ペシャワール会の伊藤さんが
反政府勢力のタリバーンに拉致・殺害された事件。
事件で初めてペシャワール会の活動等を知ったんだけど
ホント、悲しい事件だね。
支援を受けてた地域の人々も大勢伊藤さんの捜索に参加したみたいだし、
葬儀にもたくさん参列したみたい。
そのことだけでも、伊藤さんがしっかりと地域に根付いた活動をしてた証拠だと思う。
志望動機も困った状態のアフガンを助けたい思いに溢れてた。
結果的に悲しい結果になったのは残念だけど
彼の願いは誰かほかの人が引き継いでくれるとボクは信じてる。
まだまだ、ヒトも捨てたもんじゃないなって感じだね。
ただ、
彼の行動を非難する声も少なからずあるのにもビックリする。
「自業自得だ、同情の余地なし」とか
「わざわざ外国に行かなくても日本でも出来るはず」とか
「渡航禁止にしてるのに、居残って無駄な税金を使わせた」
「ボランティアするヒトは偽善者だ」等々
ビックリするような発言してるんだよね。
まあ、そんな彼らに理解してもらおうとは思わないけど
ちょっと、ここで反論。
「困ったヒトを助けたい」って思うのは、ヒトとしてすごく自然な気持ちだと思うんだよね。
んで、伊藤さんはアフガンの現状を知って
そこで役に立ちたいって純粋に思っただけだと思う。
決して「ボランティアすること」が目的じゃなかったと思うよ。
だから、伊藤さんは「同情してもらおう」なんてことも
全く思ってなかったと思う。
もちろん、「誰かの役に立ちたい」っていう気持ちは
自分の欲求なわけだから
それを満足させるための行動は見ようによっては「偽善者」に見えるかもしれないけど
そういう見方をすると「善者」ってのは一切存在しない。
きっと、そう言うヒトは「性悪説」な考え方をしてるんだろうなあと思う。
こんな感じで伊藤さんを批判するヒトは
警戒してる東海地震が実際に起こっても
「そらみたことか。警告してるのにいつまでも東海地方に住んでるヒトが悪い」とか
災害復興で二次災害なんて出た日にゃあ
「わざわざそんなところでボランティアするのが悪い」とか
「売名行為だ」とか言っちゃうんでしょうか?
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ボクは「困ったヒトを助けたい」っていう気持ちは誰でも持っているんじゃないかって思う。
つまり、「性善説」の立場にいるわけで。
伊藤さんにとっては、今回の事件でアフガンの復興に参加できなくなったことが一番の無念だったんじゃないだろうか。
伊藤さんのご冥福をお祈りするしか
今のボクにはできないんだけど・・・。
こうやって影ながら表明することが
大事なんじゃないかとも思う。