの絵柄が和々さんってイメージ」
とのお言葉を意外とたくさんいただき、
自分が思っている(気にしている)表面の技術的なことは、
他人はそれほど気にしていないもんだなぁと思いました。

 

 

こちらの三部作は今回のイラスト展に合わせて制作したもの。
写真では伝わらないかもしれませんが、遠近感のある半立体になっております。

絵そのものはデジタル作画ですが
それを更に工作しており、アイシングジェルやラインストーンを使っていたりと、
展示会で直接見ないと伝わらない作品です。

本当はキャンバスにアクリルのアナログ画も描きたいなと
キャンバス買ってはいたんですが、できませんでした…

ところでこの3作品、賢雄だけが3回くらい落ちたんですよ……なぜ……

 

 

トピック2は担当書籍3冊からの「考証とエンタメ」

考証イラストの『琉球戦国列伝』(考証レベルは 旧<<<新)と
エンタメに振り切った『琉球戦国キャラクター図鑑』の、
同一人物を並べて比較できるようにしました。

考証のレベルアップや、表現の違いが一目瞭然です。

 

 

展示スペースが全然足りなくて紹介する人物はだいぶ絞りました。

あまわりパーク主催なので
阿麻和利を中心に人物をピックアップしましたが
本当はもっと先島や、中国人や日本人キャラも紹介したかった…。

 

 

ここでは人物や背景についても知れるように
解説や図解パネルも。
キラキラ化の意義についてのパネルも。

つながり相関図はキャラ図鑑に掲載されている図(印刷所作成)ですが
データがなく、改めて私がゼロから作りました。

ピンを立てているところが展示にあるキャラクターになっています。
気になったキャラから広げていけるように。

 


三山の図。

 

 

お次は中央の展示ケースエリア。

フリー素材現代版御後絵:尚巴志と、
使ってもらった媒体の紹介。

他にもあるんだけど、手元に用意できたものだけ。

 

 

もう一つの展示ケースはグッズシリーズ。
御城印、御城印帳、武将印、他。

御城印・武将印は、いつの間にか、14種類手掛けていました。

イラストと同様、商品を通して琉球史を知ってほしい
というのが常にあるので、解説をつけるのがこだわり。

なので解説書も一緒に展示しています。

 

 

振り返ったら映像コーナー。

8種の映像をエンドレスリピートで。

最初は見たいものを選んで見れるようページを作っていたのですが
YouTubeの広告の煩わしさや、
他の動画を見始める人がでてきたので
このスタイルは1日で辞めにしました。

 

 

トピック3はクライアントワーク。

依頼を受けて制作したイラストシリーズです。
この展示会で初公開&撮影不可のものがあるので
写真少なめで。

 

連日の湿度や気温差でパネルがよったり反ったりと大変な状態に…

よれに関しては貼り替えたりしましたが
パネルの反りはどうにもいかず……

 

 

加えて、展示の固定方法があまわりパークでまだ確立されておらず
(壁を傷つけないための使っていい道具、ダメな道具など)
当初指定された方法ではことごとく作品が落ちしてしまい
(パネルの角がへしゃげたものが多かったのはそのため)
それならこれは?→落ちた!
あれは?→落ちた!
と、色んな道具や方法をかなり試行錯誤しました💦

 

 

トピック4はその他の「自主制作」

 

 

 

Twitterの100日チャレンジで描いていた
「琉球関係絵図からピックアップイラスト化」シリーズは
色んな方に好評でした!(特にご新規さん)
(書籍化、グッズ化してほしいのお声も…)

今回の展示では所蔵博物館に利用申請をして、
元絵図も一緒に紹介しました☆

絵図史料にも興味をもってもらえると嬉しい(^^)

 

このシリーズ、「琉球交易港図屏風」からのものが多いので
所蔵している浦添市美術館のロビーとかで展示、してみたいな~。

イラストから、「この人を探せ!」とかって、
絵図をよく見るきっかけ作りとか、博物館教育にも活かせると思うんだよね…

 


「キラキラ琉球史★ゆんたくマンガ」も抜粋で。

 

 

それから創作歴史小説『月下に語る』も。
(ああぁ、パネルの反りぃ~!)

元々あった当時中3だったぎょにくさん(元:グロスケ)のイラストを使おうと思ってたけど
現在の彼女から連絡がきて、
新たに月下に語るのイメージイラストを描いてくれました!

