このマンガは、実は、むかーしにこのブログで描いたことのある漫画を
キラキラバージョンで描きなおしたもの。
1コマ目、
琉球史で存在が証明云々とあるのは
察度が同時代史料(『明実録』)に名前が出てくる最初の琉球人だから。
察度の前の王統、英祖王もだいぶ確実視されているようですが、
「記録」という意味では察度が初です。
2コマ目の
明人スタッフの琉球永住願いとは、
「久米三六姓」のこと。
久米村の始まりは、察度から、なんですね。
+
3コマ目の察度が建てた高い塔は、
「高よぞうり(高世層理(殿))」といい、
高さが数十メートルもあったといいます。
(『中山世鑑』)
現・首里城京の内から建物の礎石や瓦などが見つかっており、
「高よぞうり」の跡だとされています。
首里城は尚巴志が遷都して建てたというのが通説ですが、
それ以前から、察度がすでにこの土地を利用してた可能性もあります。
よって「首里城」の始まりがいつなのか、
「首里」に「城」を作ったのは察度なのか尚巴志なのか…。
どちらにせよ、
いわゆる「首里城」になる前から
この地は何かしらの立派な建物や拝所などがある
好エリアだった事が想像できます。
また、察度が高よぞうりでのたまったセリフ(3コマ目)は、
「球陽」を参考にしましたが(「予、此の楼に居る。誰か敢えて害を与へんや」)、
他の歴史書では
「常にこの楼上に居れば、毒蛇などおそれないものを(中山世鑑/諸見友重訳)」
「ここにいれば、ハブも咬みつけないだろう(中山世譜/原田兎雄訳)」
などとハブに言及していて、
球陽と微妙~にニュアンスが違うのが面白いですよね。
なお、このエピソードは察度晩年の頃のものですが、
キラキラ琉球史☆ゆんたくマンガでは
キラキラ超法規的措置として
本と変わらぬ姿でお送りしていますw