博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『武林外伝』登場人物

2009年06月14日 | 武侠ドラマ
ボチボチと武侠コメディ『武林外伝』を見ていますが、本編のストーリー紹介の前に主な登場人物を挙げておきます。各キャラの顔写真については新浪網の紹介サイトを参照のこと。

佟湘玉
同福客桟の掌柜的。衡山派掌門の未亡人。夫と死に別れた後に夫の妹の小貝を引き取って七侠鎮で同福客桟を開業。人情に厚いが金には厳しい。後に白展堂と恋仲に。

白展堂
同福客桟の跑堂(小二)。しかしその正体は江湖に知られる「盗聖」白玉湯。現在は盗賊稼業からは足を洗っているが、過去の所業から官憲に追われている。必殺技は葵花点穴手。

郭芙蓉
雌雄双煞の片割れとして江湖を渡り歩いていたが、同福客桟の雑用係として働くことに。必殺技は排山倒海。後に呂秀才と恋仲に。ちなみに父親は江湖に名の知られる「巨侠」。

呂軽侯
作中ではもっぱら「呂秀才」と呼ばれる。同福客桟の帳簿係。武功はまったくできないが、ある事件を解決したのをきっかけに「関中大侠」の称号を与えられることに。四書五経からシェークスピアまで読みこなすインテリ。

李大嘴
同福客桟の料理番。好人物だか女運に恵まれない。

莫小貝
佟湘玉の義妹。普段は学校に通いながら店の手伝いをしている。糖葫蘆が大好物。後に衡山派掌門に就任。

祝無双
白展堂の同門で、必殺技は同じく葵花点穴手。彼女付きの呂秀才や詐欺師にうっかり惚れてしまったりと、とにかく男運が無い。後に捕快になったりと変転が激しいキャラ。

邢育森
作中ではもっぱら「邢捕頭」と呼ばれる。七侠鎮の捕頭で同福客桟の常連客。肝心な時に役に立たない。

燕小六
七侠鎮の捕快で邢捕頭の部下。血の気が多く、何かにつけて逆上して刀を振り回す。

小米
同福客桟の周辺に住み着く乞食。当然のごとく丐幇のメンバー。

レギュラーキャラは大体このぐらいです。この他にも準レギュラー的なキャラクターが何人かいますが、ここでは割愛。
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歯医者

2009年06月13日 | 留学
今月に入ったあたりから歯が染みたり、硬いものを噛んだ時に痛むように。たぶん虫歯の初期症状だろうということで現地の歯医者に行くか、夏に帰国するまで我慢して日本の歯医者に行くか迷っていたのですが、今日知り合いに聞いてみたら近所に歯医者があることが判明。早速行ってみました。

今まで行った病院ではそもそも受け付けの方式が日本と違ったり、院内の薬局で薬が手に入らなかったりと色々あったので不安でしたが、今日行った所は日本と同様の方式・設備で、しかも片言の日本語を話すフレンドリーなお医者さんに診てもらって無事に治療が終了。結局歯の方は以前に虫歯の治療をした箇所の詰め物が取れていて染みやすい状況になっていただけで、虫歯では無かった模様。

ただ、私立の歯科医なので単に歯を少し削ってセメントを詰めただけなのに治療費が288元とエラいことに(^^;) 大学で加入している医療保険が適用されれば問題ないのですが、どうなることやら…… 週明けに事務室に領収書を持って行ってみますか。
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『書剣恩仇録』その6(完)

2009年06月11日 | 武侠ドラマ
昨日は修士・博士論文口頭試問の打ち上げ会でした。昨日は専攻所属の院生・教員が全員参加の飲み会でしたが、今日は学位取得者と教員だけで食事をするようです。ちなみにおとといの試問の後も学位取得者と審査員とで飲んだということで、同じ口実で3回も飲み会をするあたり、さすがノミニケーションのお国柄だなあと(^^;)

で、『書剣恩仇録』第35~最終40話まで見ました。

西域の古城でゲットした秘拳で張召重を倒した陳家洛。更に少林寺の四大関門に挑んで見事に乾隆帝が漢人である証の文書を入手しますが、一方で于万亭は皇族としての身分回復と引き替えに紅花会殲滅を開始。自分の姿を目撃した章進を手始めに楊成協や蒋四根を抹殺していきますが、陳家洛らは既に黒幕が于万亭こと允であること、そして彼が生きていることに既に気付いていた!そして紅花会の面々と于万亭との決戦が始まる……

ということで、これまで広げるだけ広げてきた風呂敷をバタバタと畳んでいく展開が続きます。徐天宏の仇討ちの話がうっちゃられたり(徐天宏は幼い頃に家族を破滅に追いやった仇と出会いますが、その仇はうまく逃げ延びてそのままこのエピソードは無かったことに……)、陳家洛が于万亭と戦っている間に西域七族が全滅してカスリーが乾隆帝に捉えられていたりと、いくら何でも展開を急ぎすぎだろうと(^^;)

そしてカスリーは一旦陳家洛に助けられるものの、大局を鑑みて自ら乾隆帝のもとに戻る決断をし、そして自決。このあたり原作より陳家洛にとって都合の良い展開になってますなあ…… 

で、朝廷では乾隆帝が権限を掌握していくことに危機感を抱いた皇太后が「八旗の指揮権を各皇族に委ねる」という旨の雍正帝の遺詔を持ち出し、これを雍和宮に保管させると、乾隆帝はこの雍和宮に陳家洛らをおびき寄せ、雍正帝の遺詔ごと火の海にしてしまおうと画策・実行。そしてこの炎上から逃れた紅花会の面々は乾隆帝と対峙することに……と、最後までステキな展開が続きます。

というわけで全編見終えた感想は「微妙」の一言ですね(^^;) 余魚同がウジウジ悩むシーンでやたら時間をかけたかと思うと、終盤の展開を思い切り端折ったりするバランスの悪さが何とも…… まあ、それでも『雪山飛狐』なんかと比べるとずっとクオリティは高いんですけど、張紀中の一連の作品と比べるとどうだろうとというレベルです。張P作品は批判も多いけど、あれはあれで一定のクオリティは保っているんだなと再認識した次第。この作品、思い返してみれば序盤で血滴子が飛んでいたあたりが一番面白かったですねえ……
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博士論文答弁会

2009年06月09日 | 留学
今月に入ってから各学科の博士論文答弁会(口頭試問会)が相次いでますが、今日は古文字関係の答弁会でした。そして答弁会の後は北京から来られた審査員の先生による講演会。

こちらの博論の口頭試問というのは、そもそも事前の予備審査に通過しないと試問を受けられず、(つまり博士号が認められない。この予備審査委員会は北京で結成される外部機関。)試問は公開が原則、審査員は主査が1名、副査が4~6名、ただし指導教授は主査にはなれず、また審査員のうち最低1名は校外から招聘といった規定があります。

ちなみに日本の大学の場合だと……試問は公開でも非公開でもOK、審査員は主査が1名、副査が2名以上、指導教授が当然のごとく主査に、審査員は外部から招聘してもしなくてもOK、そして事前の予備審査なんてのも無し……何かめっちゃヌルヌルやん!(^^;)

試問自体も日本のように質問されてその場で即興で答えるのではなく、すべての審査員の質問を一通り聞いて一旦退室し、30分ほど時間をかけて返答内容をまとめたうえで再び入室して回答といった具合に形式が違ってますね。
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大幇会告知

2009年06月08日 | 雑記
毎年恒例の武侠迷大幇会ですが、今年は7月25日の土曜日に開催予定で、現在参加者を受付中とのこと。詳しくは八雲慶次郎さんの告知頁でご確認下さい。

と、告知しておいてナンですが、私自身は今回は不参加です(^^;) 開催時期には日本に帰っているはずですが、この翌日に朝から神戸で教員採用試験を受けなくちゃならんのです。さすがに前の日に新幹線もしくは夜行バスで関西までトンボ返りというのは勘弁してほしいのです…… 
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『書剣恩仇録』その5

