2本のHFB-40@7MHz用ホイップアンテナの調整を終えて撤収の際、同じバンドのアンテナということもあって同じ袋(第一電波_ACB15@既に生産終了品)にまとめて収納しようとした。
その際、想定外と言うか有り得んことに気付く。それは、拡張帯SSB用アンテナの方がCW用より実長が長いのだ。見た瞬間、思わず「は~?」と発してしまい、改めて袋から出して比較。結果は変わらなかった。
いくら個体差がある(←たぶんHF40CLやHF20CLみたいな感じで、全アンテナにあるんだろうと思っている。)とは言え、今までと長さの関係が逆転するなんて有り得んよね。はい~、2本のHFB-40の物理的な違いは、エレメントに布絶縁テープが巻かれているか巻かれてないかだけだ。要するに“布絶縁テープはf0に影響している!”と言えそうだね。
と言うことで、拡張帯SSB用HFB-40のエレメントに布絶縁テープを貼り付けて測定してみることにした。
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■測定条件など
・モービル :シエンタ+天井にシステムキャリア
・アンテナ地上高:実測で約1.8m
・アンテナ基台 :パイプ基台(COMET_RS-215)+自作パーツ
・同軸ケーブル :7MHz用アンテナチェックケーブル
・アース :接続ケーブル長=150mmに加工したマグネットアース(第一電波_MAT50)
・測定器 :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500)
・その他 :帯域はSWR≦1.5の範囲
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今回は時間の都合上、現状把握のみを行う。と言うことで、前々記事の結果(帯域:7.122MHz±30kHz)を得たHFB-40のエレメントに、布絶縁テープを巻き付けてステルス処理完了状態で測定。結果はf0=7.108MHz、SWR≒1.03、Z≒49Ω、帯域=7.078~7.138MHz(7.108MHz±30kHz)であった。(なお、この測定に関する写真は、帰宅を急いでいたため撮り忘れてしまったようで、有りません…。)
とりあえず、布絶縁テープでエレメントを先端の球形状部以外を覆うと、ボトムSWR値も帯域もほとんど変わらず、f0だけが低い周波数に移動するようだ。
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でも、長さが一緒でf0が低く移動するということは、キャパシティーが増えたのと同じ状況ということなのかな?勉強不足でよく分からんけど、アンテナ先端の球形状部とエレメント取り付け部の平面との間がキャパシティーになって、その間にある布絶縁テープが誘電体として機能するとか?まだ仮説にもなりきれていないけど、思いつくことはそのくらいしかない。
真実は分からんけど、結果的に自己融着テープと布絶縁テープでステルス化する場合、先にやれる所は処理してから測定&調整しないと、後からやると今回のような結果に陥るようだ。と言うことで、アンテナ調整の前段取りとして、先にステルス処理が必須という手順が決定した。逆に、調整を終えたアンテナにステルス処理を施す場合は、後に測定&調整がセットになるということだね。ハイ!OKでございます。
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