yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

映画『心が叫びたがってるんだ。』

2017年04月08日 | 映画
映画『心が叫びたがってるんだ。』本予告


父親の浮気をそれと気づかず母親に伝えてしまい、それがきっかけで両親が離婚してしまう。

それをすべて自分のおしゃべりが原因だと思い込んで失語症になってしまった女の子が言葉を取り戻す物語。


ときどき必死に言葉をひねり出そうとする主人公の姿にいちいち感動してウルウルしてしまうんだよね~。


涙腺が緩くなったのかな~。

自分自身いろんな経験をして、この世の中にはいろんな事情があるということも理解できるようになったから、きっと、こういうエピソードも受け入れることができるようになったんじゃないかと思うんだけどね。

とにかく一生懸命頑張っている姿を見るとすごく感動する。


言葉を無くしたきっかけも取り戻すきっかけもほとんど不自然なところもないし、

ハッキリ言ってものすごく良い出来のアニメなんじゃないかな~って思う。



ただ、ひとつだけ。

ここじゃネタバレになるから詳しいことは言わないけど

一番最後の主人公の女の子が告白されるシーンは必要なかったんじゃないかなあ。

「一生懸命取り組むことの大切さ」

「自分自身の思いを人に伝えることができるのってとても素晴らしい」

というのがこの映画の伝えたかったことなんだろうからね。


告白されるエピソードが最後にあると「恋人ができることが大切」というのになっちゃうじゃんよ~。


きっと主人公の女の子は「お断り」するとは思うんだけど、

それはそれで振られちゃう野球部男子がかわいそうだし。

なんで、最後にこんな色恋沙汰を入れちゃったのかな~。

これが無きゃ申し分ない映画だったのに。




でも、とにかく恋愛は大事だし外せないよね~という人にはお勧めです。


というかどんな人にもおすすめ。

派手なアクションはないからアクションがないとダメ~という人には無理かもしれませんが。(笑)
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映画『おみおくりの作法』

2017年04月06日 | 映画
身寄りのいない人の葬儀を取り仕切る公務員のドラマ!映画『おみおくりの作法』予告編


いやホント、実際にこの映画のストーリーを説明しようとすると、

ほんの数行で終了するけれど、

この映画の奥深さを表そうと思ったら

相当長く書かなくちゃいけなくなりそうだ。

それぐらいストーリーと伝えたいメッセージの深さにギャップのある映画はほとんどお目にかかったことはない。

身寄りのない遺体の遺族を探し、

遺品を渡したり葬儀に出席してもらう民生委員の生き方のお話。

誰からもその仕事の重要性を理解してもらえず、

誰からもほとんど疎まれず、

黙々と自分の務めを全うする主人公。

それを理解してくれる人はほとんど誰もいないんだけど

自分だけは自分自身への評価をしている。

でも誰か一人でも理解してくれる人がいてくれたら、本当はもっといいんだけど・・・。

ようやく自分のことを理解してくれそうな人と出会えた!

そう思ったことにより、ある事故を引き寄せてしまう…。

この映画の原題は「STILL LIFE」(まだ生きてる)

そう、

「死」は別に最後でも何でもなく、

その後も魂はずっと生き続けるんだ。

最後のシーンは本当に涙が自然と溢れてくる。

感謝と友愛の気持ちが画面全体に広がって

とても幸せな気分にしてくれる。

そんな映画だった。

淡々とした映画でも人間ドラマとして描き切っている映画が好きな人にはお勧めします。

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エヴァンゲリオン劇場版 CM

2017年04月02日 | 映画
エヴァンゲリオン劇場版 CM


今さらながらエヴァンゲリヲンのTVシリーズとその劇場版を観た。

その当時はこのアニメのことを一切知らなかったからね。

それぐらい現実社会と隔離されたような生活を送ってた(笑)。

新劇場版の方はまだ完結してないのでここでは触れないでおくね。


TVシリーズ版と劇場版「まごころをキミに」とでは庵野さんが伝えたいテーマは少し違いがあるように感じたかな~。



TVシリーズ版のメッセージはというと、

「他者と心を開いて交流することがとても大切なのだけど、自分自身の自我(ATフィールド)が邪魔をしてなかなか交流できない。
でもそれを乗り越えることが大切だ。」

というもので、




劇場版「まごころをキミに」のメッセ―ジは、

「その自我を越えて他者とひとつになるには『死』(単なる死ではなく仏教用語でいうところの成仏)しかない。
死ぬことによって自我が解放されすべてが一つになれる。
生きていると自我があるため他者との交流も限定的になってしまうんだけど、
でも、それが『生きる』ということ。
生きるということは他者との完全な融合は無理なのだ。
だからそれを受け入れた状態で生きていくことが大切だ。」

というもの。




自我を開放し他者と融合すること。これがゼーレの目指した『人類補完計画』。

シンジ君の父ゲンドウ氏は、他者との理解そのものを拒否して独りよがりの『自己補完』を目指したので結局『人類補完』できなかった。

シンジ君は他者と自分自身の相互理解を目指してたんだけど「他者との完全なる融合」はちょっと自分の目指すものじゃないと感じる。

だから「生きる」ことを選んだんだけど、それでもなかなかふんぎりがつかず、最後はアスカに「気持ち悪い」というセリフを吐かれてそれでお話はおしまい。



と、まあこういう筋かな~と勝手に解釈した。

こういうテーマって、なかなか表現するのは難しいしイメージ映像も多かったのはしょうがないと思うけど、この表現でどれだけのことが実際に観ている人に伝わったのか・・・。

正直ボク自身の受け止め方も正しいのかわからないんだよね。

ホント、結構混乱させられた。

とにかく、

『「生きる」というのはどういうことか。』ということが主題だと思うので、まあ、確かにそういう意味ではこのアニメは歴史に残るだろうなと感じた。

そして実際にそういう意味ではすごく面白かった。

新劇場版がどうなるのか・・・。

庵野さんは

「東日本大震災があって感じることがたくさんあった。主題をもっと前向きなものに変えたい」

とストーリーを一から作り直しているらしい。

期待して待つことにしようと思う。
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