2009年06月07日 | 武侠ドラマ
『書剣恩仇録』第28~34話まで見ました。

何とか自分が于万亭と乾隆帝との間の架け橋となろうと尽力してきた布倩佳ですが、とうとう于万亭の暗黒面に気付いてしまいます。自分が世話になった大月氏国を巻き込もうとしたのが許せず、于万亭の企みをくじこうとしますが、彼女の意図に気付いた黒白無常とバトルに。結果、彼女は白無常を倒したものの黒無常の手によって殺されてしまい、そして最愛の布倩佳を失った于万亭がブチ切れて黒無常を殺してしまいます。正直、こういう展開は予想してなかった(;´д⊂)  黒白無常がこんな形で死んでしまうとは……

一方、関東三魔がホチントンを追っていると知った陳家洛は再び西域へと赴きますが、そこで香香公主ことカスリーと遭遇。物語が4分の3を過ぎたあたりでようやく彼女が登場しました。カスリーを演じているのは新人女優の頴児です。



当初『神雕侠侶』の郭襄役などでお馴染みの楊羃がカスリーを演じると聞き、「カスリーみたいに空気を読まないヒロインには楊羃がピッタリ!」と期待していたのですが、結局楊羃が降板してしまって残念……と思いきや、この頴児もなかなかです。むしろ楊羃より彼女の方が雰囲気が合ってる気がしてきました(^^;) ただ、今回のドラマではカスリーは陳家洛に惚れているものの、陳家洛自身はホチントンへの思いは変わらず、ホチントンは妹を傷つけたくないので自分から身を引こうとするという設定になってますね。

そして乾隆帝からカスリーを捕らえてくるよう命じられた張召重も西域へ。こいつを戦闘要員としてではなく単なる人捜しのために使うなんて人材の無駄遣いにもホドがあるとツッコミたくなりますが、任務のかたわら兄弟子の馬真や天山双鷹の片割れ関明梅を殺したりと相変わらずの暴れっぷりを発揮。おまけにカスリーが見つからないとなると、李沅芷を父親の李可秀のもとに送還し、李可秀を通じて乾隆帝に取りなしてもらおうと算段するといったチャッカリぶりも発揮。段々こいつがラブリーに見えてきました(^^;)

前回からウジウジ悩んでいた余魚同ですが、師父が張召重に殺されたと聞いて逆上し、また文泰来に駱氷への思いを打ち明けてふっきれたのか、あっさりと還俗。ただ、李沅芷に対しては相変わらず積極的になれなくて見ている側がイライラする展開が続きます。で、その他のツッコミ所など。

○このドラマ、陳家洛と福康安は喬振宇が一人二役で演じているので、この2人が対面するシーンではどういう処理をするのか楽しみにしていたら、常にどちらかの顔しか映らないように撮影していました。つまり、陳家洛の顔が映るショットでは福康安は後ろ姿しか映らないようにし、(当然この時は別の役者さんが福康安を演じているということなんでしょう。)福康安の顔が映る場合は逆に陳家洛の顔が見えないようにするといった具合です。

○余魚同が還俗を決意するシーンでポッと一言。「出家するなら師父のいる武当山で道士になれば良かったんだ。」……本当にその通りだよっ!!(^^;)
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届いた!

2009年06月06日 | 留学
先日ネタにした当当網の代引きですが、本日無事に商品の受け取りに成功!北京から長春に商品が届くまでに1日、そして長春の宅配業者から私の手元に届くまでが3日と、正味4日間で届きました。しかも送料などの上乗せは無し。当当網は最高やっ!(^^;)

で、何を買ったかというと……

王明珂『華夏辺縁 歴史記憶与族群認同』、社会科学文献出版社、2006年4月
巫鴻『中国古代芸術与建築中的「紀念碑性」』、上海人民出版社、2009年4月
『武林外伝』(二)(三)


『華夏辺縁』は元々台湾で出版された本の簡体字版。カバーの「甚麼是『中国人』 為甚麼我們自称是『中国人』」というコピーが内容のすべてを表しています。周代の姜人や呉国のことについても詳しく扱っている模様。『紀念碑性』は、著者はシカゴ大学の美術史の先生で、英文版からの翻訳。中国古代の青銅器から宗廟・宮殿といった建築、はたまた都市長安そのものを一種のモニュメントとして捉えていくといったもの。現在読んでいる許進雄の『中国古代社会 文字与人類学的透視』(4月に北京で買った本です。)を読み終えたら順々に読んでいく予定。

