博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

李国立版『射英雄伝』その6

2008年11月01日 | 武侠ドラマ
『射英雄伝』第36~42話まで見ました。

楊康が丐幇幇主になり損ねるあたりから一灯大師関連の話が終わるまで。間にかなりのオリジナルエピソードが挿入されます。

まずは人質として燕京に連れて行かれた穆念慈と欧陽克。下半身不随となって完全に生きる希望を失っていた欧陽克ですが、完顔洪烈に「死んだら何にもならないぞ!」と励まされ、燕京を包囲していたモンゴル軍を蝦蟇功で救ったことで希望を取り戻し、おまけに性格も段々素直に。大河ドラマなんかだと脇役がいきなりクローズアップされて善人化すると、その直後に死んでしまうというパターンが多いのですが(^^;)

一方、丐幇幇主になり損ねた楊康は郭靖に「完顔洪烈なんかよりずっとお前のことを恨んでいた」「もう俺のことを康弟と呼ぶな!」と訣別宣言。

その後首尾良く鉄掌山で『武穆遺書』をゲットしますが、金国が燕京をモンゴル軍に包囲されて滅亡寸前という話を聞いた黄河四鬼から足下を見透かされ、「俺たちが今までお前より弱いふりをしていたのはお前が強大な金国の王子サマだったからだよ!」とボコボコにされ、ならば裘千仞に弟子入りして絶技を身に付け逆襲しようとすると、当の裘千仞から「まずは基本から学んではいかがですかな、フフン」とバカにされる始末……

で、今度は欧陽鋒に弟子入りしようとすると「白駝山の武芸は一子相伝。今は欧陽克が後継者だからダメだ!」と断られます。しかし「その後継者が死ねば話は別だ」という一言に鋭く反応。そして燕京に帰還後、欧陽克が穆念慈に「一緒に白駝山に行こう!」と告白する所を目撃したことから決意が固まり、穆念慈と共謀して欧陽克を殺害。何だか2時間ドラマみたいな展開ですが、結局欧陽克にはこういう最後しか用意されていなかったのね…… 

そして欧陽克が隠し持っていた『九陰真経』の写しをまんまとゲット。その直後に完顔洪烈とささいな行きがかりから訣別し、欧陽鋒と行動をともにすることに。一灯大師関連の話も結構間尺を割いていたはずなんですが、印象に残っているのは断然楊康の悪あがきっぷりです(^^;)
コメント (2)
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