奈良県測量設計業協会様からご依頼をいただき、「測量作業中に出くわす危険生物の対策と予防」というテーマで研修をさせていただきました。
測量業務は都市部だけでなく、砂防工事や治山工事などの測量設計や災害発生時の緊急的な測量設計という業務のほか、山林の地籍調査で測量することもあり、意外と、測量関係者も山と関わる機会が多いといった経緯で、今回、ご依頼をいただきました。
僕自身、林業関係の仕事をしていますが、植栽や間伐のエリアと事業量を確定するため、林内で測量を行うこともあるので、そいういった僕自身の経験も含めて、お話しさせていただきました。
ありがたいことに、参加者102名! (゚Д゚;)
危険生物の研修は、今年で19年目を迎えますが、過去一の参加者で、3桁は初めてです。 (^O^)/
協会としても、過去最大94名を超える参加者になったということで、それだけ、皆さんの関心度が高いんだなと感じました。
さて、今回は、山林内における測量作業ということで、危険生物の種類を絞り込ませていただきました。
哺乳類は、ツキノワグマ、イノシシ、ノイヌ。
虫関係は、スズメバチ、ヒアリ、セアカゴケグモ(ハイイロゴケグモ)、ムカデ、カ、アブ、ブユ、マダニ、毛虫類、イラガ類。
関心が高いのは、やはり、一番危険な生き物「スズメバチ」と、咬まれると嫌な気持ちになる「マダニ」。
スズメバチに刺されて、最も気を付けないといけない事&恐ろしいことは、アナフィラキシーショックです。
ショック症状が確認されたら、すぐに119で病院へ!
ハチに刺されない予防の1つとして、「香りがするもの」を身に付けない事(服に付いた柔軟剤もNG)。
ハチは、ニオイでコミュニケーションを取るので、香りがするものは、ハチの攻撃性を高めるリスクがあります。
ちなみに、「天然由来なら大丈夫♪」と思って、アロマを使うと、成分によっては、ハチを興奮させてしまうので、危険です。
特にカなどに忌避効果があるレモンバームやレモングラスなど柑橘系の香りに、ハチは興奮するので、おススメではありません。
ちなみに、ハッカも濃度が高いとハチが寄ってくるので、ハッカを使う際は希釈してください。
もしも、マダニに咬まれたら、絶対にやってはいけない除去方法。
正しい除去方法はこちら ↓ ↓
それと、血をたっぷりと吸って、まるまると太ったマダニ (^_^;)。
研修では、色々な危険生物の標本を持参しています。このマダニの標本もあって、毎回、キャーキャーと人気です(^O^)/
続いて、爬虫類。毒ヘビのマムシとヤマカガシ。
そして、両生類のヒキガエル、アマガエル、イモリ。
あと、ヒル。
奈良県の大台ヶ原には、「ハナヒル」という体内で吸血するという、ゾッとするヒルがいるので (゚Д゚;)
ラストは植物。かぶれる植物、痛い植物。
特に、ジャケツイバラね。ホント、イヤ! ( `ー´)ノ
こいつのトゲで、流血沙汰になるからね。ホント、イヤ!! ( `ー´)ノ
最後に経営者や安全管理者に対して、従業員を守るための安全装備の支給や貸与をご提案。
だいたいの金額を添えて。貸与にしても支給にしても、いくらかかるのか、金銭情報は重要なので。
奈良県測量設計業協会様、ご依頼いただき、ありがとうございました。
少しでも、皆さんのお仕事に、従業員様の安全にプラスになれば、幸いです (^^)。