『人民網』によると、今月陝西省扶風県で多数の西周青銅器を収めた窖蔵が発見され、その中に111字の銘文を有する青銅尊があったとのこと。これがどうやら当時の貴族が賄賂を送ったことを記録しているらしいということで注目されているようです。
「陝西出土西周青銅器 真実記録貴族行賄」
http://scitech.people.com.cn/BIG5/5036143.html
「陝西新出土青銅器『講述』古人為官司送礼故事」
http://scitech.people.com.cn/BIG5/5049310.html
上の記事によると、ある王(王?)の五年に琱生という人物が私田を開発して多数の奴僕を収養しようとしたところ、それが違法行為だということで検挙された。朝廷は召伯虎という人物を責任者としてこの件を裁かせることにしたが、琱生は裁判を有利に進めるために召伯虎の母に織物と壺を贈り、召伯虎の父にも玉璋を贈った。召伯虎の母は夫(召伯虎の父)を通じて息子に口利きを行った。それらの裏工作の甲斐があって召伯虎は琱生に有利な裁決をくだし、その後琱生は召伯虎にも玉圭を贈って感謝の意を示したといった内容であるとのこと。
今まで発見された金文の中では五年琱生簋と六年琱生簋が同じく琱生や召伯虎のことを記述したものであり、今回発見された尊銘の記述はそれらの銘文の内容と関連しているようです。
なお、五年琱生簋・六年琱生簋によると召伯虎と琱生は同族で、召伯虎が本家筋、琱生が分家筋という間柄のようです。そのため、この銘文での贈答を単なる賄賂ということで片付けて良いかどうか疑問がないでもないですが、その辺りの詮索は銘文の拓本や釈文全文が発表されるのを待つしかないですね。
「陝西出土西周青銅器 真実記録貴族行賄」
http://scitech.people.com.cn/BIG5/5036143.html
「陝西新出土青銅器『講述』古人為官司送礼故事」
http://scitech.people.com.cn/BIG5/5049310.html
上の記事によると、ある王(王?)の五年に琱生という人物が私田を開発して多数の奴僕を収養しようとしたところ、それが違法行為だということで検挙された。朝廷は召伯虎という人物を責任者としてこの件を裁かせることにしたが、琱生は裁判を有利に進めるために召伯虎の母に織物と壺を贈り、召伯虎の父にも玉璋を贈った。召伯虎の母は夫(召伯虎の父)を通じて息子に口利きを行った。それらの裏工作の甲斐があって召伯虎は琱生に有利な裁決をくだし、その後琱生は召伯虎にも玉圭を贈って感謝の意を示したといった内容であるとのこと。
今まで発見された金文の中では五年琱生簋と六年琱生簋が同じく琱生や召伯虎のことを記述したものであり、今回発見された尊銘の記述はそれらの銘文の内容と関連しているようです。
なお、五年琱生簋・六年琱生簋によると召伯虎と琱生は同族で、召伯虎が本家筋、琱生が分家筋という間柄のようです。そのため、この銘文での贈答を単なる賄賂ということで片付けて良いかどうか疑問がないでもないですが、その辺りの詮索は銘文の拓本や釈文全文が発表されるのを待つしかないですね。