はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

ヘビの言い伝え

2020年06月25日 | 爬虫類・両生類のお話

 ヘビにまつわる言い伝えについて。

 

 ヘビは家の守り神

  (ネズミを追い払ってくれるから・・・かな?)

 

 ヘビにおしっこをかけると祟られる。

  (ミミズにおしっこをかけたら、アソコが腫れる。というのもあったなー)

 

 ヘビが右から左へ横切ると吉。その反対だと凶。

 

 財布にヘビの抜け殻を入れておくとお金が貯まる。

  (全然、貯まんなーい(T_T))

 

 ヘビ除けに線香を焚く

 

 マムシに咬まれたときは、すぐにそのマムシを殺すと助かる。

 

 死んだヘビを見つけたら、埋葬すると歯痛が治る。

 

 ヘビが山を下ると雨が降る。

 

 笛を吹くとヘビが出る。(夜、口笛を吹くとヘビが出る)。

  (吹いても、出てこない(T_T))

 

 藤を裂くとマムシが出る。

  (これは有名。裂いたけど出てこない(T_T)。なんか、コツがあるんかなー)

 

 マムシは口から子を産むので、その頃になると、人にかみついて、牙を折る。

  (実際には、口から産みません。身ごもると、気性が荒くなるので、要注意。)

 

 マムシ酒は万病に効く。

  (実際にそう思う。)

 

 乾燥させたマムシの粉を煎じて飲むと、熱が下がる。

  (実際にそう思う。)

 マムシ酒_ブランデーVer。

 体調悪いときに飲むと、次の日、元気になる(^o^)。

 

 以上、ヘビの言い伝えでした。

 言い伝えなので、そのまんま信じられるかは微妙です。

 だけど、実体験として納得するものもあるけど、まー、それは個人それぞれが思うままに。

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アシナシトカゲ

2020年06月21日 | 爬虫類・両生類のお話

 とある動物園の爬虫類コーナーに「アシナシトカゲ」がいたぁぁ!

 意外とアシナシトカゲを飼育している動物園ってないので、テンション上がる(^o^)!!

 ヘビではなく、アシナシトカゲという種類のトカゲです。

 鱗もヘビの鱗と違い、トカゲの鱗です。

 

 顔もヘビではなく、完全にトカゲ顔。

 ヘビの眼には、”まぶた”がありませんが、トカゲには”まぶた”があります。

 ヘビは、”まぶた”がない代わりに眼鏡板(がんしょうばん)という鱗で眼を守っています。

 なので、ヘビの眼は、体から少し飛び出している様に見えるかなと思います。

 一方、トカゲの飛び出している様には見えないと思います。

 あと、ヘビは、体に耳の鼓膜の穴がなく、トカゲにはあります。

 アシナシトカゲは、トカゲなので鼓膜の穴があります(この写真は、ちょっと分かりにくいかなぁ(>_<))。

 

 久しぶりに出会えたアシナシトカゲ。

 ヘビとは違う可愛らしさがあるわぁー(^^)

 

 ヘビとトカゲの違いについてはこちら ↓ ↓ ↓

森の知識はぐくMOVIE「ヘビとトカゲ」

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森の知識はぐくMOVIE「ヘビとトカゲ」

2020年06月14日 | 爬虫類・両生類のお話

 自然観察の方法や危険生物の紹介など森林インストラクターとして講師に招かれた時のネタを動画で公開しています。

 受講する時間が無かったり、個人的に楽しむために簡単に学びたい、という方のお役に立てればなと、You Tubeで動画配信を行っています。

 今回、ご紹介する動画は、「ヘビとトカゲの違い」です。

 

 講師業で使用しているスライドに音声収録した簡単な動画ですが、興味ある方は、是非ご覧下さい。

 

森の知識はぐくMOVIE「ヘビとトカゲ」

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ヘビの食事

2020年06月09日 | 爬虫類・両生類のお話

 ヘビの食事に、興味ないですか?

 食事というか、「丸呑み」ですね。

 

 ヘビの牙は、口の奥に向かって生えています。

 なので、噛みつかれた獲物は、ヘビの牙から簡単に逃れることは出来ません。

 一方で、噛みついたヘビとしては、呑み込むときに、獲物から牙を外しやすくて、獲物を逃しにくい。

 なので、ヘビに咬まれた瞬間、手を引いたりする、牙が引っかかって、逆に傷口が大きくなるので、咬まれても、引っ込めたりしないことをオススメします(^_^;)。

 

 さて、ヘビのお食事については、動画でもご紹介しているので、是非、ご覧下さい。

森の知識はぐくMOVIE「ヘビのお食事」

 

 

 ヘビは、アゴを左右別々に動かすことが出来ます。

 獲物を右のアゴでしっかりと噛みついて固定し、左のアゴを動かして、さらに獲物を深く咬む。

 今度は、深く咬んだ左アゴで獲物を固定し、右アゴを動かして、深く咬む。

 これを繰り返すことで、獲物を丸呑みします。

 牙は、口の奥に向かって生えているから、獲物も簡単には逃げられない。

 

 ヘビの鱗というか、体は伸縮できるので、頭の2~3倍の大きさの獲物を丸呑みすることが可能です。

 

 通常。

 獲物を呑み込んだVer.。

 

 時々、噛みついた獲物の大きさを間違えて、呑み込めず、そのまま窒息死しているヘビもいます。

 呑み込もうとしたけど、途中で無理だと気づいて、そのまま放置して帰るヘビもいます(T_T)。

 

 ヘビにとっての食事は、生きるために必要ですが、一歩間違えれば、死に至ることもあります。

 んーーーまさに命がけの食事!

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ヘビの種類 見分け方

2020年05月19日 | 爬虫類・両生類のお話

 本州に生息する在来種のヘビは8種類と、実は、それほど多くありません。

 日本に生える樹木の種類は、1,500種と言われているので、そう考えると、ヘビって、簡単に特定できると思います。

 というわけで、その8種類のヘビをご紹介します。

 なお、動画でも見分け方を紹介しているので、こちらもご覧くださ~い。

森の知識はぐくMOVIE「ヘビの見分け方」

 

 背中に4本の黒いラインがある「シマヘビ」。

 人間で言う白目の部分が赤い。

 シマヘビの幼蛇には、黒いラインがなく、横に太いライン模様があります。

 このライン模様は徐々に無くなり、黒いラインが目立ってきます。

 もちろん、眼は赤い。

 

 成長中なのかな?

 黒いラインが、うっすらなシマヘビ。

 

 

 体長2mにもなる「アオダイショウ」。

 性格が荒い子が多く、人を追い回すほど気の強い子もいます(^_^;)。

 捕まえると臭いにおいを出すので、あまり捕まえたくない!

 近づくだけで、臭いにおいを出す子もいるので、いやー難儀(>_<)。

 アオダイショウの幼蛇。

 マムシに似たくさり模様(ひし形模様)をもつので、マムシと間違って、殺されちゃうことも・・・(T_T)。

 

 ”咬まれたら、その日ばかりの命”が名前の由来の「ヒバカリ」。

 でも、毒ヘビではありません。

 体は細長くて、体長は最大で60cm程度。

 眼の後ろあたりにある白いライン模様が見極めるポイント!

 ヒバカリの幼蛇。ミミズ並みに小さい。

 幼蛇でも、白いライン模様が目立ちます。

 

 「ジムグリ」。頸部にほとんどくびれがなく、地面の穴に潜りやすい体型をしたヘビ。

 ジムグリの幼蛇。成蛇と異なり模様がある。

 幼蛇の模様の名残がある個体。

 ちなみに、木に登っているジムグリ。

 これは、めっちゃ貴重なシーン!(だと、個人的には思っている(^o^))

 

 「タカチホヘビ」。鱗の表面は虹色の光沢を放つキレイなヘビ。

 

