博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

帰りの切符とやる夫中国史

2008年11月16日 | 留学
本日北京からの帰りの切符を買いに行って来ましたが、早朝7時20分初の動車(新幹線)しか取れませんでした。出来れば最終日はお昼ぐらいまで観光(もしくは買い物)してから帰りたかったのですが…… 

それと以前、2ちゃんの「やる夫」シリーズで中国史など人文系の入門編が充実しているというのを話題にしたと思いますが(本ブログ「やる夫で卒論」を参照)、先日の『枕流亭ブログ』によると、とうとう後漢の光武帝までもがネタにされている模様……

「やる夫が光武帝に」(『枕流亭ブログ』)

このほか五胡十六国とか、やる夫を李斯、やらない夫を韓非に配して秦の統一を描いたシリーズも展開されているようです。

そうなると当然、もうそろそろ「やる夫で読む笑傲江湖」とか(東方不敗は無論「やらないか」の人で)、「やる夫が韋小宝になるようです」というスレが出て来てもいいんじゃないかと思うのであります(^^;)
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『李小龍伝奇』その2

2008年11月14日 | 武侠ドラマ
『李小龍伝奇』第8~15話まで見ました。

イギリス人の高校ボクシングチャンピオンに勝利し、一躍時の人となった李小龍。しかし今度は地元の黒社会のボス王力朝と対立。何かもう矢継ぎ早にトラブルを起こしてます。

この王力朝が手下の若い者を使って地元の商店や食堂から法外なみかじめ料をせしめていたのですが、小龍は同級生の父兄たちから頼まれて用心棒となり、みかじめ料の徴集を阻むことに。王力朝は小龍をおだててもすかしてもダメだと見るや、手下にバイクで彼を轢き殺させようとします。幸い一命は取り留めたものの、小龍はひるむどころか却って怒りに火がつき、退院後早速王力朝の邸宅に怒りの鉄拳をブチかましに行きます。このあたりはマンマ香港映画のノリですなあ(^^;)

この件で警察のお尋ね者になった小龍は両親の勧めでサンフランシスコに逃亡することに。実は彼は粤劇役者の両親がアメリカで巡業している時に産まれて出生届を現地で提出しているので、アメリカでの永住権があるんですね。ここで香港篇が終わり、幼馴染みの秦小曼や師父の葉問ともしばしお別れとなります。

舞台はサンフランシスコから更にシアトルへと移り、中華料理店で働きつつ高校卒業資格を得るために学校に通うことになりますが、その中華料理店で看板娘に惚れられて彼女に入れあげている料理長に妬まれ、店をやめざるを得なくなったり、学校では空手同好会の面々と対立したり(日本人師範が大和民族の精神がどうとか言って指導していたのが彼のハートの何かを刺激してしまった模様……)、トラブルに巻き込まれたり自分で巻き起こしたりしています。ここまでの彼の行動や言動がいちいちDQN臭いのが気になるのですが(^^;)

で、開校70周年式典で空手同好会が演舞をすると聞いて居ても立ってもいられなくなり、彼も功夫の演舞を披露することに。そして成り行きから観衆が見守る中、空手同好会の師範雨田と試合をして即効で打ち破り、「武術の元祖は中国だっ!」と絶叫。ああ、とうとう我々日本人にとって他人事でない展開がやって来ました…… 小龍は更にシアトルの空手チャンピオン木村をも打ち負かし、シアトルでもその名が知られるようになりますが……
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北京行きの切符

2008年11月12日 | 留学
11月3日から順次漢語課のクラスで中間試験が実施されましたが、それも今週の月曜日で終了。これでゆっくり出来るなと思いきや、大学院の方で教授の都合で夜間に講義が入ったりして、今日の午後やっとこさまったり出来ました(^^;)

で、本日北京行きの夜行列車の切符を購入。ということでこれで11月21日の晩から北京旅行へと出発できます。

旅行の日程は22日が午前中から五道口方面で頤和園・圓明園などを観光し、夕方以降に崇文門でまやさんや宣和堂さんと合流。23・24日は地下鉄1号線・2号線の範囲内で一緒に観光、25日は昼ぐらいまで行き残した書店や博物館などを回って新幹線で帰還……といきたいところですが、帰りの切符はまだ入手していないので25日の予定は流動的です。(列車の切符は出発の10日前からしか売ってないのです……)

以下、私信。

>将进酒先生
如果你有时间,就22日和我一起去颐和园、圆明园等观光吗?
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『李小龍伝奇』その1

2008年11月10日 | 武侠ドラマ
ぼちぼちとDVDで『李小龍伝奇』を見てます。今回は第1~7話まで鑑賞。テレビ放映ではここ8年間で最高の視聴率を記録したらしいですが……

物語はブルース・リーの高校生時代から始まります。全50話の長編なので彼が映画俳優になるまで気の長い展開になりそうですが、話のテンポが良いので見ていて苦痛になりません。

