博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大漢風』第24~25話

2007年03月25日 | ドラマ『大漢風』
大漢風でググッてみたら、何とBS日テレの番組公式サイトに次いでうちのブログがヒットしました。Google的にはうちのブログは『大漢風』のファンサイトということになっているようです。もっと丁寧にレビューしてるサイトなんて他にいくらでもあると思うのですが(^^;)

前回第24話では、項羽は咸陽に入城したものの虞姫との再会を果たせず、彼女が死んだものとあきらめて阿房宮に火を付けさせますが、火が回りきったところで虞姫がまだ阿房宮の中に潜んでいるのに気付き、項羽が業火の中に飛び込んで間一髪で虞姫を救出します。前々から思ってましたが、このドラマの阿房宮ってどうもスケールが小さいですよね。とても三ヶ月も燃え続けたようには見えません……

そして本日放映の第25話では項羽が西楚の覇王と称して天下に号令を掛けようとしますが、咸陽で嫌な思いをし続けた虞姫は項羽に「もう咸陽で暮らすのはイヤ!彭城に帰りたい」と訴え、項羽は范増の止めるのも聞かず彭城への帰還を決定。このドラマの虞姫って、本人は極力傾城の美女と見られないように努力しようとするのですが、こういう肝心な所でこねてはいけない駄々をこねますよね……

そして以前に主人の虞姫と間違われて劉邦に抱かれてしまった君児が、よりによって劉邦の子を身籠もったことが発覚。こういう展開にしてしまって今後どうするつもりなんでしょうか(^^;)

その劉邦は項羽から僻地の西蜀に分封され、おまけに張良とも引き離されることになって不満たらたらです。劉邦は張良との別れ際に今までの感謝の印として多額の黄金と真珠を贈り、張良はそれをそのままそっくり項伯に贈って劉邦の待遇を改善するように求め、項伯は更にそれを虞姫と項羽に贈り、気をよくした項羽は劉邦に巴蜀に加えて漢中の地を与えようとするところで今回は終わりです。このエピソードは『史記』留侯世家などに見える話を下敷きにしたものですが、こういう話を丁寧に拾い上げているあたり好感が持てます。
コメント
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