yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

中原中也「言葉なき歌」

2008年01月26日 | アートイラスト

Kotoba_naki_uta 昨日の飲み会のせいだけじゃなく

疲れが相当たまってたのか

今日は一日中寝ておりました。

掃除も食事もすべて

妻任せで

彼女にはホント

感謝しております。

今日は「在りし日の歌」に収録された「言葉なき歌」。

    「あれはとほいい処にあるのだけれど
     おれは此処で待っていなくてはならない
     此処は空気もかすかで蒼く
     葱の根のやうに仄かに淡い

     決して急いではならない
     此処で十分待っていなければならない
     処女(むすめ)の眼のやうに遙かを見遣ってはならない
     たしかに此処で待っていればよい

     それにしてもあれはとほいい彼方で夕陽にけぶっていた
     号笛(フィトル)の音のやうに太くて繊弱だった
     けれどもその方へ駆け出してはならない
     たしかに此処で待っていなければならない

     さうすればそのうち喘ぎも平静に復し
     たしかにあすこまでゆけるに違ひない
     しかしあれは煙突の煙のやうに
     とほくとほく いつまでも茜の空にたなびいていた」

「あれ」っていうのは何を指すかっていうのは

いろんなヒトが意見を述べてるんだけど

ボクが感じるのは

「感じたこと」をうまく表現する「言葉」というか、

「言葉」に振り回されない「表現の仕方」というか、

「感じるまま」にそこで浸っていれば

そのうち、パッとひらめく言葉が生まれるから

それまではその「感じたこと」に向き合ってなくちゃいけないんだってことが

言いたいんじゃないかって思うんだ。

「あれ」っていうのは「ひらめいた」言葉や表現の仕方だと思うんだけど・・・。

とにかく、変わった言い回しや技巧なんかを駆使するんじゃなくて

「感じたこと」を大事にするんだってね。

そうしたら、使い古された「言葉」でも

その「感じたこと」にあわせて

独自の表現の仕方が生まれ出てくるっていう考え方を

この詩で伝えたいんじゃないかって思う。

だから「言葉なき歌」なんだよね、タイトルが。

言葉にする以前の「感覚」が大事なんだって、ね。

これは詩に限らず

絵や音楽なんかの芸術全般に当てはまることなんじゃないかって思うんだけど。

ホント、「技巧」じゃないんですよ。

自分の想いが一番大切なんだよね。

その想いにぴったりする表現ってのは

別に新しいとか古いとかってのは関係なくて

いかに「自分の想い」にぴったりしてるかどうかだけ、

考えれば良いわけであって、ね。

とまあ、要はヒトの評価なんて

気にすんなよって言いたいんでありまする。

にほんブログ村 イラストブログ アートイラストへ一日一回ぽちっとやっておくんなさいまし

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねむいっす

2008年01月26日 | たわごと、ひとりごと

日付が変わってて、もう昨日になるんだけど

職場の飲み会に参加しました。

最近辞めちゃった人とか

参加してたんで

思いっきり楽しもうかと思ってたんだけど

「息子の勉強をみてほしい」ってんで

なんと、その飲み会に中学3年生を連れてきたりするヒトがいたんで

なかなか、ゆっくりと過ごすことができませんでした。(泣)

受験生を持った親の気持ちはわからんでもないが

いくら職場の知り合いでも

こんなとこにつれてくるのもどうかなあ・・・。

とにかく、わかんないところを教えたんだけど

結局、会話したいヒトとは、ほとんど、話すことはできませんでした。

まあ、せっぱつまってるのはわかるんだけどねえ・・・。

しょうがない。

そうゆうこともふくめて、みんな、「教え方がうまい」っていう評価があるからなんだろうなあって考えとります。

とりあえずはそんな感じで。

酔っ払っちゃったんでもう寝ちゃいま^す。

オヤスミナサイ。

にほんブログ村 イラストブログ アートイラストへ一日一回ぽちっとやっておくんなさいまし

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どんだけ~

2008年01月24日 | 国際・政治

Donndake 子供たちの間では

最近、「どんだけ~!」っていう言葉が

流行ってるみたい。

ウチの息子は

親の反応がイマイチなのか

あまり、家では使ってないんだけど・・・。

だから、実際のところ、

誰がどんな意味で使い始めたのかさえわかってないです。(苦笑)

でも、

最近の政治家さんたちの言動をみてると、つい

「どんだけ~!」って言ってしまいたくなりますな。(使う場所をまちがえてるかも?)