李小龍少年(小龍というのは芸名で本名は李振藩ですが、このドラマでは一貫して李小龍ということになってます)はダンスのチャチャが得意なごく普通の高校生……のはずでしたが、中国人の生徒を「東亜病夫」とバカにする英国人同級生のブレアや教師と対立。ボクシングが得意なブレアを見返すために父の友人のクンフーマスター邵如海から拳法の手ほどきを受け、更に詠春拳の達人・葉問に弟子入りします。

この葉問を演じているのが武侠ドラマでお馴染みの于承恵。



さすがに貫禄バッチリです。この人を見るためだけでもこのドラマを見る価値があると思います。邵如海は『神雕侠侶』の中年郭靖役の王洛勇が演じています。で、主役は『少林サッカー』でブルース・リーのマネしながらキーパーをやっていた陳国坤です。何かクリカンがルパンの2代目声優になったような感慨を覚えますね。

葉問のもとで修行に励む李小龍は学校でも実力を認められてボクシング部に入部。校内試合でにっくきブレアを打ち倒します。そこからブレアとの友情がめばえ、そして彼が重病であることが発覚し、アメリカで療養するため李小龍と別れることになり……というベタベタな友情物語が展開していきます。何かこのあたり適当に話を作ってやしませんか(^^;)

それにしてもブレアと相対する時の李小龍の目つきがマジすぎて怖いです。外国人にとってこういうナショナリズムというか民族意識を煽るような展開は、ある意味他人事だから感情移入できる部分があるのですが……
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金庸が来てたらしい…

2008年11月08日 | 留学
さっきまで中国人の院生の方と相互学習していたのですが、その人の話によるとちょっと前に金庸先生が吉林大学に講演に来てたらしい…… それでおとといの講義で指導教授が『天龍八部』のサイン本をもらったとか言ってたのか(;´д⊂) このあたりの詳細は例によってヒアリング力不足で聞き取れなかったんですね……

取り敢えず「吉林大学 金庸」でググってみると、以下の記事が引っ掛かりました。

「著名武侠作家金庸被聘为吉林大学名誉教授」(『中国教育在線 吉林分站』)

どうやら金庸先生が吉林大学の名誉教授になったということでこちらに来られたみたいですが、この記事によると10月8日に来たとありますね。ただ、サイン本をもらった当の教授は金庸の小説は読んだことないそうで、子供さんが喜んでたらしいです(^^;)

【おまけ】こっちに来てから国内での連絡用に携帯電話を買ったのですが、メール送信画面で「金」と入力すると第1変換候補に「庸」の字が出て来ます。中国人は携帯メールでもよく金庸のことを話題にするんでしょうか……
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『少林僧兵』/『台湾1895』

2008年11月07日 | 武侠ドラマ
少し前からCCTVで『少林僧兵』・『台湾1895』の放映が始まってます。

『少林僧兵』は主題歌が『少林寺伝奇』と同じく映画『少林寺』のアレンジなので、『少林寺伝奇』の続編というか姉妹作っぽいですね。舞台は南北朝から明代嘉靖年間に移ってます。少林寺の僧兵たちと倭寇との戦いがメインになるようで、若い頃の戚継光もメインキャラとして登場してます。

サモ・ハン・キンポー父子が主役として登場しているのが売りですが、サモ・ハンは少林寺方丈の師兄で料理番兼武術師範でありながらなぜか長髪ですね(^^;) 

で、中国にやって来た日本の姫君がサモ・ハンの息子が演じる少林寺僧に惚れたり、姫に惚れている護衛役の侍がそれに嫉妬してサモ・ハンの息子と決闘したりしてます。日本人キャラはこの手のドラマのお決まり通り所々で日本語で話すのですが、『大明王朝』とか『大敦煌』とかに比べると明らかに日本語のレベルが上がってます。今の所あからさまにおかしい台詞は見当たりません。

内容も『少林寺伝奇』よりはかなり面白そうです。サモ・ハンも出てることですし、日本で放映するならこっちの方が良かったのでは(^^;)

『台湾1895』は『李小龍伝奇』の後番組で、予想通り政治色の強い歴史ドラマになってますが、物語は1874年の日本による台湾出兵から始まってますね。ここから日清戦争、下関条約による日本への台湾割譲、そして台湾民主国建国と崩壊まで描かれるんでしょうけど、かなり気の長い作品になりそうです(^^;)

『李小龍伝奇』はCCTV1での放映が終わったと思ったら、CCTV8とか地元長春のテレビ局で早速再放送が始まってます。こっちはDVDでボチボチと見てますが。
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李国立版『射英雄伝』その7(完)

2008年11月06日 | 武侠ドラマ
『射英雄伝』第45~最終第50話まで見ました。43・44話はディスクエラーで見られませんでしたよ。トホホ……

その43・44話で楊康が欧陽鋒に弟子入りし、二人して郭靖の5人の師匠を殺害したらしく、第45話は鉄槍廟の場面から始まります。本来ならここで楊康が死ぬはずですが、このドラマでは穆念慈の尽力によって無事に生き延び、完顔洪烈と再会してともにホラズムの客将となります。

