はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

毛虫 さわる

2018年06月09日 | 昆虫類+αのお話

 触ると、高級カーペット並みに気持ちいい毛虫がいる!

 先日、そんな話をしたら、盛り上がったので、ここでもご紹介します。

 

 それは「ヒメヤママユ」の幼虫。めっちゃ気持ちいい~(1枚目の写真は僕の手、2枚目は長男の手。)

 サクラやクヌギなどの葉を食べる毛虫です。

 

 もちろん、触ってはいけない危険な毛虫もいます。

 チャドクガ。近づくだけでダメ。超危険な毛虫。

 イラガ。触ると超イタイ。こっちが触るつもりなくても、落ちてきただけで痛い。

 写真はクロシタアオイラガ。クヌギやクリ、サクラ類にウメ、カキなどの葉を食べます。

 テングイラガ。サクラ類、ザクロ、カキ、チャノキ、カエデ類などの葉を食べます。

 

 ヒロヘリアオイラガ。サクラ類、ケヤキ、ナンキンハゼ、カエデ類、ザクロなどの葉を食べます。

 マツカレハ。クロマツ、アカマツ、カラマツなどの葉を食べます。

 ここまでは、毒毛をもつ毛虫たち。

 

 ここからが、少し毒毛があったり、毒毛はないけど、人によっては「ちょい危険」な毛虫。 

 マイマイガ。ふ化直後の1齢幼虫のみ毒毛があります。ただし、体質によっては、終齢幼虫の毛がチクチクしたり、痒みがでる場合もあります。

 マメドクガ。フジ、ダイズ、ケヤキ、ウツギ、コナラなどの葉を食べます。

 毒毛がないとか、茶色の毛束に毒があるとか。これも体質があるのかもしれませんね。

 カシワマイマイ。クヌギ、カシワ、コナラ、サクラ類などの葉を食べます。

 一応、無毒ですが、これも人によっては、チクチクするかも。

 

 さてさて、再び、触っても大丈夫な毛虫のお話。

 シンジュサン。ニガキの葉を食べます。シンジュとはニガキのこと。

 気持ちいというものではないですけど、触れます。

 

 次に、モンクロシャチホコ。これも触っても大丈夫。

 

 若い個体は赤く、終齢は黒くなります。

 サクラの害虫で、昆虫食でも有名な毛虫です。

 なんと、サクラの葉を食べたモンクロシャチホコは、「桜餅」のような味がして、おいしい毛虫。

 ちなみに、クヌギの葉を食べたモンクロシャチホコは、・・・・苦くて、不味い。

 

 続いて、見た目が痛そうな蝶の幼虫。でも触れる。

 イチモンジチョウの幼虫。

 イラガに化けているつもりなのか、見た目が刺々しい。

 でも、触っても大丈夫。

 

 ツマグロヒョウモンの幼虫。これも見た目は刺々しい。

 でも、触っても大丈夫やし、気持ちいい~。

 

 昔、毛虫をテーマにした観察会をしたことがあって、その時のお話はこちら。

  朝日放送「みんなの木」 ~IN根来げんきの森~

  https://www.asahi.co.jp/minnanoki/katudou/41.html

 

 実際に子供たちが、毛虫を触っている動画はこちら。

みんなの木@和歌山県立森林公園「根来山げんきの森」

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スギノアカネトラカミキリ 訪花

2018年04月21日 | 昆虫類+αのお話

 スギノアカネトラカミキリ(以下、アカネ)の生態について、今回は第4章で「訪花」について。

 アカネは、昼間に花に集まり、集まる花は「白色系の花」で、蜜や花粉を食べます。

 花に集まる時間帯は6~18時で、気温が21~28℃の範囲内とされています。

 集まる花は、ガマズミ、コバノガマズミ、ミヤマガマズミ、タンナサワフタギ、ノリウツギ、コゴメウツギ、コデマリ、ミツバウツギ、ミズキ、ヤマボウシ、クリ、カラスザンショウなど。

 ←ガマズミ ←ノリウツギ ←クリ

 しかし、和歌山県では、アカネが発生する3月下旬~4月下旬には、これらの花が咲いていないか、僅かしか咲いていません。

 過去の調査でも捕獲された記録がなく、和歌山県における訪花植物は明確になっていませんでした。

 アカネは、訪花なしでも交尾・産卵は可能ですが、それなら被害は軽微になるハズ・・・。

 で、和歌山県林業試験場が2015年~2016年に訪花植物を調べたところ・・・ツブラジイ(コジイ)の花でアカネが捕獲されました。

 ←ツブラジイ(コジイ)

 あと、ほんのわずかですが、クロバイでも捕獲されました。

 ←クロバイ

 

 このことから、和歌山県の主な訪花植物はツブラジイ(コジイ)とされています。

 しかも、ツブラジイ(コジイ)は、スギ・ヒノキ林の林内に生えたり、隣接していることが多く、産卵と訪花を繰り返す環境が整っています。

 

 ↓ ↓ 和歌山県でシイの花で捕獲されたアカネの調査結果はこちら ↓ ↓

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfsc/128/0/128_604/_article/-char/ja/

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スギノアカネトラカミキリ 形態

2018年04月10日 | 昆虫類+αのお話

 林業害虫の中で一番問題となっている「スギノアカネトラカミキリ(以下、アカネ)」。

 和歌山県では、3月下旬ころから発生すると言われており、たぶん、今の時期は発生しているかもしれませんね。

 というわけで、これから発生するアカネについて、形態、生態、防除、被害材の4部構成に分けて、しばらくお話を続けていきたいと思います。

 第1部の今回は「形態」について、箇条書きでシンプルに紹介させていただきます。

 

 下の写真が成虫。体長は9~13ミリと小さいカミキリ。

 オスとメスの区別は触角の長さ。メスの方がオスよりも触角が長い。

 下の写真はオス。メスはこれよりも長い。

 

 続いて、幼虫。終齢幼虫の体長は20~25ミリ。

 

 ご覧の通り、体は乳白色で平たい筒形。

 

 カミキリムシの幼虫と言えば・・・昆虫食!

 以前、アカネの幼虫を食べたことがあるんですが、その記になる味については・・・

 こちら 昆虫食「スギノアカネトラカミキリ幼虫」 からご覧ください♪

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モンクロシャチホコ

2017年09月10日 | 昆虫類+αのお話

 さて、今年もモンクロシャチホコが発生する時期を迎えました。

Monnkurosyatihoko_jr03 (若齢虫は赤褐色。)

(老齢中になると黒色に。)

 (素手で触っても大丈夫です。)

 

 サクラ、ウメ、リンゴなどバラ科樹木の代表的な害虫ですが、クヌギやウバメガシ、ニレ類も食害します。

 成虫は7~8月に羽化し、葉の裏に30粒ほどの卵を産み付けます。

Monnkurosyatihoko_jr02

 なので、このように群がる姿をよく見かけます。

 

 ちなみに、秋(8~9月)に食害されるので、樹木の成長にはあまり影響を与えません。

Monnkurosyatihoko_jr01 (こんなに食べられても、成長にはあまり影響なし。) 

 しかし、花芽も食害するので、来年の開花に影響が出たり、狂い咲きの原因になったりします。

 

 このブログでも、何度か紹介させていただいていますが、

 モンクロシャチホコといえば、「昆虫食」!

 見た目はアレですが、味はおいしい!

 サクラを食べるため、サクラ風味

 「ゲッ」って絶対思いますが、食べたらおいしいです。 

 

 ちなみに、クヌギを食べていたモンクロシャチホコを食べたところ・・・・

 

 気になるお味は・・・・

 記事「昆虫食 モンクロシャチホコ」でご確認ください!!

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マダラアワフキムシ 人工林の指標生物?

2017年07月16日 | 昆虫類+αのお話

 スギやヒノキの人工林を歩いていると、「泡のようなもの」を見かけませんか?

 Madaraawahuki01

 これは「マダラアワフキムシ」という虫が作った泡で、中に幼虫がいます。

 アワフキムシは、カメムシやセミと同じ「半翅目(はんしもく)」という昆虫の仲間です。

 泡は幼虫自身の排泄物から作られていますが、成分は石鹸と同じ成分(界面活性剤?)らしいです。

 泡から幼虫を引きずり出すと、不安になるのか、泡を探し求めるような行動を起こし、泡を見つけると、再び泡の中に潜り込みます。

 Madaraawahuki02


 泡の中に潜む理由は、外敵から身を守るため。

 小さい泡ですが、泡の中に侵入した外敵を溺れさせる(呼吸が出来なくなる?)そうです。

  

 根拠のない話で、全く申し訳ございませんが、「マダラアワフキムシが多い人工林は間伐が遅れている。」のではないか。

 「マダラアワフキムシが多い!」と思った人工林のほとんどは暗い。

 一方、林内の下層植生が多く、林内がそこそこ明るい人工林には少ないorいない。

 感覚的に「マダラアワフキムシが多い=間伐が遅れている」というだけの推測ですが、人工林の整備遅れを示す指標生物の1つではないかと、勝手に想像しています。

 根拠はなく、山を歩いて、山を見て、そう感じただけ・・・という話ですが、ホント、マダラアワフキムシが多い人工林は、暗いし、下層植生が乏しい人工林が多い。

 単に、下層植生が多いから見つけられないだけ、整備遅れの人工林だから見つけやすいだけ、という事なのかもしれませんが・・・。

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ケヤキの虫こぶ ケヤキハフクレフシ

2016年11月24日 | 昆虫類+αのお話

 ケヤキ続きのついでに、ケヤキの葉にできる袋状の虫こぶについて。

 この虫こぶの名前は「ケヤキハフクレフシ」といいます。

 たくさん寄生されてもケヤキが枯れるようなことはありませんが、ケヤキの美しい樹形に少なからずの悪影響を与えます。

 

 この虫こぶは、「ケヤキヒトスジワタムシ」という虫が産卵することで形成されます。

 虫こぶの中で育った「ケヤキヒトスジワタムシ」は、翅を持っており、5月~6月頃に虫こぶを脱出し、タケやササに移動します。
 一次寄主がケヤキ、二次寄主がササ類・タケ類となるので、この2種間を行き来できないと、「ケヤキヒトスジワタムシ」は生きていくことが出来ないというわけです。

 タケ・ササに移動した「ケヤキヒトスジワタムシ」は、根元に寄生し、10月頃に再びケヤキに寄生し、樹皮の下などに産卵し、そのまま越冬します。

 そして、春に孵化し、ケヤキの新葉に虫こぶを作ります。

 なお、「ケヤキヒトスジワタムシ」が脱出した虫こぶは、茶色くなって枯れます。

 

※以下、関連記事です。

 ケヤキ(ニレ科)

 ケヤキの種子散布

 
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ハリガネムシ

2016年10月07日 | 昆虫類+αのお話

 カマキリに寄生することで有名なハリガネムシ。

 何年か前に、ハリガネムシが生態系を支えているという報告が注目されました。

 毎年、この時期にアップしようと思い、忘れること2年が経過・・・。

 ハリガネムシは、水の中で卵から孵化し、まずは、カゲロウなどの水生昆虫に寄生します。

 そして、水生昆虫が羽化するため、地上に上がります。

 このとき、水生昆虫がカマドウマなどに食べられると、水生昆虫に寄生していたハリガネムシが、宿主をカマドウマなど捕食昆虫に変えます。

 ハリガネムシの宿主として有名な昆虫は、カマキリですが、実はカマドウマ、コオロギ、ウマオイなどにも寄生します。

 これら昆虫は、いずれも肉食性もしくは雑食性の昆虫です。

 

 ハリガネムシは、水の中で産卵するので、再び、水辺を求めます。

 このとき、宿主を操り、水に飛び込ませるそうです。

 実は、ハリガネムシのこの行為が、渓流に住むアマゴなどの餌資源を支えていると報告したのが、京都大学です。

 とある試験で・・・

  カマドウマの川への飛び込みを抑制すると・・・

  アマゴによるカゲロウなど水生昆虫の捕食圧が増加。

  藻類を食べる昆虫の減少で藻類が増加。

  落ち葉を食べる(?。とされる)ヨコエビ類も減少し、落ち葉の分解速度が低下

 という結果が出たそうです。

 

 ハリガネムシの生態が、渓流の環境を支える1つの柱。というわけです。

 ちなみに、スギ人工林率の高い河川にはハリガネムシが少なく、そういう河川に住むアマゴなども少ないという傾向にあるらしいです。

 天然のアマゴを養殖(?)するには、ハリガネムシは欠かせない・・・と言っても過言ではないかもしれませんね

 実に生態系は繊細で複雑だな~と感じずにいられません。

 利用期を迎えた森林が多いわけですが、伐採後の再造林は林業経営重視か、生態系重視か・・・ということを考える時代でもあります。

 とはいえ、生態系に適した再造林って?

 何を植えればいいの?広葉樹ならなんでもいいの?植えずに天然更新の方がいいの?その後の施業は?

 昔の拡大造林によって、天然林が人工林へと林種転換されました。

 今度は、その逆を行おうというのですから、それなりのコストをかける必要もあります。

 シカ害もありますし、天然更新は「伐採した後、そのまま自然に任せる」なんて、そんな簡単なことではありません。

 このあたりのお話は、またいずれ・・・

 

 ちなみに、ハリガネムシの研究は、和歌山県有田川町(旧清水町)にある京都大学の演習林で行われました。

 思い起こせば、昔は、カマキリを解体して、ハリガネムシを取り出していました。

 この報告を聞いて、バチあたりものだと、過去を猛省

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アメリカザリガニ 外来生物

2016年09月11日 | 昆虫類+αのお話

 写真はニホンザリガニですが、内容はアメリカザリガニです。

 

 アメリカザリガニが侵入すると生態系が変わります。

 アメリカザリガニは雑食で、水草や水生昆虫も食べますが、それだけでなく、落ち葉や泥のような有機物も食べます。

 つまり、アメリカザリガニが棲む池に生き物がいなくても、落ち葉さえあれば、生きることができる・・・というわけです。

 落ち葉を主食にすることができるので、共食いも起きません。

 なので、アメリカザリガニは増え続ける・・・というわけです。

 

 さらに、ヤゴなどを捕まえやすいように、食べもしない水草をスパスパと切って、エサを捕りやすい環境に変えるという行動もとるそうです。

 溜め池の周りに木があって、毎年、池に落ち葉が落ちるという環境であれば、アメリカザリガニは生きることができます。

 昔は、薪をとるために木が切られ、堆肥や緑肥に使うため、落ち葉が集められました。

 しかし、現代は、木も使われず大きくなり、落ち葉も使われず深く積もります。

 森林を利用しない/木材を利用しないということが、アメリカザリガニのみが生息できる環境を作り、水の中の生態系が崩れていくそうです。

 仮にアメリカザリガニがいなくても、落ち葉という有機物まみれの池だと生息できない生き物もいます。

 森林を利用しない/木材を利用しないということが、森の中にある小さなため池まで悪影響を与える可能性もあるということです。

 もちろん、森林利用だけで、アメリカザリガニの問題は解決するわけではありませんが、森林整備や森林保全だけでなく、森林利用も改めて見直さないといけないと思います。

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クモを狙う狩りバチ

2016年09月01日 | 昆虫類+αのお話

 ハチにも色んなタイプがあります。

 ①一般的に知られているタイプは、ミツバチやアシナガバチ、スズメバチのように女王バチを中心に生活するタイプ。

 ②ハバチやキバチなどのように植物に寄生するタイプ

 ③アオムシコマユバチやツチバチのように他の虫に寄生するタイプで、「宿り蜂」ともいいます。

  ※アオムシコマユバチ=モンシロチョウの幼虫の体内に寄生。

  ※ウマノオバチ=カミキリムシの幼虫の体内に寄生。

  ※ツチバチ=コガネムシ類の卵に産卵し、幼虫を食べる。

 ④クロアナバチやベッコウバチのように他の虫を捕獲し、エサとして幼虫に与えるタイプで、「狩り蜂」とも言います。

  ※狩り蜂は宿り蜂から進化したハチで、「他の虫に寄生」から「他の虫を捕獲」するという風に進化したと考えられます。

 今回は、④の「狩り蜂」の1種、ベッコウバチについて。

 写真は、オオシロフベッコウがクモを捕獲し、運んでいるところです。

 どうやって、クモを捕獲するかというと・・・

 わざとクモの巣に近づき、クモがハチを捕まえようと近づいたところを毒針でブスッといきます。

 狩り蜂の毒針は、仮死状態にする毒です。

 完全に殺してしまうと、エサが腐ってしまうので、生きたまま(正確には仮死状態)エサとして幼虫に与えます(おぉコワっ

 一歩間違えれば、自分がクモに食べられるかもしれないのに

 

 捕獲したクモを一生懸命運んでいるハチの動画です。

 見かけたら、応援したって下さい

 

 どうやら、飛んで運べないようです。

 このままハチを追いかけたら、巣に辿り着けますよ~

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ヤシオオオサゾウムシ

2016年03月15日 | 昆虫類+αのお話

 東南アジアに生息するヤシオオオサゾウムシ(体長は約2~3cm)。

 和歌山県では2007年に田辺市で発見された外来昆虫で、フェニックスなどのヤシ類に寄生し、その木を枯らします。

 ゾウムシのメスは、ヤシの幹に孔をあけて産卵します。

 幼虫は1~6日で孵化するらしく、その後、幼虫は新葉の葉柄部分や生長点付近などの軟らかい部分を食害します。

 2月頃から蛹化し、11~45日で羽化するとのこと。

 成虫の寿命は2~3ヶ月程度で、数回繁殖するため、約60~530個の卵を産卵するそうです。

 (最低でも60個産卵されれば、被害はあっという間に拡大するのも納得・・・)

 

 平均気温が16℃あれば、生息が可能らしく、和歌山県のほか、三重県や九州、沖縄でも発生し、その地域に定着しているようです。

 防除方法としては、被害木を伐倒し、破砕・焼却すること(伐倒駆除)、飛散前にスミパインなどの薬剤散布、樹幹注入による予防(幹内で食害した幼虫をころす)といった方法があります。

 

 普通に山を歩いているだけでは、たぶん・・・イヤ、絶対に出会えないヤシオオオサゾウムシ。

 先日、知人が、伐倒駆除の仕事をしていると聞き、現場に連れて行ってもらいました。

 目的は「幼虫」を捕まえて「食べる」!

 

 さっそく、伐倒されたフェニックスの梢端部を見てみると・・・

 蛹がウジャウジャ。

 バラシてみると・・・

 羽化中でした。残ね・・・、いや、ゴメンナサイ・・・。

 

 いた~

 赤くて、大きなゾウムシ。

 東南アジアっぽい色と大きさです。

 体長は約2~3cm。

 残念ながら、この日は食り・・幼虫に出会えず・・・。

 狙い目は、年末年始の12~1月あたりかな~

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