この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

快晴の十石山

2009年02月02日 | 山行記録

P1000618_2  朝焼けの穂高連峰

高気圧のど真ん中だった今日、SS木君、悪友の3人で白骨温泉から十石山へ行ってきた。初めてのこの山だったが素晴らしい天気に恵まれ会心の山スキーだった。

朝、3時起床、悪友を迎えに行き、4時SS木君と平湯で落ち合い5時白骨温泉着。寒い!-10℃くらいだろうか。準備を整え早々暗闇の中出発。しばらく林道沿いに登り、樹林帯の急斜面に取り付いた。

P1000636_2  ダケカンバの樹氷

ラッセルは無いが逆にカチカチに凍っていて早速クトー装着。それでもシールがあまり効かず難儀しながら急登を1時間チョイで登りきり1800m付近でようやく夜が明けた。

そこからは明瞭な尾根を登り続ける。さすが怪物SS木君は速い。なんとか引き離されまいと着いていく。久しぶりの悪友も黙々と着いてくる。この試練の後には素晴らしい景色が待っているはずだ。

P1000638 森林限界は近い

標高2300mを超えると疎林となり周りの景色も開けてきた。樹氷がとても美しくやっぱり来て良かった。2400mを超えると木はすっかり無くなり大雪原が広がっていた。帰りはどう滑ろうかと迷うくらいだ。

背後には富士山が見えてきた。八ヶ岳、蓼科方面も良く見える。

浅間山が噴火したようだが煙は分からなかった。

P1000640 快適な疎林を行く

山頂付近はやはり風が強くなって雪面もクラストしてきた。強風に耐えながら山頂に着くと、飛騨側の山々が目に飛び込んできた。なんという素晴らしい景色だろう。十石山は穂高と乗鞍に挟まれていて展望は最高だった。眼下には栃尾方面の家もよく見える。

非難小屋で小休止をしてぼちぼち出発しますか。(お墓じゃないよ)

P1000664 十石山山頂にて。(黄、僕、紫、悪友)

シールを剥がしいざいざ。無木立は少し固めの斜面だったが最高に気持ちいい。これだから山スキーは止められない。

落ちていくように高度を下げていく。

乗鞍連山

P1000660

ふるさとの山々

P1000651

11時30分白骨に戻ってきた。早速泡の湯で温泉に浸かり、乗鞍高原で食事をして奥飛騨に帰った。とにかく最高に楽しかった。

SS木君の滑りです。

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