yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

ビートルズを支えた男。

2012年06月05日 | ビートルズ

Photo

6月2日(土)の夜10時からBSプレミアムにて「ビートルズを支えた男・ジョージマーティン」という番組が放映された。

まあ、5人目のビートルズと言われてたのは知ってたし、大体のエピソードもわかってたけど

ちょっとビックリさせられたこともあった。

ジョージマーティンがEMIのプロデューサーとして、

持ち込まれたビートルズのデモテープを聴いたときの感想は

なんと「音楽的にはとてもじゃないけど使い物にならない」というものだったらしい!

それでもなぜビートルズのオーディションをやってみようと思ったかっていうと

ビートルズのマネージャーのブライアンエプスタインと顔見知りであったことと

そのブライアンがあまりにも熱心だったので、その熱意に折れたからということだった。

つまり、ブライアンエプスタインがちょっとでも気弱だったらビートルズのデビューは有り得なかった・・・?。

実際に彼らの演奏をみても「音楽的に惹かれることはなかった」らしい。

でも、彼らのキャラクターとしての魅力を感じたらしく

「もし、音楽で食っていけなくてもコメディアンとか他の用途があるだろう」と思ってのデビュー決定とのこと。

いやはや・・・・。

まあ確かにその頃の音源を聴いてみるとさほど飛びぬけた要素は見受けられないし

しょうがないっちゃしょうがないんだが、

それにしても運命の不思議さを感じざるをえない。

あとビートルズのメンバーの中でとりわけジョンレノンとうまくいかなかった様子が感じられた。

ジョンに「『レット・イット・ビー』ではあなたは余計な仕事はしないでもらいたい」と言われて

「それはどういう意味だ?」と聞き返すと

「録音されたテープの上からいろいろとかぶせないでくれということだ。あなたはただ録音すれば良いだけだ。」と言われ、いたくプライドを傷つけられたとのこと。

まあ、確かにこんな言い方されたらムカつくかもね。

でも、それ以上に

「上手くいかなかった『レットイットビー』の録音テープをジョンとジョージがフィルスペクターのところに持っていったということがゆるせなかった」とのこと。

そして「プロデューサーはフィルスペクターにするというので、『それは反対だ。プロデューサーはあくまで私の名前にしてもらってフィルはオーバープロデュースというクレジットにすべきだ」と主張したが、結局受け入れてもらえなかったらしい。

「ジョンはポールのような曲を作りたかったができなかった。」という評価をしてるところから見ても

ジョンとうまくいかなかったんだろうなあと察しがつく。

そう思われてるというのは敏感なジョンも薄々気がついていたからこそのこの展開だったんじゃないかって気がするよ。

しかし、実験的なビートルズの要望に応えられたのは多分この人しかいなかったと思う。

なぜならビートルズを手がける前はコメディのレコードを製作してて

オーバーダヴを繰り返しながら表現を練っていくというのは面白い仕事だとわかってた人だったらしいから

様々なビートルズの要望を受け入れることができたんだと思うよ。

いやあ、やっぱりこの人なくしてビートルズの進化はありえなかったんだろうなあと実感できる番組でとても面白かったな。

NHKはたまにこういうのをやるからいいよね。

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