阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

国外移設に向け最大限の努力を-普天間基地問題

2010年05月27日 16時39分39秒 | 政治
 皆さん、こんにちは。13時開始予定の本会議ですが、今日もいつ始まるともしれない状況が続いています。「禁足」状態ですので、会議への出席や来客対応をしながら待機中です。

 さて、普天間基地の移設問題について、私は、国外移設の努力を最大限続けるべきとの立場です。本日5月27日、緊急声明を発表する際の呼びかけ人にもなっています。

 昨年の総選挙で鳩山代表(現総理)は「できれば国外。最低でも県外」と約束しました。その実現に少しでも力になれるよう、与党議員としての立場を考えながら現地での情報収集を行う一方、安全保障に関する専門家の意見も参考にして勉強を続けました。私の基本的な考えは、米国とは防衛協力計画を分析・再構築した上で、2014年までにグアムに8000人を移設するグアム協定を維持しつつ、残りの部隊をテニアンに移設することです。

 例えば北朝鮮で政変が起こった時など、核施設を制圧するなどの軍事行動を起こすには、海兵隊の機動力が有効でしょう。しかし、いざ有事となれば、いずれにしても総合力で対応する必要があります。一方で、沖縄はミサイルの射程距離内ですから、射程距離の外に展開する方が抑止力の強化につながる可能性もあります。実際に沖縄の海兵隊は一年の約半分は南太平洋での訓練のため沖縄には不在なのです。
 
 5月3日、5月10日に沖縄を訪れ、平和問題、基地問題の専門家の方々、そして普天間基地周辺、辺野古周辺の方々にヒアリングを行いましたが、鳩山首相、そして民主党政権に対する痛いほどの期待と失望を心に刻みました。4月19日には徳之島を訪れ、民家を一軒一軒訪問して意見を聞きましたが、地元は反対一色に染まっていました。

 民主主義国家である以上、地元の合意は不可欠です。地元が反対を続けた場合、日米両政府が合意した辺野古移設案は立ち往生する可能性が強いでしょう。その時のためにも、「国外移設」の可能性を最大限追求する必要を感じています。幸い、北マリアナ諸島連邦・テニアン島が、基地の誘致を熱望しています。昨日、テニアン市長とも話しましたが、新たに基地を建設する必要がないため、コストや環境への影響も最小限にできることを強調していました。

 鳩山首相には、沖縄の方々、そして国民全体と心をひとつにして米国政府と気迫の交渉を行い、
テニアンを含めた国外移設の可能性を追及してもらいたい。嘘つきと言われ、謝る鳩山首相ではなく、自民党政権時には想像さえできなかった普天間基地の国外移設を実現し、歴史に名を刻んでもらいたい。国民全体が「鳩山首相、頑張れ!」とエールを送らずにはいられないような真っ向勝負の交渉に挑んでもらいたいと、私は熱望しています。

 あ、呼び鈴が。長い長い本会議になりそうです。


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