 ミミズを食べるヘビで、乾燥や熱に弱いため、地上でうろつく姿を見ることは、ほとんどありません。

 体型は細長く、体長は最大で60cm程度。

 幼蛇も成蛇ともに、ほぼ同じ模様です。

 

 「シロマダラ」。体型は細長く、体長は最大で70cm程度。

 名前のとおり白と黒のまだら模様のヘビ。(言うほど、白くはないけど・・・)。

 夜行性で、なかなかお目にかかれないので、珍しいヘビです。

 ヘビ好きがもっともハイテンションになるヘビじゃないかな?(^_^;)。

 シロマダラの幼蛇。頭の後ろの白模様が目立つ。

 成蛇は頭の後ろの白い模様が薄くなる。

 

 

 

 ここから毒ヘビです(>_<)

 「ヤマカガシ」。

 顔まわり(あご周り?)が黄色いのが特徴です。

 地域によって、色や模様に差があり、写真のヤマカガシは関西のものです。

 

 ヤマカガシの幼蛇。

 黄色い模様が、マフラーみたいだなーと、いつも思ってみてしまう。

 大きくなると、赤い斑点模様がなくなり、頭の後ろの黄色いマフラーもなくなります。

 だけど、地域によって、赤い斑点模様が残るヤマカガシもいます。

 

 ヤマカガシの奥歯にある牙の付け根に毒腺があります。この上顎の奥の牙に深く咬まれると危険。

 

 そして、頸部にも毒腺があり、力を加えると毒が飛び出ます。

 目に入ると失明することも・・・。

 毒液は、白色だったり、黄色だったり・・・(^_^;)。

 

 「ニホンマムシ」。

 体型が太くて短いヘビで、くさり模様(ひし形模様)が一番の特徴ですね。

 体長は最大で60cm程度。

 ニホンマムシの幼蛇。

 小さくても、毒を持っているので、油断禁物です。

 ニホンマムシの毒牙。牙に毒腺があるので、咬まれると危険。

 

 最後に番外編。

 全身が真っ黒なヘビで、「カラスヘビ」とも呼ばれています。

 

 しかし、これは、体色の色素変異による現象で、シマヘビやヤマカガシに多いです。

 口(顎?)の下が白い、もしくは黒いとシマヘビ。

 ヤマカガシは黄色。

 この2種が多いという話で、これ以外のヘビも黒くなる場合があります。

 黒マムシとかいるんですよー

 

 その真逆のシロへビ。

 いわゆるアルビノと呼ばれる個体で、メラニン色素が欠乏したヘビですね。

 写真のアオダイショウ。眼が赤くないので、正式なアルビノではないのですが・・・。

 岩国のシロヘビで有名ですが、あれもアオダイショウです。

 アオダイショウだけでなく、白いニホンマムシ(白マムシ)なんていうのもいます。

 

 以上、本州に生息する8種類のヘビのご紹介でした。

 ヘビは成蛇と幼蛇で模様や色が異なります。

 また、地域差・個体差もあり、同じ種類のヘビでも、微妙に色や模様が異なることもあります。

 上記で紹介したヘビ8種類の写真は、ヘビの見分け方の参考になれば、幸いです。

 

※2017年7月の記事を改編

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シロマダラ

2020年04月29日 | 爬虫類・両生類のお話

 シロマダラは夜行性のヘビで、昼間に見かける機会が少なく、個体数も多く無いかも・・・といわれています。

 そのため、「幻の蛇」などと呼ばれています。

 シロマダラは、全長30~70cmくらいの小型のヘビで、トカゲや自分より小さいヘビなどをエサにしており、ネズミなどの哺乳類(温血動物)は食べません。

 

 性格的には、気性が荒い子が多いので、捕まえようとすると咬みつきにくることも多々・・・(*_*;

 怒る時は、シッポを地面にたたきつけ、音を鳴らし、首をS字にして持ち上げて、相手を威嚇!

 威嚇するときの、首を持ち上げる、このS字ポーズ!

 これが、たまらなくカッコイイ!!(^o^)

 さ・ら・に、正面から顔を見ると、つぶらな瞳がめっちゃカワイイ~(^_^)

 

 シロマダラの一番の特徴は、黒と灰白色の斑模様です。

 幼蛇や若い個体は、比較的白っぽい色ですが、成蛇になると、茶色というか桃色っぽい茶色になります。

 

 シロマダラの幼蛇は、頭にある白い模様がはっきりと現れます。

 そして、成蛇になると、次第にこの模様は薄れていきます。

 

 

 「シロマダラ」という名前ですが、すべての個体の斑模様が白色という訳ではなく、茶色っぽい斑模様の個体、桃色っぽい薄茶色の斑模様の個体と、個体差があります。

 もちろん、白味が強いキレイな斑模様のシロマダラもいるので、そんな子と出会えたら、サイコーにラッキーですね!

 この子は、おそらく、産まれて間もないシロマダラ。

 鱗がツヤツヤで、美しい斑模様でした~(^o^)

 

 夜行性なので、昼間に見かける機会は本当に少ないです。

 そのため、発見すると、「珍種」とか「幻の蛇」という風に表現されることもあります。

 ちなみに、昼間は、倒木や岩の下に潜んでいるので、倒木や岩をひっくり返すと、たまーに、包まっているシロマダラに出会えます。

 

 あと、擁壁のパイプの中に潜んでいることも多いですね。

 

 活動範囲がそれほど広くないのか、同じ地域や同じ場所で何度も出会うことがあるので、一度見つけた場所をウロウロすると、再会できる可能性は高いんじゃないかなー

 

 
 マダラヘビ属のヘビは、歯の大きさが生えている場所によって違うそうです。

 と言うのも、歯の大きさを生えている場所によって変えることで、「効率的に獲物を呑み込むことができる」そうです。

 シロマダラの歯も同じ構造なので、自分の体と同じ大きさのトカゲや小型のヘビを食べることができるとのこと。

 
 やっぱり、ヘビの中では、シロマダラが1番です。

 気性の荒さと体の大きさのミスマッチ具合、怒ったときのS字ポーズ、つぶらな瞳。

 なかなか出会えないので、シロマダラを発見した時の喜びは、他のヘビの比ではない!
  

 

 シロマダラを日本のレッドデータ検索システム(http://www.jpnrdb.com/)で調べてみると、

 絶滅危惧Ⅰ類や絶滅危惧Ⅱ類に指定されている地域もあります。

 準絶滅危惧に指定されてる地域も多いですが、情報不足という地域も多いです。

 やっぱり、なかなか出会えないからかもしれないですね。

 そんな中、道路で轢かれたシロマダラのロードキルを見かけることも・・・

 夜行性の小さなヘビなので、車で轢いたことも気づかないと思いますが、貴重な個体なので、森や山の中、山間地域の道路を夜中に走行する場合は、気をつけていただきたいと願います・・・・。

 

 最後に、あくまで、個人的な考えですが、

 ヘビの種類が多い地域・森林は、「生物の多様性・生物の生活環境が比較的高いんじゃない?」と考えています

 ヘビは、地を這う生き物なので、色々と行動が制限されやすい。

 その上で、エサとなる小型哺乳類やカエル・トカゲなども豊富でないと、捕食もままならない。

 さらに、ヘビは、その種類によって、食べられるもの・食べられないものがあります。

 例えば、シロマダラはネズミなどの小型哺乳類を食べません。

 なので、飼育しようとして、上手くネズミを餌付けすれば食べるようになるものの、うまく消化できず、結果、衰弱死します。

 あと、タカチホヘビというヘビは、ミミズ食です。

 

 なので、ヘビの種類をたくさん見かけることができる地域・森林は、さまざまなヘビが生活できるほど、エサが豊富で、環境が整っていることから、「生物の多様性・生物の生活環境が比較的高い」。

 と、個人的には思っています(^_^;)。

 ヘビが苦手な方も、そういう目線で、ヘビを観察し、少しは苦手意識が改善されると嬉しく思います。

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ヘビとダニ

2019年06月28日 | 爬虫類・両生類のお話

 ヘビと出逢う機会が増える季節になりました。

 我が家では、ニワトリを飼っているので、この季節になるとニワトリ小屋にアオダイショウが侵入してきます。

 卵ほしさに出没するのは良いんだけど、呑みきれないのにニワトリそのものを襲うのはやめてほしいな~

 アオダイショウの命の糧にならず、ただただ絞め殺されるニワトリがかわいそう・・・・。

 

 というわけで、アオダイショウをよく捕まえるんだけど、捕まえたアオダイショウをじっくり観察すると・・・

 マダニが喰いついている・・・

 鱗と鱗の隙間にガッチリと。

 これまで捕まえたアオダイショウの中には、3匹くらい喰いつかれている子も。

 マダニに食いつかれたヘビに咬まれると、SFTSを発症するのかな?と気になるところです。

 アオダイショウは無毒ですが、ヘビの口内は雑菌が多く、咬まれることでショック症状を起こし、最悪、死に至る可能性もあるらしいです。

 これは、人の体質によるもので、発症も稀みたいですが、無毒・有毒にかかわらず、ヘビを扱う場合は、咬まれないように注意する必要があります。

 モルモットに咬まれて、アナフィラキシーショックを起こし、亡くなられたという報告もあります。

 

 

 ところで、先日、小学4年生50名程度を対象に、林業と木材利用をテーマにした林業教室をしたとき、スペシャルゲストとしてアオダイショウを同行。

 触りたい!首に巻きたい!と大人気。

 さらに、授業参観もあったらしく、保護者の方(母親)も、見たい、触りたい、首に巻きたいと・・・。

 首に巻いて、写真を撮ってました。

 授業中も森林のこと、木のこと、生き物のこと、子供たちの反応は大きく、積極的でしたが、保護者の方も好奇心が強いから、そういうところの影響もあるのかなーと思いました。

 先生も熱いし、良き学校でした♪。

 ちなみに、アオダイショウの口は、僕がしっかりと押さえ、肛門も手で覆い、糞尿を出した場合、なるべく飛び散らないよう配慮しました。

 

 まぁ、アオダイショウの立場としては、多くの人間に囲まれ、触られ、無理矢理首に巻かされ、超ストレスを感じてたと思うけど・・・。

 ゴメンね。。。

 

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アマガエルの毒

2017年08月02日 | 爬虫類・両生類のお話

 日本に生息するカエルの中で、「毒を持っているカエル」といえば、ヒキガエルが有名です。

 だけど、最も身近なカエル「アマガエル」も毒を持っています

 アマガエルの毒は、背面全体・・・簡単に言うと「背中」から毒液を分泌します。

 ヒキガエルのように毒液を飛ばすのではなく、背中からじわ~・・・という感じ。

 アマガエルの毒が与える症状は・・・

 アマガエルの毒がついた手で、眼を触ると、眼に刺激痛が起こります。

 ただし、失明したという報告はなさそうです。

 ちなみに、毒成分は明らかにされていません。

 

