阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

タウンミーティング報告

2010年05月02日 02時35分17秒 | 政治
 4月19日(橋本市:伊都郡)、4月25日(紀の川市、岩出市)、4月29日(海南市、海草郡)の3回にわたってタウンミーティングを実施しました。この夏に行われる参院選のマニフェスト作りにあたって、地域の声を聞き、反映させる目的で実施したのですが、予想を超えて多くの具体的な提言、意見を頂くことができました。

 今回改めて感じたのが、「生の声を聞くこと、生の声を伝えることの重要性」です。十分に問題点を理解していると思っているテーマであっても、実際に、その問題に直面していらっしゃる方々のお話を直接聞くと、自分自身の問題意識として心に刻まれます。「早く実現すること」への使命感を新たにしました。

 一方で、マニフェストの修正を容認する声も多く聞かれました。2009年のマニフェストは国民の皆様との約束ですから、何としても実現する努力を続けます。あまりにも長く続いた自民党中心の政治・行政の構造そのものを大掃除し、税金の使い方を抜本的に変える挑戦には、圧倒的な支持を頂いていることを再確認しました。一方で、次の衆院選までの間に、何が実現し、何が実現プロセスにあるのか、また、優先順位をどうするのかなど、進捗状況と、その財源を明らかにするべきであり、マニフェストの内容自体は、社会、経済情勢に応じて柔軟な対応をすべきとの声を多く聞きました。

 さて、皆さんの意見として多かったもの、独自性のある提案について簡単に紹介しておきます。

 1.地域の活性化について

 「スローライフ」の推進を地域活性化のカギとすること、また、そのための農山漁村の6次産業化を進めることをベースに議論しました。このタウンミーティングに備え、熱心な支援者が奈良県の曽禰村まで行き、村長さんを始めとする関係者にヒアリングをして来てくださいました。

 その調査に基づいた提案は、徹底的にオリジナリティーを追求し、地域、そして地域の産品のブランド価値を高めることでした。象徴的なことは、曽禰村の農園の借地代が、地域の一般的な農地の借地代の200倍にも及ぶことです。他の地域とは徹底的に差別化し、地域の人々同士のふれあいや価値観の共有を売りにして、安売りや大量販売は行わずにブランド価値を高める。そんな戦略を伺って、参加者ともども大変興奮しました。

 しかし、私の選挙区には世界遺産もあり、果樹地域などは大変に美しい景観にも恵まれていて、曽禰村に負けない資源があるのです。では、どうすればいいのか、民主党のマニフェストにも提供できる「普遍性」は何か、議論が盛り上がりました。

 2.子ども手当について

 子ども手当については、来年度以降は2万6000円の支給を行なうより、2万円程度で良いので給食費や母子家庭への支援、第3子以降への特別手当など、必要とする人への支給を厚くすべきとの複数の意見が出されました。

 3.果樹農業の政策について

 マニフェストの農業支援策は米作中心であり、果樹農家への支援、特に輸出促進、災害被害への補償、植え替え支援を厚くすべきとの要望が多く聞かれました。

 私自身が訴えてきたこととも重なりますが、皆さんの声を聞いて、さらに力を頂いた思いです。マニフェスト、そして今後の民主党の政策に反映できるように頑張ります。