自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

大きな葉、大きな花・・・

2020-05-26 18:32:00 | お散歩
ホオノキ[朴木・厚木](モクレン科)
今年もこの花を見ることができました。
この日、お目当てのホオノキは、既に花が咲き終わっていました。
気を取直して散策を続けると、近くの林縁で別のホオノキがちょうど花を咲かせていたのです。
展開したばかりの若葉の緑と花の色合いが、これまた爽やかですね。

幾つかの花が咲いていました。
こちらの花は、開き始めた所でしょうか。
ホオノキの花は、雌性先熟です。この花が雌性期なのか雄性期なのか、この写真ではよくわかりませんね。
ホオノキの花は日本産樹木の中では最大で、甘く良い香りがします。
葉も大きく、モクレン科の中では最大の大きさになります。
やはり、良い香りがするので、昔から飯や餅を包むのに使われていて、朴葉焼きや朴葉味噌にも使われます。
樹皮は生薬「厚朴(コウボク)」といって、鎮痛・鎮痙さようがあり。漢方薬の半夏厚朴湯などに使われます。
材も有用で下駄とその歯、将棋の駒や建築材料、刀の鞘などにも用いられていました。
このホオノキは、そうしたことには使われないでしょうね。

5月中旬 横浜市内にて

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花咲いて・・・サイハイラン

2020-05-25 21:11:00 | お散歩
サイハイラン[采配蘭](ラン科)
昨年出会ったサイハイラン。そろそろ花の季節だと思って見に行ってきました。
これは花が咲いているのですよね。
花の咲く前は上を向き、咲き進むと下に垂れていくようです。
斜面に咲いているので、花に近づけなかったのが残念です。
去年は、花茎がもう一つありましたが、今年はこれだけでした。
昨秋の台風で倒れた木を処理したのでしょう、丸太のように切られた杉がすぐ近くに放置されていたので、それの下敷きになってしまったのかもしれません。
生き延びていてくれるといいのですが、これからも観察を続けていきます。

2019年の様子

5月中旬 横浜市内にて

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うつろな花も・・・

2020-05-24 18:19:00 | お散歩
ウツギ[空木、卯木](アジサイ科)
林縁では、こんな白い花も咲いていました。
ウツギの花です。
昨日のエゴノキの花に比べると、何となくぼってりした感じがします。
よく見ると雄蕊の花糸が幅広いですね。
今まで気付きませんでしたが、面白い形です。

枝にはまだたくさんの果実が残っています。
中にある種子は、もう無いのでしょうかね。
果実には、花柱が残るので、これだけまとまって付いていると何となく不気味な印象です。
秋に果実を採取して、乾燥させたものを利尿薬として用いたこともあるそうです。
これも薬草なのですね。

5月中旬 横浜市内にて

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花盛り・・・エゴノキ

2020-05-23 22:15:00 | お散歩
エゴノキ[野茉莉](エゴノキ科)
林の中では、この花も盛りを迎えていました。
エゴノキ、白い花が若葉の緑の中で爽やかに開いています。

見上げるような高い梢にも、たくさんの花が付いています。
これだけ咲いていると、周囲に甘い香りも漂いますね。
今日、散策をしていたら、高い所で花を咲かせていたエゴノキの周囲に、白い蝶のようなものがたくさん飛んでいました。蜜を求めて来ているのかと思いましたが、至る所でその集団を目にしました。
どうやらこれは蝶ではなく、キアシドクガという蛾の仲間だったようです。
エゴノキやミズキなどを幼虫が食草とするそうです。
蜜を求めていたのではなく、相手を求めて乱舞していたのですね。

5月中旬 横浜市内にて

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イチゴと付いても・・・

2020-05-22 19:05:00 | お散歩
オヘビイチゴ[雄蛇苺](バラ科)
本州~九州の田んぼの畔など湿った所に生える多年草。全体に伏毛があり、茎は地を這い、斜上してのびます。
葉は長い柄のある5小葉で、茎葉は3小葉となります。小葉の縁には粗い鋸歯があり楕円形です。
4~6月、花茎の先に集散花序を出し、径8mmの黄色い5弁花を咲かせます。
果実はそう果で、赤くなりません。
ヘビイチゴにも似ていますが、ヘビイチゴ属ではなく、先日載せたミツバツチグリやキジムシロと同じキジムシロ属に分類されます。
ちなみに、モミジイチゴやクサイチゴ、ナワシロイチゴなどはキイチゴ属になります。
ヘビイチゴに似ていて、全体的に大きいのでこの名がついたそうです。
林縁を流れる小川沿いで出会ったオヘビイチゴです。
地を這う茎が小川の方に伸びて、下に落ちて花を咲かせていました。
足場が悪く、花に近づけなかったのが残念です。

5月中旬 横浜市内にて

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする