ジョンの死をきっかけにビートルズを知ったボクは
中学時代ずっとビートルズを聴きまくった。
時期は80年代前半の頃で、
なぜかその当時流行ってる音楽にはほとんどと言っていいほど興味が湧かなかった。
今考えると
その当時の80年代の音楽はスネアやらギターやらシンセやらにエコーをメチャクチャ効かせてて、
それはまるで
オブラートや生クリームやらで無駄にくるんで中身があるんだかないんだかわからないような状態になって売り出されてる、やけに白砂糖ばかりたっぷり使われて甘ったるいだけのケーキみたいに
外見は分厚いんだが口当たりがいいと思われるウケ狙いの音だけ詰め込まれ
苦味や渋みや酸っぱさといった、人生においてもなくてはならないものなんかをなかったこととして排除してしまったようなシロモノばかりで
逆にとても薄っぺらい音楽に感じられてたんだね。
そういう苦味や渋みだらけのなかだからこそね
少しだけ感じられる「希望」や「愛」に感動するんであって、
うわべだけの『希望』や『愛』ばかり安売りされても
こちらとしちゃあまったく心に響かない。
ちょっと過激だったりしても、
「ロック」といえばこういうもの、なんていうステレオタイプのイメージに彩られたものばかりだったり・・・。
と、まあそんな理由もその当時は一切わからなかったんだけど、ね。
とにかくこの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」というアルバムの最後を飾るこの曲にはビックリした。
その当時はヘッドフォンで大音量を流して聴いてたんだけど
今の今まで、曲を聴いてしびれることはあっても「鳥肌が立った」なんて経験はこの曲を聴いたとき以外ない。
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YouTube: The Beatles - A Day In The Life [HD]
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A day in the life
今日新聞を読んだら
成功を遂げたラッキーな男について書かれてた
ニュースはどちらかというと悲しい内容だったんだけど
なんだか笑わずにはいられなかった
その写真をみたんだけど
彼は車の中で意識不明になって
信号が変わったことにも気づかなかった
黒山の人だかりができたんだけど
どこかで見た顔だってことはわかっても
それが上院議員だということは
誰も気がつかなかったんだってさ
今日映画を観たんだ
英国軍が戦争で勝つ内容だった
ほとんどの人たちはすぐに帰っちゃったけど
ボクは最後まで残ってた
だって・・・読書してたからね
この面白さをキミたちにも味あわせてあげるよ・・・
・・・目が覚めて ベッドから転げ落ちる
ドラッグで頭をシャッキリさせて
階下に降り 飲み物を一杯
ふと見上げると
遅刻だってコトに気がついた
コートを着て帽子をつかみ
あわてて二階建てバスに乗り込んで
二階に上がり、タバコを一服
誰かの煙で ボクはまたしても夢の中・・・
ah・・・・・・・
今日新聞を読んだら、
ランカシャーのブラックバーンに
4000個もの穴があったんだって
その穴はどちらかというと小さいものだったんだけど
彼らは何個あるか全部数えたくなっちゃったらしい
今じゃアルバートホールをいっぱいにできるほどの穴があるってことが
わかったらしいよ
この面白さをキミたちにも伝えてあげるよ・・・
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映像の中にチラリチラリとストーンズのミックやキースの顔が・・・(笑)
しかし、この曲は自分の頭の中で映像を作り出したほうが
よっぽどすごいものが見れると思う。
この映像だとちょっと物足りないよね。
まあ、感受性が鋭いときじゃないとダメなんだけど。(苦笑)
自分自身、
今聴いても、その当時の感動が得られなくなっちゃってるのがちとサミシイよ。