阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

事業仕分け調査、再び

2010年05月13日 09時37分56秒 | 政治

 今朝はナヴァネセム・ピレー国連人権高等弁務官を囲んでの朝食会に出席しました。

 過酷なアパルトヘイト(人種隔離政策)が行われている中、人権派の弁護士として、女性として、南ア国内で活動することの苦難は想像に余りあります。1994年、私はモザンビークで国連活動を行っていましたが、4月、南アで全人種参加による初の制憲議会選挙が行われている時にヨハネスブルグに滞在していました。黒人の人たちの歓喜が町を包む様子、そして貧困が覆うソエトやアレッサンドなどの黒人居住区と、隣接する豊かな白人住宅地。一方で、アパルトヘイト打倒に闘う白人たちの様子など、南ア滞在時に心に刻んだ色々な情景が蘇りました。「日本型人権外交」の確立に向けた決意を新たにしています。

 さて、20日から公益法人の事業仕分けがあり、昨日は新人議員を対象としたガイダンスがありました。先月調査をした872の公益法人の中から仕分け本番の対象になる13団体が選定され、私も、新たな団体への調査を行うメンバーになりました。今日、明日と様々な会議や面会予定の合間に全力で調査を行い、17日にプレゼンテーションを行う予定です。

 枝野幸男・行政刷新大臣によれば、対象候補に挙がった法人からは「自主的に」天下りや事業を見直す動きが相次いでいるようです。議論のネタがなくなってしまうのはちょっと複雑な気持ちですが、しかし、公開の場で議論の対象になることを避けようとする動きこそ、事業仕分けの成果だと思います。しかし、自ら仕分けをする中には「やったふり」「抜け道作り」が行われている可能性もあります。可能な限り厳しい目で調査をしなければなりません。