山菜の王様「タラノキ」。
簡単に増殖することができます。
タラノキはトゲが多いので、トゲがない「メダラ」の苗木を育てています。
今回は、その方法をご紹介します。
まず、タラノキの根を採取します。
採取した根は乾燥しないよう、すぐに水へ浸けます。
根を採取する時期は3月頃が最適ですが、5月上旬でも乾燥に気をつければ大丈夫です。
根を採取するときは、親木を傷めないよう、手鍬などで優しく掘って、剪定バサミで7~8cmの長さで根を切り採り、掘り起こした土は元通りにかぶせます。(写真は根をゴソッと採取したものなので、7~8cmに揃っていません。)
それと一番重要なこと!
地主さん(所有者さん)の許可をきちんと取って下さい。
根を採取したら、移植します。
黒ポットに野菜・園芸用の土を入れ、長さ5cmほどに切り直したタラノキの根を入れ、軽く土をかぶせます。
もしくは、土を入れた黒ポットに根をブスッと差し込むだけでもOKです。
あとは根が乾燥しないように潅水してあげて下さい。
ホント、簡単に苗が作れます。
4月後半くらいから埋めた根から芽が出てきます。
1ヶ月後。
ご覧のとおり、ワッサーと芽吹いてきます。
これを1年間、育てたら畑や山に植えます。
タラノキは、日当たりの良い環境を好む陽樹で、ほかの樹木の下では上手く育たないので、植える際は光環境にご注意下さい。
ただし、日当たりを好むといっても、夏場の高温と乾燥は、タラノキに限らず、多くの樹木はストレスになります。
山や畑に移植した当年は、高温と乾燥に気をつけて、様子を見ながら、必要に応じて灌水してください。
※2022年5月の記事をリメイク