「どんだけ、お金持ちがお金持ちのままであるようにするための政策を施せば気が済むの?」ってね。

消費税が導入される前は

たくさん稼いだヒトがたくさん納税するシステムだったから

しょうがないかなって思うんだけど(ま、いまでも基本はそうなんだけど・・・)

今は、ねこも杓子もみんな、消費税っていう税金を払ってて

だんだんそっちがメインになってきてるんだから

税金の使い道も考え直していかなくちゃいけないんじゃないかなあ。

さらに消費税の税率を上げようって考えてるんだったら

なおさら、ね。

いまの、「ガソリン税」の問題にしても

まだ、「道路が必要だから」の一点張りで・・・。

もちろん、道路が要らないっていうわけじゃないんだけど

いまは、もっと年金問題とかさあ、医療とか、教育とか

社会の仕組みの根本的な信頼がなくなってきてるわけだし

その原因も行政の運営の仕方がまずかったわけだから。

道路なんて、はっきり言っちゃえば

そんなに緊急を要するもんでもないでしょ?

災害復興とは違うんだし、ね。

このまんまだと、誰も払うべきものを払わなくなっちゃうよ。

それぐらいの不信感があるね、少なくとも、このボクには。

「これを払えば、こうします」っていう約束事が守られないんだから

しかも、「補填する財源がない」で済まそうとしてるんだから

こう思われても仕方ないじゃない?

自分たちの不手際でなっちゃったのに、ね。

お金持ちが貧乏になっちゃっても

約束は守り抜くっていう気持ちが大事なんだと思うけどなあ。

要は、「気持ち」ですよ。

人間、誰しも失敗は付きものだし、

その失敗を許せるかどうかってのも

そういう「気持ち」があるかどうかで決まるんじゃないかって思うよ。

ま、

狙ってやったんなら、同情の余地なしだけどね。

にほんブログ村 イラストブログ アートイラストへ一日一回ぽちっとやっておくんなさいまし

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自画像2008.1

2008年01月23日 | アートイラスト

Jigazou ここ数年、自画像というものに

ほとんど挑戦してなくて

この前、ちょこちょこっと

パソコンで描いたものを

このブログに貼り付けたんだけど

やっぱ、2,3ヶ月に1回は描いていこうと考えて

今回は「自画像」です。

自分が、自分のことをどう考えてるのか、

どう感じてるのかがわかるから

自画像ってのは、ホント、おすすめです。

過剰評価してるのか

過小評価してるのかなんかも

わかるしね。

にほんブログ村 イラストブログ アートイラストへ一日一回ぽちっとやっておくんなさいまし

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中原中也「月夜の浜辺」

2008年01月22日 | アートイラスト

Tukiyo_no_hamabe   「月夜の晩に、ボタンが一つ
   波打際に、落ちていた。

   それを拾つて、役立てようと
   僕は思つたわけでもないが
   なぜだかそれを捨てるに忍びず
   僕はそれを、袂に入れた。

   月夜の晩に、ボタンが一つ
   波打際に、落ちていた。

   それを拾つて、役立てようと
   僕は思つたわけでもないが
       月に向つてそれは抛れず
       波に向つてそれは抛れず
   僕はそれを、袂に入れた。

   月夜の晩に、拾つたボタンは
   指先に沁み、心に沁みた。

   月夜の晩に、拾つたボタンは
   どうしてそれが、捨てられようか?」

今回は「在りし日の詩」に収録されてる「月夜の浜辺」です。

この詩について、ある人は

「単なる詩人の日常を書き連ねてるだけ」と言い、

またある人は

「ボタンは自分の死んだ子供への愛情を表してる」と言い、

また、ある人は、ボタンを単なるガラクタとみなし、

「そんなものぐらいしか、自分の側にいないんだってことを表現してる」と言い、

まあ、いろんな解釈があるけど、

ボクはといえば、やっぱり、この詩は「孤独感」を表現してるんだと思う。

「落ちてたボタン」は、彼の見出した「美の世界」というか、

「真理」というか・・・

そんなようなものなんだと思うけど

彼には、そのことが他の人にはなかなか解ってもらえないって感じてたんだろうと思うんだ。

そんなものは、生活する上では

何の実益ももたらしてはくれないし。

でも、

「他人にはガラクタに見えるかもしれないけど、自分にとったら、それはそれはとても大切な宝物なんだ」っていう、ね。

ホントは、誰か、自分のすべてを許容してくれる理解者が欲しかったんだろうと思うけど・・・。

こんな感じの思いは

ボクも常々感じてるところだし。

ある作品を「いいなあ」って思うときは

その作品と、自分の想いが、どこかしらリンクしてるときなんだろうね。

同じ作品から、ヒトによって

いろんな感想が出てくるっていうのは

その人それぞれの考え方や、生き方なんかが反映されてて

とても、面白いよね。

   「手に入れたものは、ガラクタばかり
     手に入れたものは、ガラクタばかり

    ボクにとっては、宝物なのに
     周りの目から見れば、ガラクタばかり」
                 ―futaro―

にほんブログ村 イラストブログ アートイラストへ一日一回ぽちっとやっておくんなさいまし

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする