阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や平和構築活動、趣味や日常生活についてメッセージを発信します。

平山郁夫画伯の死を悼む

2009年12月02日 22時31分32秒 | 政治
 日本画家の平山郁夫画伯が逝去されました。親戚のお姉さんが東京芸大で平山先生に指導してもらっていたこともあり、とても身近に感じていました。私にとっては、世界最高の芸術家。各地で絵画展があれば訪れ、時間が許す限り絵の前で佇んでいました。シルクロードの夜の明るさを明るい藍色で表した手法、その美しさと幻想的な世界に魅了されました。

 私が高校生の頃、NHKが「シルクロード」という特集を連続で放送したことがあります。その頃は、まだ外国に行ったことはありませんでしたが、異文化の中に遥かな歴史のロマンを感じ、もっとも行ってみたい場所のひとつになりました。そして、私のシルクロードへの関心にイマジネーションを与えてくださったのが、平山郁夫画伯の絵でした。

 異文化に対する強い関心と共感を持つようになったきっかけ、そして、私の世界観や価値観を形成するきっかけを作ってくださったのが平山画伯が描く世界でした。

 中国の西域地方、アンコールワット、アフガニスタン、サラエボなど、私がずっと興味を持ち、また、実際に活動した紛争地域をテーマに描かれた絵の数々はとりわけ思い出深いです。特に1996年、ボスニア統一選挙の指導員としてサラエボに赴任していた同じ時期、平山先生もサラエボを描いていたそうです。戦争で破壊され尽くした中、明るい笑顔の子供たちこそが、未来への光。そんな思いで描かれた「サラエボの祈り」は、特に印象的な作品です。平和を希求し、苦難と希望の対比を描いた独自の世界は、日本が世界に誇るべき最高の芸術だと思います。

 平山郁夫先生の冥福を心からお祈り致します。



阪口直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ

阪口直人のつぶやき(ツイッター)

ブログ「もうひとりの阪口直人」