なので、この絵だけはゲスト展示。

 


本の閲覧コーナー。

「月下に語る」「新城くん。」「キラキラ琉球史★ゆんたくマンガ」は
この為に製本(同人誌)しました。

色んな人が手にとったあと、
乱雑にならないよう、ちゃんと本を元の位置に戻せるよう、
本の下には書影(コピー)を机に貼っています。

 

 

 

出入り口付近には体験コー!

ぬりえ4種、
その他2種、
自由お絵かき用紙1種、

合わせて7種の体験ができるコーナーです。

おかげさまで大好評でした。
大人の方も外国の方も★

 

 

集中している背中、よい光景です✨
ふふふ

 

 

体験コーナーで塗った(描いた)作品は
持ち帰ってもいいのですが、
出口にあるポストに入れてくれたものは、
私がマステに一言コメントを入れて掲示させていただきました。

会期終盤には両面壁がびっしり埋まって、
会場をにぎやかにしてくれました!
ありがとう~!

 

 

物販コーナーも。

ドッドフォントで私を表すもう一つの要素、ゲームエッセンスを。
というか、今めちゃ流行ってますよね、ファミコン風のピクセルアート。

 

 

ゆんたくマンガは開始3日で早々に売り切れてしまいました。
通販対応を先にしたので元々残部少ではあったのですが、
せめてあと10は刷っておけばよかったかも~

 

『新装改訂版 琉球戦国列伝』はトークイベント時に売り切れてしまい、
再入荷してもらいました。

そして普段は肝高の阿麻和利関連の公演でしか買えない
阿麻和利ステッカーも。

なお、(ゆんたくマンガを除く)これらの売り上げは
肝高の阿麻和利の活動に活用されます。

 

ご購入いただいたみなさま、本当にありがとうございました!




始まる前

 

4/7に行われた上里隆史さんの講演会&トークセッションは満員御礼!

 

 

そして追加で企画したギャラリートーク(全5回)では
上田絵馬之助さんのご協力により、
「琉球兜」をお披露目いたしました!

ギャラリートークのためにリピート訪問して下さった方も何名もいて
本当にありがたかったです。

 

この展示会をきっかけに多くの方の反応や感想に直に触れることができたのは
大きな励みとなりました。
(もちろん「(キラキラを見て)これはやりすぎでしょ」とか「沖縄人はこんな顔うすくないやろ、もっと時代劇みたいなやつが見たいんや!」などの辛口批評も含め)

ご来場いただいたみなさまをはじめ、
イベントへのご参加、
お声かけ、
お花や差し入れ、
本やグッズの購入、
メッセージポスト、
広報に協力くださったサポーターや施設、
自信のSNSでの感想や写真などの発信、
また、いいねやRTで応援して下さったみなさま、

本当にありがとうございました!!

 

いただいたエールを糧に精進してまいります。
今後とも琉球史イラストレーター和々を
よろしくお願いいたします

 

 

<Pop in Ryukyu広報サポーター/掲示施設>

寿一兎さま
Hikaru Russeauさま
島袋1さま
島袋2さま
宮城さま
喜納さま
山本さま


沖縄県立博物館・美術館さま
世界遺産中城城跡さま
護佐丸歴史資料図書館さま
中城村観光協会さま
読谷村観光協会さま
豊見城市歴史民俗資料展示室さま
豊見城市中央図書館さま
沖縄国際大学考古研究室さま
あまわり浪漫の会さま
軽便与那原駅舎展示資料館さま
沖縄市観光協会さま
読谷村文化センターさま
居酒屋島笑さま
読谷村総合福祉センターさま
読谷村花織事業協同組合さま
世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアムさま
センター自治会(沖縄市)さま
VR まめひなたスクランブルさま
VR 雨端Amahajiさま
VR anywhere cafeさま
沖縄市立図書館さま
沖縄県立図書館さま

ほか、うるま市内各文化施設さま
(うるま市内はあまわりパークがアプローチしてくれました!)

 

+ + +

 

<募集>

このイラスト展で制作した作品パネルを無料貸し出しいたします。

図書館、学校、ブックカフェ、史料館、イベントなど、
一次的に展示・活用していただける場所を募集します。

参考までに、2011年に読谷村立図書館で展示活用していただいた様子がこちら



作品の一部のみ、数枚とかでも構いません。
ちゃんとした展示設備がなくても、
虫ピンや両面テープ利用が可能な壁や天井があれば大丈夫です。
 なお、イラスト展の主催だったあまわりパークさんには
流用すること了承いただいてます。

ご興味ある方はこちらにあるメールアドレスからご連絡下さい。


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