鉄槍廟では丘道長が「不肖の弟子」楊康を始末しようとしますが、穆念慈が「あんた、今まで自分のやって来たことがすべて正しいと思っているでしょうけど、本当にそうなの?胸に手を当てて考えてご覧なさい!」と一括。このドラマの煮え切らない丘道長相手だと見ていて非常にスカッとする場面ですね(^^;)

で、モンゴルの部将としてサマルカンドに従軍してきた郭靖は楊康と対峙することになります。二人とも『武穆遺書』を持っているという設定で、理解力に優れる楊康が『武穆遺書』の兵法を生かしてモンゴル軍を散々に打ち破り、今までの鬱憤を晴らしてやったとばかり悦に入りますが、この場面の楊康が最高にウザいです。郭靖のライバルとしての楊康に光を当てたのが今回のドラマ版の特徴ですが、クローズアップしたらしたでここまでウザいキャラになるとは……

ここで黄蓉の出番と相成るわけですが、このドラマでは郭靖の母とコジンが郭靖の手助けをさせるために黄蓉を捜し出し、一緒に密かにサマルカンドの陣中に潜り込むものの、郭靖の母は息子とコジンとの関係を考えて黄蓉に郭靖の前に姿を現さずに手助けするよう約束させるという設定になってます。「靖哥哥はバカだから」という黄蓉の一言にムキになって怒る郭母が何ともおかしいです。

この黄蓉の助けによって逆に劣勢となり、追い詰められる楊康。最後に郭靖と一騎打ちして挽回しようとしますが、当然のごとく郭靖に打ち負かされてしまいます。トゥルイは楊康の処刑を求めますが、そこで郭靖が取った行動は…… 楊康の末路は一応原作と帳尻を合わせた形になってますが、こういう展開では『神雕侠侶』とうまいこと話が繋がりませんなあ(^^;)

全50話と話数だけ見れば大長編ですが、途中でダレ場がほとんどなく、内容に関してさして期待していなかった割には楽しく見させてもらいました。ただ、今まで何度か指摘した通り特撮面で張紀中より退化しているのが何とも残念ですが……
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清華大学蔵戦国楚簡

2008年11月05日 | 学術
2週間ほど前にこちらの先生から清華大学が戦国楚簡を収蔵したという話を聞いたのですが、まだ公表されていない話かもしれないしブログに書いたものかどうかと迷っていたのですが、今日たまたま10月29日付けの『中国文物報』を見たところきっちりこの話が載ってました。ネットでも同様の記事が上がってますね。

「清華入蔵戦国竹簡典籍 専家称学術価値不可估量」(『精華新聞網』)

要するに清華大学のOBが海外で2100本の戦国楚簡を購入して今年7月に母校にそれを寄贈し、現在李学勤を中心とする研究チームが解読・整理・保存作業を進めているという話です。

楚簡の内容としては『尚書』の逸篇、西周から戦国初めまでの編年体史書、『国語』に類似した説話史書、『儀礼』に類似した礼書、楽書、『周易』に関する書が含まれているとのこと。このうち『尚書』については本来の『説命』に相当すると思われる『傅説之命』などが含まれ、これらは真正の『古文尚書』だなんて書いてありますね。(先生も同じギャグを言ってました(^^;) ) 

『中国文物報』の方の記事には2011年に整理作業を終えて報告資料を出す予定というようなことが書いてあります。上海博物館所蔵の戦国楚簡もまだすべての内容が発表されたわけではありませんし、古文字関係の研究はこれからも当分論文のネタに困ることは無さそうです(^^;)
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はじめてのさんぱつ

2008年11月04日 | 留学
出発前に留学経験のある後輩から「中国語があまり出来ない状態で散髪に行くと悲惨なことになる」「選択肢は丸刈りか角刈りしか無い」と脅され、こちらでお世話になっている先輩に聞いても「まあ、誰もが通る道ですから」と含み笑いされながら言われてしまい、散髪に行くのに二の足を踏んでいましたが(実際、中国人の同学には丸刈り・角刈りっぽい髪型がチョコチョコと見受けられますし……)、いい加減髪が鬱陶しくなってきたので、覚悟を決めて行ってみることに……

マイミクのせいちんさんや先輩から教えてもらった「修一下」「短一点児」「(長度)普通」などの言葉を駆使して何とかそれらしい髪型に仕上がったと思ったら、後ろ髪の裾を触った感じが何だか違和感が…… 鏡で確かめてみると後ろ髪裾の真ん中あたりだけ髪が少ないのですが(^^;) 

ああ、やっぱりどこかで不具合が出て来るもんなんですね(泣)取り敢えず次回は別の床屋で再チャレンジしてみることにします…… ちなみに今回のお代金は10元。安い所では5元で切ってもらえる店もあるということですが……
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地面が白い…

2008年11月03日 | 留学
今朝起きて窓の外をのぞいてみると、何だか地面が白い…… 朝飯を食いがてら外に出てみると、歩道や草むら一面に霜が張ってます。どうやら昨日の雨が途中でみぞれに変わったか、道に溜まった雨水が凍ったかした模様。

気温も最高気温2度、最低気温-7度とグンと低くなってますが、この寒さにもいい加減慣れてきました(^^;) 
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