ホタルも咲いて・・・ヤマホタルブクロ

ヤマホタルブクロ[山蛍袋]（キキョウ科）
梅雨に入り、じめじめした日が続きますが、今年もホタルブクロの花の季節がやってきましたね。
日当たりの良い土手を眺めながら歩いていると、草の陰に咲く花を見つけました。今年初見のホタルブクロの花のようです。近寄ってみると、蕚片の様子からこの花はヤマホタルブクロですね。
そういえば最近、通勤で使う電車の車窓からも、ホタルブクロの花の姿を見るようになりました。わりと大きめで、特徴のある姿ですから、走行中の車内からも一瞬ですが確認できます。
季節の移り変わりを感じさせてくれる花ですが、近寄ることのできないところに咲く花。その花を見る時間はあまりにも短すぎます。

2009年の花

６月中旬　横浜市内にて

たわわに実って・・・カンポウフウ

カンポウフウ[嵌寶楓]【シナサワグルミ】（クルミ科）
中国原産の雌雄同株の落葉高木。公園や街路樹としてよく植えられています。葉は偶数羽状複葉で、小葉は５～１５対になり、小葉の基部はほぼ翼につながります。在来種のサワグルミと似ていますが、こちらは偶数羽状複葉で葉軸に翼がつく、果実に付く翼が細長いなどの違いがあるそうです。
この公園の沢沿いや池の畔には、幾つか見上げるほどの大木がありました。よく行く林や近所の境川沿いでは、オニグルミをよく目にしますが、サワグルミの仲間はあまり見かけません。この時、たくさんの実を垂れ下げていましたが、オニグルミの実と違い、こちらの実は食用とならないそうです。たくさん生っているのに、なんだか残念ですね。

６月中旬　横浜市内にて

池の中でひっそりと・・・

コウホネ[川骨・河骨]（スイレン科）
北海道から九州に分布する、水生の多年草。葉には、抽水葉（水上葉）と沈水葉（水中葉）があります。抽水葉は長卵形で基部は矢尻形になり、沈水葉は膜質で細長く波縁となります。
6～9月、水面上に長い花柄を伸ばし、黄色い花を咲かせます。果実は液果で、水中で生育します。
コウホネの根茎を川骨（センコツ）といい、漢方で止血、利尿、強壮などに用います。
時々訪れる公園の池に、細長い葉がたくさん生えていました。なんとなくコウホネかなと思い、近寄って見ると葉陰にわりと小さな黄色い花を幾つか咲かせていました。
自生のものかよくわかりませんが、初めてコウホネを見ました。何気なく立ち寄った池での、思いがけない出会い。とてもうれしい瞬間です。

６月中旬　横浜市内にて

足元を見てみれば・・・コナスビ

コナスビ[小茄子]（サクラソウ科）
林の中の小道を歩いている時、ふと足元を見ると小さな花に気付きました。
コナスビの黄色い花です。
この花は小さいから、立ったまま眺めていても、その魅力が分かりません。しゃがみこんで花と同じ目線で眺めてみると、その愛らしい姿に心休まります。
散策を始めた頃は、珍しい花かと思っていましたが、わりとよく見かける花だという事が分かりました。名の由来となった小さな果実を見るのも楽しみです。

2009年の花

６月上旬　横浜市内にて

小川近くに・・・

ヤマサナエ（サナエトンボ科）



ニホンカワトンボ（カワトンボ科）

6月にはいり、林端を流れる小川沿いでは、色々なトンボを見ることができます。
その中でも、この2種はわりとよく見かけるトンボです。
子どもの頃よく見たトンボは、シオカラトンボだった記憶があるのですが、この辺りではあまり見かけません。カワトンボの仲間は、子どもの頃見た記憶はありませんが、この辺りではよく見かけます。
そろそろこの小川でも、ホタルが飛んでいるでしょうか。
数は少ないそうですが、今では貴重となったその姿を見せてくれるそうです。

６月上旬　横浜市内にて