『武林外伝』は……長春で廉価版DVD全3巻のうちうっかり第1巻だけゲットしてしまい、残りの巻が見つからずに困っていたのです(^^;) これで心おきなく最初から最後まで鑑賞できる状態になったので、『書剣恩仇録』を見終わったらこちらにシフトしたいなあと。
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研究発表

2009年06月05日 | 留学
本日博士課程の演習にて研究発表をしてきました。本来は4月の半ばぐらいにやる算段だったのが、諸事情により延び延びになっていたのです。

内容は今度日本で出す予定の論文を中文訳したもので、果たしてうまく発表できるのか不安でいっぱいでしたが、大きなモニターにワープロ原稿をそのまま映し出すという発表形式と指導教授のフォローのおかげで内容については大体分かって頂けたようです。質疑応答に関しても日本で発表した時とはまた違った意見が出たりしました。しかし金文の字釈に関して即座にツッコミが出るあたりはさすがと言うか(^^;)

しかしこれで留学中の義務をひとつ果たして一安心といったところです。
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『書剣恩仇録』その4

2009年06月05日 | 武侠ドラマ
『書剣恩仇録』第21~27話まで見ました。

紅花会の面々はようやく文泰来の救出に成功。しかしその際に余魚同が朝廷側の仕掛けた爆薬を消し止めようとして全身に大火傷を負ってしまいます。

そもそも乾隆帝が江南にやって来たのは文泰来を自ら訊問するためでしたが、その文泰来が奪回された後も江南に留まり続け、江南の名妓ナンバーワンを決定する「花国状元」というイベントが開催されるのを知ると、「状元を選ぶ権利があるのは朕だけだというのに、けしからんのう。実にけしからん!」とか言いながらも鼻の下を伸ばし、花国状元の会場へと赴きます。そして紅花会のシンパとは知らずに「花国状元」に選ばれた名妓玉如意の家にうっかり着いて行き、食事に一服盛られて杭州の六和塔に幽閉されるハメに…… 

そこで乾隆帝は陳家洛と互いに兄弟の名乗りを挙げ、皇帝として漢人の王朝復興に尽力することを誓います。お目々をキラキラさせて兄に臣従しようとする陳家洛に対して趙半山や徐天宏は「あいつは漢人とはいっても満洲人の飯を食ってきた奴でっせ!そんな奴の誓いなんか信じられますかいな!」とツッコミを入れます。まあ、普通はそういう反応をしますよねー(^^;)

その後、徐天宏と周綺の結婚式がしめやかに行われる中で、駱氷への思いがかなわないうえに自慢の顔にまで火傷を負って(と言ってもこのドラマでは美男というほどでもないですけど)すっかりいじけてしまった余魚同。彼に思いを寄せる李沅芷にも冷たい態度を取り、単独行動を取った挙げ句に関東六魔のうちの3人に追われて傷を負い、たまたま助けられた寺で出家してしまいます。

そして余魚同を追ってきた文泰来夫妻や関東三魔がたまたま立ち寄った寺で(どこまで「たまたま」が続くんだか……)彼を発見し、バトルに発展。この辺り適当に話を引き延ばしているせいで、余魚同が原作より2割り増しぐらいウザい奴になっちゃってますね(^^;) 原作だと文泰来が「ハッハッハ、お前の駱氷への気持ちなんかとっくに気付いてたさ。バカだなあ!」と笑い飛ばして終わる話なんですが……

で、今回のツッコミ所。

○六和塔に乾隆帝が捕らえられていると知り、わざわざ西域から突撃してきた天山双鷹夫妻。「ムリヤリ出番を作ってみました」感がアリアリです。しかしこの2人が出て来るとホントに場の雰囲気が変わるよなあ。

○漢人の王朝復興のためと称していきなり漢服を着用し、周囲を戸惑わせる乾隆帝。まずコスプレからかよ!

