コハコベ[小繁縷](ナデシコ科)
道端や畑の縁などに見られる越年草。
葉は、やや地面を這って広がる茎に対生につきます。茎は暗紫色を帯び、片側にだけ短く柔らかい毛が生えます。
3~9月、茎先に白い花を咲かせます。花弁は5枚ですが、2深裂するため10枚あるように見えます。雄蕊は3~5個で、雌蕊の先は3つに分かれます。
よく似たミドリハコベは、全体的に大ぶりで、雄蕊は8~10個あり、種子も大きめですが、種子の表面につく突起の形が、ミドリハコベではいぼ状ですが、このコハコベは半球状で先は丸いそうです。
詳しくは種子を観察すればいいようです。
春の七草のひとつで、食用となりますが、よく炒って水気がなくなった頃、塩を加えて混ぜた炒り粉をハコベ塩といって歯磨き粉にもつかったそうです。
昔からとても身近な植物なんですね。
2月中旬 横浜市内にて