 「アマガエルは毒があるから、素手で触らないほうが良い!」

 と、思いたくなるかと思いますが、子どもにとって、「生き物を素手で触る」という機会は、とても貴重な体験であり、教育であると僕は考えています。

 なので、「アマガエルを素手で触ったら、必ず手を洗う。すぐに手を洗う。

 手洗いの徹底です。

 アマガエルを触る・触らないに関わらず、外から帰ってきたら手を洗う・・・と同じですね。

 生き物を素手で触ることで、「命」・「生命」というものを感じることが出来ます。

 触るうちに死なせてしまうこともあります。

 その時、生き物の「死」を感じ、「罪悪感」が生まれます。

 なので、子どもの頃に「生き物を素手で触る」という体験が、「命」を実感できる大切な体験であると僕は考えています。

 一方で、命を奪われる方からすれば、たまったもんじゃありません。

 同時に、親も「罪悪感」を子どもと共有することになります。

 「アマガエルには毒がある。だから、触った後は手を洗おう。いや、外から戻ってきたら手を洗おう。」と、自発的に子どもが成長してくれたら、最高です。

 ちなみに、我が子は、「アマガエル触ったら洗うけど、普段はあまり洗いません」・・・。

 危険なものに触れたら洗うけど、普通の生き物なら洗わない・・・。

 「お父さん、これ、危ない? 手を洗ったほうが良い?」

 「危なくないよ。別に手を洗わんでも大丈夫。」という風なやりとりをしていたので・・・。

 僕のミスですね・・・。

 

 アマガエルは普段?緑色ですが、土色・灰色にも変色します。

 

 

 

 そして、アマガエル以外の緑色のカエル。

 主にアオガエルですが、アオガエル類には毒はありません。

  

 左からニホンアマガエル(毒あり)、シュレーゲルアオガエル(毒なし)、モリアオガエル(毒なし)。

【特徴】

 写真左端:アマガエルは鼻先から鼓膜(眼の後ろにある丸い模様)に黒い線・模様がある。眼は黒目の周りが白い。

 写真中央:シュレーゲルアオガエルは鼻先から鼓膜にアマガエルの様な黒い線・模様がない。眼は黒目の周りが黄色。

 写真右端:モリアオガエルは鼻先から鼓膜にアマガエルの様な黒い線・模様がない。眼は黒目の周りが赤い。

 

 アマガエルの判別は上記をご参考ください。

 そして、アマガエルを触ったら、必ず手を洗いましょう。  

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カエルは英語でfrog?toad?

2017年07月11日 | 爬虫類・両生類のお話

 雨の日になると、道端に出現するヒキガエルとよく出会います。

 ヒキガエルを真正面から撮影するとカワイイ感じに撮影できます。



 さて、カエルは英語で、frog(フロッグ)?

 それともtoad(トード)?

 実は、toadはヒキガエルで、ヒキガエル以外のカエルをfrogと使い分けます。
 図鑑でヒキガエルの英名を調べてみると、ヒキガエルだけtoadで、それ以外はfrogになっていると思います。



 ヒキガエルのイボイボした姿が醜いので、他のカエルと区別しているらしく、toadは、「嫌な奴(物)」と言う意味もあるそうです。

 

 10年以上前、大阪市内で撮影したカエルやヘビの写真を展示させてもらったことがあり、その時にアメリカ人のお客さんが来られたので、ヒキガエルはtoad、それ以外のカエルはfrogと言うのか、質問してみました。

 すると、ヒキガエルの写真を指さしながら、「そういえば、これはtoadっていうね。それ以外はfrogやわ~」と、流暢な関西弁で答えてくれました。

 「そういえば」といった感じでしたので、少なくとも、そのアメリカの方はfrogとtoadを意識して使い分けていた感じではなく、言われてみれば・・・みたいな感じでした。

 同じカエルを一方はfrog、一方はtoadと使い分けるという感覚は、あまり日本語にはない感じがします


 という今、手元にカエルの図鑑があれば、ヒキガエルの英名をチェックしてみてください。

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ニホンマムシGET!

2016年04月09日 | 爬虫類・両生類のお話

 日向ぼっこしてるニホンマムシと出逢いました

 んで、気がついたら…

 捕まえてた

 冬眠明けで、このサイズはデカイ

 食べようかと思ったが、やはり、お酒に

 まずは、水に浸けて、体の中にあるものを排泄させ、きれいにし、水が汚れたら、きれいな水に変えます。

 水に浸ける期間は、だいたい1ヶ月から2ヶ月くらい。

 ちなみに3ヶ月や4ヶ月、水に浸けたことあるけど、マムシは死なない

 あの生命力、本当に凄い

 夏になったら、焼酎に浸けよう

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