昨日、東電による「福島原発事故調査の最終報告」が発表されたが、
いままでどこかで公表された情報だけしか提示されておらず、
それらの情報を東電側からどう判断するかというだけの
まるで東電の広報担当が出したような内容で
内部の人たちが独自に調査した内容とはとても思えないような内容だった。
まあ、この報告書の責任者が東電副社長だから自分たちの都合の悪いような内容にできなかったのは仕方ないが
こんなのだったら公表する意味無いんじゃないの?って気がするよ。
朝日新聞に載ってるのを少し抜粋してみると・・・
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●【津波の想定】は「国がやれと言わなかった」、「国が明確な基準を提示しなかった」、社内で15.8M級の試算をしたが仮の計算だったし、今すぐ対策しろという国の指示もなかった。
これってつまり、「電子レンジに生きた猫を入れるな」と取説に書いてないメーカーが悪いと言ってるどこぞの消費者と同じレベルじゃない?(苦笑)
どこまで指示待ちなのよ。自分たちで基準作ってどんどん進めればいいじゃん、民間企業なんだから。
●【情報公開の遅れ】は情報収集に困難があったせい。
にもかかわらず、
●【事故時の対応】で国が直接現場に指示したので混乱が生じたとのこと。
いや、ね、混乱するも何も、東電に任せてても情報が上がってこなかったから官邸が直接現場の様子を聞いて指示を出したっていうことでしょ?
本来の東電サイドの現場との情報のやり取りや事故に対する対応がうまく機能してないことが原因のような気がするんだけど・・・。(苦笑)
●【撤退問題】に関しては必要な者は残って対応に当たる前提だった。検討したのは作業に直接関係しない者の一時退避だった。
ん・・・?、もしそうなら官邸の指示を仰ぐ必要もないんじゃない?しかも何人必要かっていうのすら決定できてないなんて・・・。
もしかして、これも何かあった時に官邸の責任にするための伏線だったわけ?
それってつまり、こんな時ですら責任回避行動しかとってないってことじゃん!
そりゃ、総理に怒鳴られて何も言えなくなるのもしょうがないよねえ。(苦笑)
●【事故原因】は津波の想定が甘かったせい。(つまり国の基準が甘かったせい)
すべては最後のこの説明に導くための理論武装にすぎないんだよね、この報告書は。
おわび会見が遅れたのも、事故が悪化したのも、そもそも事故が起きたのもすべて「国の責任です!」と言いたいわけだ。(苦笑)
まったく・・・、こんな報告書見て納得するのは東電関係者のみでしょ?
もっと、内部監査ならではの生々しいやり取りや原発の事故当時の具体的な内容とかさあ、
調査できることがいっぱいあるんじゃないの?
次に事故が起きたときの対応につながるような情報が必要なのにさ。
内部調査機関をわざわざ設けたのは自らの責任回避のため、じゃあ・・・解体されても同情してくれる人はいないよ。
ホント(苦笑)しか出ないこんな報告書がまかり通るなんて・・・・
やっぱり原発はやめたほうがいいよ。
今のままの東電が扱っても良いような施設じゃないんだよ、原発は・・・。