そもそも、今回のアンテナ@OHM-502kit(50MHz用ホイップ)を調査することになったきっかけは、アンテナチェック同軸ケーブルを製作し、そのボトムインピーダンス周波数(理論値)を計算ミスした挙句、それに気付かないまま色々進めてしまったことだ。
そうなると既に進めていたことは再検証しないと、モヤモヤしていてスッキリしない。そのモヤモヤを払拭するためにアンテナチェックを行ったまでは良かったが、これがとんでもないぶっ飛んだ結果が出てしまい、今回の調査で白黒を付ける破目になった訳だ。
まぁそれも当初の状態で一旦様子見となったので、当初の考え方を踏襲して現状の結果で「フルサイズアンテナ!」と紹介出来るのかを検証することにした。その計算は以下のとおり。
〔1〕基本データ
・アンテナ全長 L=1414[mm]
・ボトムSWR周波数f0=50.230[MHz]
〔2〕ボトムSWR周波数の波長[mm]
λ=300/f0
=300/50.230
=5.973[m]
=5973[mm]
〔3〕ホイップアンテナの原理的長さ[mm]
ℓ=λ/4
=5973/4
=1493[mm]
〔4〕アンテナ全長の短縮率(速度係数)
v=L/ℓ
=1414/1493
=0.947
前回の記事でも述べているが、ホイップアンテナのエレメントは半波長ダイポールアンテナの芯線側エレメントに相当する。従って当然その短縮率(速度係数)も相当するはずで、空気中では約0.95らしい。今回の計算で出た結果“0.947”は、桁丸め(四捨五入)で“0.95”になる値だ。よって「このアンテナに延長コイルは潜んでいない。」と判断してもよい値だと思う。
今回もアンテナを壊さずに、外観から得られる情報のみで計算確認を試みた。と言うことで、改めて「“OHM-502kit”を50MHz帯で使う場合は、1/4λフルサイズホイップアンテナになる。」と判断したい。
これでこのアンテナの作業は、新たな問題が発生しない限り終了とする。成り行き任せになるが、安心して使っていこうと思う。
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計算ミスを発見する前の記事は、こちらをご覧ください。
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