散歩がてら、小田急多摩線で黒川に行った。
里山の風景が残っていると聞いたからだ。
黒川では今、
「黒川里山アートプロジェクト・緑と道の美術展」なるものが、
開催されている。
このことは現地に行ってから知った。
今回はこの美術展を観るのが目的ではなかったので、
ルートの途中の2~3の作品だけを観た。
その中の1つが写真のものだ。
谷戸の奥の休耕田で、男性が土を掘り、練り、積み上げている。
作品を作るところを見せること自体が「作品」だそうだ。
驚いたのは、一ヶ月の期間中、毎日、作り続けるということだ。
これが美術館ならばまだ理解できるが、
里山のかなり奥まった場所で、屋外だ。
日曜日の午後という絶好の時間帯でも、
1時間に数人しかやってくる人はいない。
平日ともなれば、1日に数人しか来ないこともあるのではないか。
それでも彼は作品を作り続ける。
その僕の常識を超える創作意欲に、感動をおぼえる。
帰宅後、調べたら、作品を作っているのは村田優大という方だった。
(マップの作品番号12)
11月の終わりにもう一度観に行こうと思う。