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西安周遊旅行 西線ルート

2009年06月04日 | 旅行・オフ会・展覧会
5日目の続きです。

昼食をとった後、法門寺の出入り口付近にたむろっているタクシーの運ちゃんたちに「周原遺址、もしくは周原博物館に行きたい」と言ってみましたが、「聞いたことない」とか「周公廟のことじゃないの?」という返事が…… 「いや、周公廟とは別の場所なんだ!」と粘ってみましたが、こちらも「周原遺址は法門寺の北にある」としか把握しておらず、手持ちのガイドや現地で入手した地図にも周原遺址の場所が記されていないので、諦めて周公廟に行ってもらことに。ああ……

長春に戻ってから留学生仲間にこの話をしたら、「そう!彼らは遺跡の場所なんか知りもしないのよ。だから現地の考古研究所に事前に電話しておいて案内してもらうといいよ。」とか「僕が行った時は『中国文物地図集 陝西巻』のコピーを持って行った。で、法門寺からマイクロバスで岐山県まで出て、そこからタクシーの運ちゃんにその地図を見せて連れて行ってもらった。」という返答が…… そういうことは旅行に行く前に言ってください(;´д⊂)

とにもかくにも周公廟に到着。



ここは周公旦を祀った所ですが、2004年頃からこの近辺で「周公」の名を記した甲骨や城壁跡・墓地などが発見されたことから、本当に周公ゆかりの地だったのではないかということで一躍注目されるようになりました。(ただし、現在はここが周の王都、もしくは周王の墓地であるとする説も有力。)例によって建物の装飾などがあんまり古い感じがしないので、周公廟遺跡の発見後に観光地として整備されたのかもしれません。ここでは他に召公・太公なども祀られていますが、境内の一角にこんなものが……



まさかの哪太子廟を発見(^^;) 周初関係の名所には付き物ということなんでしょうか。

下の写真は周公廟近辺の風景。西安とか宝鶏近辺は山がちで、こういう「」と呼ばれる台地状の地形が広がっています。周原や岐山県の南に位置する五丈原の「原」も実はこの「」のこと。



ここでタクシーの運ちゃんが「西安から来たのなら、法門寺からの運賃と合わせて400元で西安まで行ってやるけどどうだい?」と持ちかけてくる。法門寺からの帰りの遊バスは出発が夕方5時ということだし、そんなに待ってられないということでこの話に乗ってみることに。ただ、西安に素戻りするのもナンなので、途中で茂陵に寄ってもらうことにしました。タクシーの運ちゃんは「実は俺、茂陵の近くに住んでいるんだ。だからそのあたりの道はよく知っているのさ!」と砂利道やらデコボコ道、更に先日の雨で出来たぬかるみなんかを物ともせずに突き進み、茂陵へと到着。

茂陵は漢の武帝の陵墓ですが、その陪葬墓である霍去病の墓が現在「茂陵博物館」として整備されています。霍去病の陵墓と言えば何と言ってもこれ、「馬に踏みつぶされる匈奴像」です。



ここではこういう石刻や、その他漢代の文物が展示されています。しかし武帝絡みの名所となると、「我們既~然~~、曾経擁有~~ッ! 我的愛~~、就不想停~頓~~♪」と、ついついドラマ『漢武大帝』のEDテーマが頭の中で流れてきます(^^;)

茂陵を見た後は咸陽市を経由して(ここで水がタプタプの渭水を目撃。)西安へと戻ったわけですが、玉祥門にさしかかるあたりで運ちゃんが「実は俺、西安の街中についてはよく知らないんだ。だからここで別のタクシーに乗り換えてくれないか?」とか言い出します。な、なんだってーーーー!!ホントに得意・不得意の差が激しいよなあ。仕方が無いので言われるがままにタクシーを乗り換えます。で、乗り換え先のタクシーの運ちゃんに「法門寺から来たのかい?」と尋ねられ、(たぶん方向とタクシーのナンバーで分かったのでしょう。)「うん、そうなんです。でもあの運転手、西安の街中はよく分からないと言うんです。」と答えたら、「まあ、そうだろうねえ。」という返答が。どうやら観光地のタクシーは大体そんな感じのようです……

というわけで今回の旅行記はこれでおしまいです。周原のほか、武則天の陵墓乾陵や漢景帝の陽陵・阿房宮跡・鎬京遺址など見たいと思いつつ寄れなかった所も多いので、次の機会(また10年後ぐらいになるかもしれませんが……)には是非ここらへんを制覇したいですね。
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